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スペースバンパイア

原作は、作家兼評論家のコリン・ウイルソン。
この頃から、オカルト関係の方面に、作家としての興味が転向した気もする。
監督のトビー・フーパーも、この前作の「ポルターガイスト」あたりから、大衆向け(お子さま向け?)SFX映画の作家に変化してきた時期の作品。恐さは、あまりない。
全体的に、SFXを多用した作品で、後半は大袈裟な展開になっていくのだが、観終わった後、記憶に残っているのは、冒頭で登場する、全裸の美女姿だけ…のような気もする。
恐怖パニック物としては、大味だと言えよう。
脚本は、ダン・オバノン(「エイリアン」)だが、同年、彼自身が監督も兼ねた「バタリアン」の方が、バカバカしさが強調されている分、記憶には残り易い。(「オバタリアン」という流行語も生んだし…)
しかし、トビー・フーパーとダン・オバノンコンビにすれば、この後の「スペースインベーダー」よりは、まだ、脚光を浴びていた頃の最後の大作と言えるかも知れない。(涙)