1976年、東映東京撮影所、石森章太郎原作、上原正三脚本、田口勝彦監督作品。
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ロケット研究所の護衛任務についていたキレンジャーこと大岩大太(畠山麦)は、昼食の出前に取った大盛カレーを旨そうに食べはじめると、何故か急に眠くなってしまった。
そこへ、突然侵入して来たのが、黒十字軍の戦艦仮面を乗せたジープ。
あっという間に、封鎖を破られ、所内に潜入して、大切なロケットエンジンの設計図を奪われてしまう。
応戦しようと、何とか変身したキレンジャーは、YTCで本部と連絡しようとするが、その時、突然、戦艦仮面が苦しがりはじめる。
しかし、飛来したコンドラー戦闘機に救出される戦艦仮面だった。
敵のアジトをバリブルーンで捜索する大太だったが、今度の失態を、全部、自分の責任と受け止めて落ち込んでいた。
その頃、黒十字軍の本部では、キレンジャーのYTCが、戦艦仮面を苦しめた原因と突き止めていた。
そして、鉄人仮面デムジン将軍(声-飯塚昭三)は、無類のお人好しであるキレンジャーを標的とする作戦と立てはじめる。
そうとも知らない大ちゃんは、カレーを食べてしまった事が失敗の原因だったと、独り、海岸に来て悔やんでいたが、その時、崖の上から身投げする若い女性の姿を目撃し、慌てて自分も海に飛び込み、その女性を救出するのだった。
女性は死にたがっており、何故助けたのかと、大ちゃんに食って掛かるが、そこへ突然現れた黒十字軍の戦闘員たちが、女を襲って来たので、大ちゃんがキレンジャーに変身して、女性を守るのだった。
スナック「ゴン」に連れて帰って、太郎(小沼宏之)や陽子(鹿沼エリ)に紹介したその女性の名前は、水木あや(富士谷ひろみ)と言ったが、海城(誠直也)は、敵のスパイではないかと疑っていた。
赤面仮面の時の失敗という前例があったからだった。
江戸川長官(高原駿雄)は、大ちゃんに、黒十字軍の秘密を探り出す為、あやがスパイナのかどうか調べてみろと命じる。
どうしても、あやのことを疑いきれない大ちゃんは、彼女が目撃した為、黒十字軍から命を狙われたと言うアジトと思われる戦艦を調べに行く。
すると、想像通り、出現した戦闘員たちに、あやは捕まってしまったので、キレンジャーに変身した大ちゃんは、自分を身替わりにしろと申し出、その通り、捕まって、目を焼かれるのだった。
その時、デムジン将軍が、動く要塞作戦と、サイボーグQと言っているのをキレンジャーは聞いていた。
やがて、デムジン将軍は第二作戦として空陸二面作戦を発令。
目をやられたキレンジャーは十字架に磔にされてしまう。
しかし、そこに現れた仲間たちによって救出される。
やがて、港に停泊していた巨大戦艦が浮上し、各地のイーグル基地を、次々にレーダーで突き止めて長距離砲で破壊しはじめる。
この攻撃には手も足も出ず、イーグルは全滅の危機を迎える。
江戸川長官は、戦艦仮面の弱点はYTCの電波にあると睨む。
その頃、あやと共に、外に連れ出されていたキレンジャーは、自分に襲いかかろうとするあやに反撃を加える。
彼女の正体が、鉄人仮面が言っていたサイボーグQである事を気づいていたからだ。
あやは、自分を殺してと迫るが、キレンジャーは、そんな組織は抜け出したらどうかと説得する。
しかし、あやは、機械化された胸を開いてみせるのだった。
やがて、出現した戦艦仮面の攻撃にさらされたキレンジャーだったが、とっさにかばったあやのお陰で助かる。
改心したあやは、奪ったロケットエンジンの設計図を、キレンジャーに返すのだった。
やがて、モモレンジャーもイヤリング攻撃で、戦闘員たちを一掃していく。
YTCを使用するキレンじゃーだが、戦艦仮面はもはやびくともしない。
あやは、不思議がるキレンジャーに、超低周波0.033メガサイクルが弱点なのだと教え、それを発生させた所、戦艦仮面は爆発する。
キレンジャーの真心が、あやの心を変えさせた勝利だった…。
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テレビシリーズ第36話の劇場用再編集版。
カレーが大好きでお人好しなキレンジャーメインのエピソードになっている。
もともとテレビ用作品なので、合成シーン等はほとんどなく、後半、使い回しと思われるミニチュア破壊等が挿入されているだけ。
でも、取りあえず、愉快なキレンジャーがたくさん観られるので、キレンジャーファンには必見の作品だろう。