1985年、東映、八手三郎原作、曽田博久脚本、堀長文監督作品。
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大星団ゴズマの宇宙獣士カミラは、レドン鉱石に光を照射し過熱反応を起こさせる実験をしていた。
「地球ファイアー計画」の予行練習だった。
カミラは、地球の地下深くに埋まっているレドン鉱石に光を照射し、その熱をマグマと反応させ、地球全体を尺熱地獄にする計画だった。
午前3時
チェンジマンたちが車で走行中、突然地震が発生し、岩が道路に落ちて来る。
午前4時
大鷹山地震研究所に向ったチャンジマンたちは、職員たちから噴火が間近であると説明を受けるが、その職員たちは、直前にカミラに襲われ、操られた姿だった。
地球守備隊に、急いで麓の町民を避難して救出するよう願い出る。
午前8時
地元、大鷹駅に集合して来た群集の中、一人の少年ユウジが、母親の手を振り切って、自宅の方に戻りはじめる。
どうやら、愛犬ゴローを残して来たので、助けに戻るつもりのようだ。
ユウジは駅構内に入り込むと、停まっていた貨物列車の運転席に乗り込み、勝手に列車を走らせはじめる。
それを知った剣(浜田治希)と疾風(河合宏)は、その後を追って少年を止めようとするが、そこへ、ゴズマ戦闘機が飛来してきて、爆撃を始めてしまう。
そんな中、地震研究所の助手、たちばなヨウ子がバイクで研究所へ向っていて爆撃に巻き込まれてしまう。
剣は、その女性を疾風に任せ、自分は貨物列車へ。
剣は、走る列車の上でヒドラ兵たちと戦い、次々と蹴散らしていたが、結局、運転席のユウジを抱えると、鉄橋から河へダイビングする。
そこへゴズマ戦闘機をはじめ、ゲータ-やカミラが襲って来る。
剣は、チェンジドラゴンに変身!
カミラの攻撃に苦しむチェンジドラゴンだったが、そこへ、モーターボートでチェンジペガサスこと大空勇馬(和泉史郎)、チェンジマーメイドこと渚さやか(西本浩子)、チェンジフェニックスこと翼麻衣(大石麻衣)の三人が到着、戦いに参戦して、カミラたちを追い払うのだった。
伊吹長官(藤巻潤)は、 その戦いの際、ゲーターが落とした赤い鉱石を持って帰って来させると、すぐさま分析を始めるのだった。
その結果、その鉱石はレドン鉱石と判明。
1年前、第45α星が死の星になった事例を思い出すのだった。
その頃、地震研究所に到着したヨウ子と疾風。
午後1時
家の杭に繋がれていた犬のゴローは、自らその杭を抜いて走りはじめる。
そのゴローは、よう子と疾風に応対していた地震研究所職員トシオに飛びかかると、トシオはヒトデ型の怪物に変身してしまう。
そこへ出現したブーバ(岡本美登)とシーマ(藤枝かな、声-飯田道郎)は「ここでくたばってもらう」と襲いかかって来るのだった。
ヨウ子をかばいながら、橋を逃げる疾風。
そこへ、他のメンバーがやって来て戦うが、敵のアジトを見つける事が出来ないと焦りはじめる。
その時、ヨウ子の元にやって来たゴローが、突然走りはじめる。
何かを自分達に教えようとしているのだと気づいた、ヨウコとチェンジマンたちは、ゴローを追って、とある海岸の洞窟に到着。
そこで、ゴローが鳴き始めたので、そこが目指すアジトであると確信する。
その気配を察し、中から出て来たブーバは「後一時間で地球は滅びる!」とあざ笑うのだった。
しかし、チェンジマンたちは「悪魔の時計は、おれたちが止めてみせる!」と言い放つ。
シーマも登場。
チェンジマンたちは、マーメイドタイフーンウェーブ!、フェニックスアタック!、ドラゴンサンダー!と次々に得意技をくり出して応戦する。
ゴローもゲーターの尻尾に噛みつく。
ゲーターは、犬とゴキブリが苦手だったのだ。
グリフォンアタック!
そこにギョダーイが登場、加美らを巨大化させる。
シャトルスペース発進!
地球壊滅まで、後30分しかない。
ジェットチェンジャー1、2発進!
続いてランドチェンジャー3が発進、ジェットミサイルを発射するが、巨大カミラが妨害。
合体!アースコンバージョン!
巨大カミラは口からミサイルを発射して来る。
電撃剣 スーパーサンダーボルト!で巨大カミラを倒すが、もう、時間がない。
オートチャンジャー3台で洞窟内に突進するが、タイムスイッチの直前で、地震研究所職員が変身したヒトデに襲われてしまう。
後10秒!
電撃フラッシュ!でヒトデを気絶させ、何とか、スイッチを切ると、タイムスイッチの時間は1時59分59秒…、爆発まで後1秒の所だった。
その直後、床に倒れていたヒトデたちは、もとの人間の姿に戻る。
ユウジは、愛犬ゴローと再会を果たすのだった。
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「電撃戦隊チェンジマン」の劇場版。
いわゆる「時限爆弾もの」のパターンで、爆発まで後何時間という時間が出て来て、ミルもののサスペンスを盛り上げる趣向になっている。
地球全体を一挙に壊滅させようと言う作戦も壮大だが、話の展開も早く、なかなかの快作になっている。
見所は何と言っても、走る貨物列車上の戦い。
本物の列車を使っており、ヒドラ兵たちは、本当に、貨物列車の上から地上に落ちている。
そこにトリック等何もなく、ゆっくり走っている列車からとは言え、かなり危険なスタントだったはず。
繋がれているただの犬が、何の説明もなしに、いきなり宇宙人を見破ったり、敵のアジトへ案内するヒーロー犬になってしまう所が御愛嬌。
男の声でしゃべるシーバは、ちょっと倒錯的な魅力がある。