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のら犬作戦

1963年度、東宝作品。
監督、福田純。
音楽、団伊久磨。

西部劇風の戦争アクション、「独立愚連隊」シリーズの1本。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

戦時中の中国、老河屯という町が舞台。

日本軍の河口大隊長が死亡した部隊の指揮を、赤城中尉(平田昭彦)が代理で勤めている。
その腹心に田島義文、その他、酒飲みの軍医に三橋達也、慰安婦宿の主人はいつも通り、沢村いく雄など。

その町へ、旅の手品師、積極亭勝勝を名乗る怪し気な男(佐藤允)がやって来る。
日本軍が勝勝の正体を怪んで追い出そうとしている中、遠くの山に大勢の騎馬軍団の姿。

彼らは、これまた、阿片中毒で病床にある将軍、王虎に代わり、その娘、白瑛(はくよう)(団令子)が率いる馬族「王虎軍」であった。日本軍が隠し持っていると思しき、ドラム缶3本分の阿片を奪おうと機会をうかがっていたのである。

実は、赤城中尉たちも、その阿片を密かに探し求めていたのであった。
その秘密は、死んだ河口大隊長の従軍日誌に記されていたらしいのだが、その日誌は何者かに盗まれ、肝心のページだけが破り取られてしまう。

結局、町を追い出される事になった勝勝に、大門一等兵(藤木悠)が付いて行くと申し出る。
この大門もどこか挙動不審で、道中、怪し気な行動を繰り返す。

一方、王虎軍では、逆臣、李たちによるクーデターが発生。
白瑛と彼女を慕う蔡(さい)(夏木陽介)が銃撃されるのを、偶然通り掛かった勝勝たちが助ける事になる。

町でも、赤城たちが、一旦は沢村いく雄を怪んで問い詰めるが、結局、軍医の薬びんの中から、紛失した日誌のページが見つかる。
赤城中尉以下、田島、沢村、三橋(実は、薬ビンの一件は彼も預かり知らぬ事であった)らは、日誌に記された地点に車で向かうが、途中、勝勝と大門に合流、彼らも同行する事に…。

しかし、問題の場所で、王虎軍に襲撃され、さらに、赤城らの裏切り行為も発覚。
結局、埋められていたドラム缶には、爆薬が仕込まれていただけだった事が判明する。

肝心の阿片は、実は中国政府軍のスパイだった大門が、あらかじめ、持ち出していたのであった。

結局、阿片は誰の手に?
そして、河口大隊長の死の原因は?
さらに、勝勝の本当の正体とは…?

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

ミステリーや宝探し要素を中心にした、福田純監督らしい、通俗アクションパターンで、それなりにそつなくまとまってはいるが、特に面白い!…というほどではない。

後半登場する、浅岡新隊長を名乗る田崎潤や、珍しく重要な役柄を演ずる藤木悠のキャラクターが、興味深い。