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メテオ

1979年作品。
巨大隕石が接近し、地球に追突する可能性に気付いた米ソ両国が、秘密裏に所有していた互いの衛星兵器を利用してこれを破壊しようとするお話。
まぁ、近年の「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」などと同じようなアイデアの作品で、当時、ショーン・コネリーやナタリー・ウッド、ヘンリー・フォンダなどといった、そうそうたる顔ぶれが集って作られた大作だったが、技術的にも、ストーリー的にもキレがなく、退屈な仕上がりの作品となった。
一見、爆破には成功したか…に見えたが、この種の話のパターン通り、一つの破片がニューヨークに見事に墜落!
破壊された街からの脱出劇が後半の見せ場になるのだが、この編の演出が何とも凡庸。
ショーン・コネリー、ナタリー・ウッド両名共、この作品に限っては、明らかに生彩に欠けていたように思える。
公開当時、流行はすでに、「スター・ウォーズ」を中心とした派手なSFXショーへ移行した頃でもあり、「パニックもの」の企画としては、時期を失していた感は否めない…と思う。