なんでもインプレッション

ここでは、MAHARUが使用しているバイク用品に関して、種類を限定せずに何でもレポートしていくつもりです。
とりあえず手近なところで、ケミカル類のインプレッションをします。


お品書き
Microron
スーパーゾイル
ダートスコート ストリートマックス
オートグリム スーパーポリッシュ

Microron
どんな物?
 ご存知の方も多いでしょう、Microronです。
 テフロン系のオイル添加剤で、ミッション、シリンダー内に薄い被膜を形成してエンジンの保護、摺動抵抗を低減するらしい。更に、雑誌の広告等には圧縮比を上げてパワーアップ!とか焼き付いたエンジンの修復なんて事まで書かれてあります。
 後半は「ホントかいなー?」と半信半疑でありながらも、他の添加剤に比べてこれはイイという声をよく聞くので試してみようと思い立ったのでありました。

使うきっかけ
 Microronの実験代には、当時新車購入したばかりのYZF1000R Tunder Aceと、ThunderAceを購入するまでメインマシンとして使っていたRG400GAMMAを選択。
 ThunderAceは初めて新車で購入したバイクなので、出来るだけ良いコンディションを保ちたいと思い、噂の Microronで一発キメてやろうと画策。(^_^;)
 RG400GAMMAは、学生時代に乗っていたRZ250Rで焼き付きを経験しており、ガンマは焼き付かせたくなかったのでエンジン保護の為に使用。

効果の程は
 結論から言うと、効果はあまり体感出来ない。また、2ストには効かない?

ThunderAceの場合
 慣らしを終えた後の二回目のオイル交換時に、マイクロロン16オンス缶(NAPS相模原店にて\7,980)を購入して添加(その時点での走行約2,600マイル)。オイル交換時に半分の8オンスを添加し、300マイル走行後に残りの8オンスを添加した。
 添加直後に日光日帰りツーリング(この時は栃木に住んでいた)
 現在(2000年1月)の走行距離は約14,000マイル。燃費は、街乗りで10〜13mile/リッター、高速道路を含めたロングツーリングで14〜16mile/リッターで新車時と殆ど変わらない。
 一応コンディションは良好だが、エンジンオイルは WACOS 4CRを2,000マイル毎に交換、オイルフィルタも一緒に交換しているので、そちらの方が効果は大きいのかも。ThunderAceの場合、限界まで回す事は殆ど無いので、エンジンの保護よりもコンディションの維持と、燃費の改善を期待していたのだが期待はずれ。

RG400GAMMAの場合
 中古で購入したRG400GAMMAは、購入時に既に8,000km走行しており、Microronを添加しのたのは12,000kmを越えた辺りでした。
 2ストの場合は4ストと使用方法が異なり、エンジンオイルに添加するのではなくガソリンに混ぜて使う。混入比はガソリン10リットルに対して8オンスとある。ガンマのタンク容量は22リットル(今のバイクと違って、タンク部分にエアクリーナーの窪みが無いのでデカイ)なので、ガソリンを満タンにして直接タンク内に Microron16オンス缶をドッパーと入れます。直後に30km走行。説明書にあまり回すなと書かれてあるので、念の為 6000rpm以上は回さないでおく。と言っても、ガンマの場合街乗りなら5000rpm以下でも十分に走ります。
 結果は、Microron添加前は燃費が 5〜6km/リッター(笑っちゃいけない。昔の大排気量2ストはこんなもん)だったのが、最高で7.5km/リッターになりました。むーん、これって効果あったんだろうか?たまたま燃費が良い走りをしただけかもしれない……。
 入れた直後は良くなったような気がしていたのですが、特にレスポンスが良くなる訳でもなく、今ひとつ効果が感じられませんでした。極めつけは……焼き付きました。オイルホースが劣化して硬化した為、エンジンオイルの供給量が減少(動脈硬化みたいなもの)した事が原因ですが、Microronのエンジン保護作用は効かなかったみたいです。
 2ストの場合ガソリンに混入して使うので、シリンダ内は十分に処理出来ないのではないかと思います。

MAHARUの感想
 思っていたより効果はないです。よっぽどくたびれたエンジンなら効果を体感できるのかもしれないが、新車に入れてもあまり効果はない。精神的保険にはなるか? 一缶\10,000近くもするので、あまり人には勧められないです。エンジンのコンディションを保つには、しっかりオイル管理した方が良いでしょう。


スーパーゾイル
どんな物?
 最近、雑誌でよく見かけます。
 これもオイル添加剤ですが、Microronと違ってシリンダ内に被膜を作るのではなく、化学変化によって表面を滑らかにするという物です。

使うきっかけ
 Microronで満足な効果が得られなかった事が悔しくて、性懲りもなく添加剤に手を出した。

効果の程は
 こちらはYZF-R1に使用。1000km走って慣らし終了直後にエンジンオイルを交換して、その際にスーパーゾイルを添加しました。
 スーパーゾイルは Microronと違って、処理が行われるまでの時間が短く、また添加直後に長距離走行する必要がないらしい。しかし、しっかり処理されるように念の為、箱根まで走りに行く事にする。
いつものルートでR129を南下してR1を小田原方面へ、西湘バイパスに乗って箱根ターンパイクにつないだ。慣らしが終わったのでついついエンジンを回したくなってしまうが、そこは堪えて6000rpm止まりにしておく。それでも十分に速い。流石 R1。余談だが、最近は箱根に行くとR1ばっかり走っている。ひねくれ者の私は多数派に属するのが嫌いなので、自分と同じバイクが沢山走っているのはあまり気分が良くない。余裕が出来たらR1もイジッてみたいものだ。
 閑話休題。家から箱根まで距離にして大体 60km弱だが、その短い間にもエンジン回転が滑らかになったような気がする。慣らしが終わってアタリがついてきたせいもあるだろうが、メカニカルノイズも小さくなっている。R1はYAMAHA車の中では元々メカニカルノイズが小さい方だが、それが更に静かになって、まるでHANDAのエンジンのよう(^^; これは結構イケるのでは?
 燃費は、慣らし中が15〜16km/リッターと、これまたリッターバイクにしてはかなり良い数字だが、走行約2,500kmの現在では、16〜17km/リッター(R1は峠Onlyで街乗りには使っていない)とかなり良く、峠を攻めてもあまり変わらない。因みに、オイルは MOTUL V300 コンペティションを使用(YZFの開発オイルだったという事で、いつも使うWACOS 4CRではなくMOTULを選択)。

MAHARUの感想
 個人的な印象としては、Microronよりもお奨めです。Microronより安いのもマル。
 メカノイズの低減や、レスポンスが良くなったのが体感できた印象を良くしている。但し、新車に入れたからスーパーゾイルのお陰とハッキリ言えないかも。
 総じて、添加剤の類は良い悪いがハッキリ言えないところが難点であり、また売れ続ける要因でもあるだろう。
 精神的保険が欲しいのであれば使ってみるのも手でしょう。

最新情報
 とある筋から聞いた話ですが、フッ素系、テフロン系の添加剤を用いた場合、アメリカのGM、クライスラーではトラブルが発生してもクレームとしては受け付けないらしいです。これはテフロン自体に添加剤として用いた時の問題があり、高温高圧下では容易に凝固してカーボンが発生する為との事。エンジン内でカーボンが発生すれば、シリンダに細かい擦り傷が発生するし、トラブルが発生する可能性も有ります。他にも問題が発生する可能性があります。これを聞いて、ちょっと焦りました。(^^;
やっぱり、きちんとオイル管理してケチらずに良いオイル使うのが一番良いかも。今度Thunder Aceオイル交換する時は、フラッシングしよう……。


ストリートマックス
どんな物?
 バイク用洗剤です。ダートスコート社から発売されている物で、オンロード用のストリートマックスとオフロード用のダートマックスがあります。前者はカーボンやスラッジに効き、後者は泥汚れを良く落とすようです。
 私は、現在オンロード車しか持っていないので、ストリートマックスを使っています。

使うきっかけ
 MAHARUは、学生時代にRZ250Rに乗っていたいました。RG50GAMMAを除けば初めての2ストで洗車の際、オイル汚れを落とすのに結構苦労していました。80年代以前の2スト乗っている人なら身に覚えがあるのではないでしょうか?余談ですが、最近の2スト(NSRとかTZRとか)は排ガス綺麗ですね。あれでも排ガス規制に引っかかってしまうのが、私には信じられんですよ(それでも何故トラックはOKなんだ???)。
 話を元に戻しまして、マフラーから吐き出されるオイルの燃えカス(スラッジ)で、リヤタイヤとナンバーが真っ黒になる訳であります。あれはなかなか落とすのが大変で、洗剤付けたスポンジでこするとスラッジがヌベ〜っと広がって余計に汚くなるのであります。ムキになってこすって落とすとスラッジがスポンジに着き、そのまま洗車すると今度は他の場所にスラッジが着いてしまうという悪循環を起こすのであります。当時は汚れた箇所にCRCを吹いてウエスで拭き取るという事をしていましたが、流石に効率が悪いしウエスが使い捨てになってしまうので、なんとかならんものかと思案しておりました。そんな折り、当時のサークルの先輩で KDX250SRに乗っている谷野氏に奨めらたのがストリートマックスでした。
 早速バイク用品店で買い、使ってみたらあら不思議。あれだけ苦労していたスラッジが簡単に落ちるではありませんか。しかもピカピカ。それ以来、ストリートマックスを愛用しています。

効果の程は
 汚れた部分に水をかけ、ストリートマックスを吹きつけるだけ。2、3分待つとカーボンやスラッジが分解されて汚れが落ちます。これだけ。
 汚れがひどい時はスポンジにストリートマックスを吹いて軽くふいてやると良いでしょう。  この時注意する事は、水が乾かないうちにストリートマックスを吹く事です。詳しい事は判りませんが、水と反応して汚れを分解するようなので、水をかけずにストリートマックスだけ吹きつけてもあまり効果はないようです。
 また、ブレーキカスのも綺麗に落ちるので、キャリパーを洗う時にも使えます。バケツの中に水を入れ、キャリパーを丸ごと水につけてからストリートマックスを吹いてやると綺麗になります。
 因みに、車にも試してみましたが、水アカ汚れは落ちないようです。あれは車用の洗剤でないと落ちないようですね。

MAHARUの感想
 これを使うようになってから、洗車が大分楽になりました。結構お奨め。
 欠点は、高い事。大瓶で\1,800で、ストリートマックスだけで丸ごと一台洗車していたら、3、4回で無くなってしまいます。それでは勿体ないので、普通の埃や泥汚れは家庭用中性洗剤を使い、スラッジやカーボン等の落としにくい汚れに対して、ストリートマックスを使うのが良いでしょう。
 自分は、業務用の2リットル瓶(\5,200)を買ってきて、詰め替え用にしています。


オートグリム スーパーポリッシュ
どんな物?
使うきっかけ
 学生時代の先輩で、VTR1000F FireStormに乗る Eddy氏とツーリングに行った際、長崎のフェリー乗り場でバイクを並べたところ「MAHARUのバイク色がくすんでるー。ボクのこんなキレイだよー」と言われてムカつく(-_-x。実際はそれ程汚い訳ではなく、Eddy氏のVTRと比べてThunderAceの方がくすんで見える程度で、むしろ綺麗にしている方だった。しかし、こういう言い回しをさせて人をムカつかせる事に関しては、Eddy氏の右に出る者はいない。ツーリングから帰った私は、愛車を美しくするべくオートグリムを手に取ったのであった!

効果の程は
 使い方は普通のワックスと同じ。洗車した後によく乾拭きし、液状のオートグリムスーパーポリッシュを柔らかい布で塗装面に擦り込むようにして塗る。10分ほどして乾燥したら、白く固まったポリッシュを拭き取る程度に柔らかい布で軽く拭いてやる。するとあ〜ら不思議、カウルもタンクもピッカピカ。まるで新車のような輝き(冗談じゃなく)です。

MAHARUの感想
 かなりお奨めです。これを使う前は、モトフィズのカウルワックスを使っていたのですが、輝きが違います。スーパーポリッシュを使った後は指紋を付けるのもイヤで、跨りもせずに唯ひたすら眺めるだけ(^^; 結構効きますぜ、お客さん!
 難点は、これも高い。一本\3,000。唯のワックスと違ってコーティング材でもあるので、何回か使えば効果が持続するのが救いか。それでも、愛車を綺麗にしたいという人にはお奨め。
 それから注意したいのは、前述のストリートマックスを使うとポリッシュのコーティングが落ちてしまうようです。スーパーポリッシュを使ったら、オートグリムから出ている専用の洗剤を使った方が良いようです。

 余談だが、こいつを使ってピカピカにしたR1を前にしても、Eddy氏は「汚いねー」と言う。α==(-_-メ
 今度はバフ掛けじゃー!!


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