1988年、ビクター音楽産業&サンダンス・カンパニー、和田誠監督作品。
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冒頭、キッチンでウエストが太めの女性の後ろ姿。
「とおる〜…」と、息子の名前を呼びながら振り返ると、水野久美!
マンション「コーポけやき」に母親と二人暮しの林徹君(真田広之)は、上の階に引っ越して来たキュートな女の子、加藤留美(キョン2)に一目惚れ。
ところが、その留美(ルビーと呼んで…というのですが、ちょっと無理が…)は、実は犯罪者(?)。
色々、可愛らしい犯罪を考えては、それを、ぜ〜んぶ、不器用で臆病な林君にやらせちゃう。
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でも、実際にやってみると失敗の連続…という、軽いユーモアミステリーなのだが、正直、主役のキョン2か、真田君のファンでないと、ちょっと退屈かも…。(ビデオで一人観る分には、全体的に明るい話だし、後味も悪くなく、楽しめるかも知れないが、劇場で観ると、小さなエピソードの羅列だけ…という進行に、途中で飽きて来る感じがする。どちらかというと、女性向けの映画かも…)
劇中、キョン2と真田君がデュエットする素敵なシーンもあるのだが(作詩、作曲も和田誠さん)、一ケ所だけである。
もう少し、ああいう、洒落たミュージカルシーンがあると嬉しかったのだが…。
怪盗ルビーが最初に狙った、食料品店「舶来屋」のおやじは、「麻雀放浪記」の冒頭にも登場する天本英世。
「あのじいさん、悪人顔だよ。絶対、裏で悪い事している!夜中に、変な薬作ってたり…」というキョン2の可愛いセリフが笑わる。
チラリとだが、水野さんがネグリジェ姿を披露するのは、昔のファンへのサービスか?
感心したのは、めちゃくちゃ不器用な役柄の真田君が、路上で自転車に乗る練習をするシーン。
画面奥から、ヨロヨロしながら、真田君が自転車に乗って接近し、キャメラ手前にまできてコケるのだが、そのコケた自転車の車輪が、見事に画面一杯に円弧の形で決まる!
あれは、運動神経抜群の真田君じゃないと、絶対にできないだろう。(おそらく、何回もやり直したのだろうが…)
ちなみに、本作の助監督は、平山秀幸。