1936年、J.O.スタジオ、脚本、作画、撮影、編集市川崑作品。
6分程度の短編アニメである。
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「花より団子の助」シリーズの一編で、本編ではその団子の助が指揮をし、豚や兎といった動物達が演奏会をしている所から始まる。
「団子の助さ〜ん、団子の助さ〜ん!」と、演奏中の団子の助に客席から声援を送っているのは、花束を手にしている兎のお嬢さん。団子の助のファンなのか、それとも、シリーズのヒロインなのかは分からない。
そんな演奏会の会場に近づいてきたのが、頬かぶりに大きな袋を担いだ大狸、可愛いお嬢さん兎を見つけると、さっと客席からさらって逃げてしまう。
それに驚いた団子の助、狸の後を負うのだが、大狸、にわかに袋からたくさんの小狸を出すと、その小狸たちは、大砲を引いて前進しはじめる。
大砲から発射された弾に追い掛けられた団子の助、お地蔵様の顔に登って何とか難を逃れる。
再び進もうとする団子の助であったが、続いて発射された大砲の弾に、今度はまたがって演奏会場へ飛ばされ、墜落して爆発してしまう。
木に縛り付けられたお嬢さん兎に迫ろうとする大狸の背後から、火の灯ったロウソク片手に近づいた団子の助、気が付かない大狸のお尻に火をつける事に成功!
大狸は熱さに飛び上がるのだった。
その声を聞き付けた消防署からは、ミッキーマウスそっくりのネズミを先頭に、消防器具を運ぶ消防員たち。
お嬢さん兎を助け出した団子の助は、また、演奏会を再開するのであった。
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若き日の市川崑監督が心酔していたディズニーの絵柄そっくりそのままのキャラクター達が活躍している。
内容は他愛無いものだが、短いなりに楽しめる作品になっている。