手塚監督の過去のゴジラ作品と結果は同じ。
冒頭の何分かは、何やらちょっとスリリングなSF風で期待させる。
しかし、やがてだらだらした人間ドラマが始まり、魅力のないキャラクターと、ちっともハラハラしない展開に途中からダレて来て…といういつものパターン。
劇場で観ていたら、始まって30分も経たない内に、早くも後方の席からいびきが聞こえて来て…という状況も致し方ないかも。
設定が奇想天外なのは結構なのだが、前半はその奇想天外さにおぶさり過ぎ、後半は無理矢理な辻褄合わせに終止しているだけのようで、人間ドラマはその間を何となく埋めている印象しかない。
さらにこの作品、日本映画としては大作の方だが、やっぱり舞台が限定されている感じがミエミエで、スケール感が全くないのも残念。
全体的に動的なシーンが少なすぎるも難点だろう。
自衛隊員や武士たちが整列したり移動したり、車両やヘリは動いているのだが、役者の芝居部分に惹き付けるような動きというか勢いが全くないのだ。
メインの役者たちがみんな中年ばかりという事も、はつらつとした感じがない要因の一つかも知れない。
日本映画にハリウッド映画「のようなもの」は所詮期待してもいないが、何分の1かの予算で娯楽映画として楽しませるには、少なくとももっとキャラクターの魅力を造型しないと。
鹿賀さん、派手な衣装を着た「料理の鉄人」の主宰、「ウルトラマンゼアス」のベンゼン星人、ポケモンの敵役…と、型にハマったようなキャラばかり続けていて大丈夫なのだろうか?
他もX星人とか、EYESの隊長とか、ビオランテ女優とか、何かそんな系統の役者ばっかり…。
基本的には全くの別物なのだが、オリジナルの「戦国自衛隊」(1979)もさほどの作品でもなかっただけに、工夫次第でどうとでも面白くできたはずなのだが…。
何のかのといっても、昔の角川映画には、パワー「だけ」はあった…という事か?