1996年、アメリカ、ジョナサン・フレイクス監督作品。
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時は24世紀。
かつて人工生命体ボーグに改造されかけた悪夢から醒めた、宇宙戦艦エンタープライズEのピカード艦長(パトリック・スチュワート)は、そのボーグが地球に接近したという連絡を受け取る。
そのボーグの宇宙船「ボーグスフィア」は、指令部からの命令を無視して援護に駆け付けたエンタープライズEの眼前で、過去へとタイムスリップを計る。
ワープ航法を発明した地球人類が、宇宙人と最初に接触する「ファーストコンタクト」の瞬間そのものを消滅させ、その後の人類の発展そのものをなかった事にしようとするボーグの戦略であると見抜いたピカードは、ボーグスフィアの波動に乗って、エンタープライズEも過去へと戻らせる。
21世紀、人類は第三次世界大戦を経験し、文明は荒廃しきっていた。
そんな中、ロックに夢中のゼフレム・コクレーン博士(ジェームズ・クロムウェル)は、人類初のワープロケット「フェニックス」の打ち上げを明日に控えていた。
そんな様子を、地上に転送され確認中だったピカードやデータ(ブレント・スパイナー)、ライカー(ジョナサン・フレイクス)らだったが、突然リリー(アルフレ・ウッダード)というアフリカ系の女性に襲われる。
彼女は病気だった。
一方、その頃、軌道上を周回していたエンタープライズEは、ボーグの侵略の危機にさらされていた…。
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お馴染み「スター・トレック」新シリーズの「ジェネレーションズ」(1994)に次ぐ劇場版第二弾である。
日本の「ゴジラ」シリーズ同様、一部熱狂的ファンに支えられ長く続く人気シリーズであるが、ハリウッド映画としては、きわめて低予算で作られている感じが透けて見える。
正直、小粒な印象の作品ではある。
特撮も、基本的にはオーソドックスな仕上がりで、エンタープライズEの巨大感などは今一つだと感じる。
もともと、このシリーズのテレビオリジナル自体、セットを中心とした舞台劇のような印象が強い、どちらかというと地味な内容なのだが、さすがに劇場版である本作では、その地味さをカバーしようと、エンタープライズE内部での攻防戦と、地上のドラマを同時進行で見せる事で、濃厚なサスペンスを作ろうと工夫されている。
過去の悪夢を払拭しようと奮戦するピカードの心理的葛藤。
人間に近づきたいと願っているデータを捕らえ、人間の皮膚を移植して、その与えた弱さを武器に仲間に引き入れようとするボーグ・クイーン(アリス・クリージ)。
未来からの使者達から、自分の将来を教えられ、怖じ気付くコクレーン博士。
低予算ながら、何時しか、その巧みな脚本に引き込まれていく。
メインのキャラクター達の見せ場は、それぞれ、ちゃんと用意されており、派手さはないものの、全体としてはコンパクトにまとまっていると思う。
ラスト、「スター・トレック」マニアならば、にやりとするような演出も施されている。
だが、やはり、オリジナルファンでないと、この作品を観ただけでは、にわかに理解しがたい部分は多いように感じる。
「ホログラムルーム」などにしてもしかり。
その辺が、テレビシリーズも人気があるとはいえない日本では、劇場版も興行的にぱっとしない原因なのだろう。
監督のジョナサン・フレイクスは、もちろん、本編にも登場するライカー役の役者である。