1978年、東映東京撮影所、石森章太郎原作、上原正三脚本、山田稔監督作品。
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ハートクイーンことカレン(ミッチー・ラブ)とのポーカーに負けた他のジャッカーメンバーたちは、彼女の買い物の荷物運びをさせられる為に新宿に来ていた。
そんな時、超高層ビルの上空に巨大UFOが出現、新宿の街は大パニックになる。
カレンはせっかくの買い物が台なしになって大むくれ。
早速ジャッカーたちは、スカイエースで出現、UFOに対し、国籍と所属部隊名を明かすよう通信を試みるが返事はない。
やむなく、スカイロケッターを発射するが効き目はなかった。
その頃、科学特捜隊がサハラ将軍(天本英世)率いる鉄面軍団に襲撃され、貯蔵ウランが盗まれる事件が発生する。
さらに、地獄拳士率いる別働隊が第三燃料庫を襲撃する。
そうした連続事件の発生に、鉄の爪が死んでいない事が分かる。
ジャッカー本部では、今、世界中で戦っているヒーローたちの状況を分析していた。
アフリカではゴレンジャー、ヨーロッパでは仮面ライダーV3、モンゴルではキカイダー、アマゾンでは仮面ライダーアマゾンが十面鬼と戦っていると報告される。
その頃、UFO船長(安藤三男)らクライムの四天王たちが奇怪岬に集結していた。
彼らが今後の作戦を打ち合わせていた時、非常ブザーが鳴り響き、組織内からスパイが逃走したとの連絡が入る。
ただちに、ヘリで、スパイが乗ったボートを追跡した鉄面男爵(潮健志)は、銃撃でスパイを海に突き落とす事に成功する。
そのスパイの遺体は浜辺に漂着し、その調査に訪れたジャッカーメンバーたちは、遺体の背中に、太陽の光で浮き出た謎の文字が書かれているのを発見する。
さらに、その遺体をカメラで撮影している不審な女性を発見、スペードマシーンで、その女性を尾行し、身元確認をした所、相手の女性が出したのはゴレンジャーの身分証明書だった!
彼女はモモレンジャーことペギー松山(小牧りさ)だったのだ。
アフリカ戦線で活躍中だった彼女たちは、クライムが総攻撃を始めると言う情報を入手、秘かに、日本に潜入して独自調査を進めていたのだった。
遺体の背中に浮き出た謎の文字は、棒に巻くと判明するセキタレ文字と判明。
そこには、「エンバン」「スイバク」という言葉と謎の数字が記されていた。
番場(宮内洋)は、その数字が秘密基地のある場所を示す東経と緯度であると推理し、奇怪岬を発見するのだった。
桜井(丹波清隆)とカレンは、ロッククライミングで岩場を登る。
さらに、クライムのものと思われるトラックにしがみつき、秘密基地内に潜入する事に成功する。
鉄の爪(石橋雅史)は、日本、イギリス、フランス、アメリカ、中国等、世界7ヶ国に水爆を落とし壊滅させた後、自分が、世界のエンペラーとして君臨するという恐るべき計画を発表していた。
その頃、こちらも秘密基地に潜入していたペギーが捕まってしまう。
そこへ、強化カプセル内で変身したジャッカー電撃隊が全員到着、続いて、バリドリーンも飛来する。
これに対する四天王たちは合体して、四天王ロボに変身する。
これに対し、ゴレンジャーは、ゴレンジャーハリケーンをぶつけるが、四天王ロボの腹の中に飲み込まれてしまう。
ジャッカーたちもジャッカーコバックをお見舞いするが、これも効果がない。
そんな所へ、いきなり見なれぬ釣り人が二人現れる。
面喰らう鉄の爪に対し、釣り人の一人は、変身してビッグ1だった事を明かす。
そして、ビッグボンバーをぶつけた四天王ロボと敵基地は大爆破。
その間、UFOで逃げ出した鉄の爪は、太陽系のエンペラーになると豪語するが、何故か、操縦が思う通りにならない。
実は、先ほど、釣り人に化けていたビッグ1が、操縦装置が仕込まれていた鉄の爪の片腕を、偽物とすり替えていたのだった。
結局、UFOからの水爆投下も失敗し、UFOは大爆発してしまうのだった。
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二つの戦隊が共演する劇場オリジナル版。
後の、二大戦隊共演OVシリーズの先駆けとなった一本である。
それまでの、テレビ用フィルムをそのまま大画面に写していた劇場公開版とは異なり、最初から劇場用として作っている為、明らかに画質が良くなっている。
天本英世や潮健志など、懐かしい顔ぶれが、四天王として登場している。
天本が演じているサハラ将軍は、かつて、潮健志が仮面ライダーの地獄大使としてかぶっていた黄金のスフィンクス形のヘルメットを改良したものをかぶっている。
四天王各人の活躍をもっと観たかったが、あっさり合体ロボになってしまうので、キャラクターとしての印象は弱い。
ゴレンジャーとしては、ペギー役の小牧りさが出て来るだけで、後は変身後の姿で登場する。
両方のメンバーだった宮内洋は、もちろんビッグ1として最後にコミカルに登場。美味しい所を一人でさらっていってしまう。