写真がないため、以下のバイクはひとまとめにしました
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RG50Γ(SUZUKI) | ||||||||||||
学生時代の先輩(S&SのEddy氏)からタダで貰ったバイク。実はEddy氏も別の先輩からタダで貰ったバイクで、お下がりのお下がりである。とは言え、自分の所有となったバイクはこれが初めてで、譲って貰ったときはとにかく嬉しかったのを今でも覚えている。 発売された当時はスズキワークスレーサーの名を受け継いだガンマファミリーの末弟であり、スーパー50として一世を風靡したバイクであるが、流石に年月が過ぎて更にろくにメンテもされていなかったので全身がやれた状態だった。それでも走るだけで十分だった当時のオイラは、毎日これに乗って学校に通ったのである。サークルの夏合宿の時も、相模原から学寮のある富士吉田まで道志峠を走って行った。 老いていたとは言えスーパー50。峠ではそれなりに走れました。 悪いところは原付って事かな(^^; | ||||||||||||
NX125(HONDA) | ||||||||||||
学生時代の先輩(S&SのKLE上山氏)が、就職してお金に余裕が出来たのでKLE400に乗り替えた際にタダで譲ってもらったバイク。 原付一種の30km/h規制から解放されて、思いっきり走り回った。初めての伊豆ツーリングもコイツで行った。 良いところは、とにかくタフなところ。いくらブン回しても全然壊れない、流石ホンダなエンジン。 伊豆ツーリングの帰りに前輪ロックのハイサイドで転倒したのだが、ハンドルがちょっと曲がっただけで他は全然壊れなかった。 悪いところは、良くも悪くも非力なところ。4スト125の単コロだからねぇ。仕方ないと言えば仕方ないのだが、いくらアクセル全開にしてもスピードメーターは90km/hジャストでピタリと止まってしまう。アレってリミッタがかかってたのだろうか? もっとも、原付上がりの人間にとっては丁度良かったのだろう。扱いやすかったし単気筒なので、バイクの乗り方の基本を身に付ける事が出来た。一応デュアルパーパスなので、相模川の河原で遊んだりもした。 非力で高速道路に乗れない事以外に特に悪いところは見あたらず、維持費は安いし通勤通学からその気になればロングツーリングにも使える万能バイク。突出した性能はいらない、という向きにはお薦め。ホンダのバイクに多いのだが、無難でそれ故に良いバイクです。 後に、別の先輩のGB250と交換で嫁に行った。 | ||||||||||||
GB250 clubman(HONDA) | ||||||||||||
学生時代の先輩(S&S HP管理人のQ内氏)から、NX125と交換で貰った。 因みに、ここまで3台乗り継いだが車体に一銭も金を払っていない事から、サークル内では「藁しべ長者」のコードネームが与えられた。 貧乏学生にとっては限界排気量と言える250(車検のある400なんて論外でした)で有頂天になって、オーバー100km/hを満喫した。 良いところは、やはりホンダらしくそのエンジン特性が素晴らしかった事。単気筒にもかかわらず、DOHCのエンジンは高回転での伸びが良く、回転上昇と共にグングンとスピードが乗っていった。原付上がりの人間にとっては、そのパワー感が感動ものだった。 1型なのでデザインが古めかしかったが、オイラはスニーカーにジーンズという今考えると恥ずかしいぐらいに似合わない格好で乗っていた。しかし、当時はそんな事はお構いなしで、とにかくバイクに乗る事が楽しくて毎日コイツを乗り回していた。 前オーナーがエンスーの気があった人なので、ブレーキホースがメッシュホースに換えられてフロントフォークにスタビライザーが入り、オイルクーラーも追加されていた。それ系の人と勘違いされて、よくTZR(3XV)に煽られたりもした(それ以来、ヤマハ車の中でも3XVだけはキライになり、現在でも発見したら即イジメモードに入る。大人げないとは解っていても、R1や500ガンマで煽りまくっている。3XVに乗ってる奴ぁ、覚悟しとけよ)。 閑話休題、とにかくホンダのエンジンは良くまわるので、調子に乗って峠を攻めたりもした。この時に誤魔化しの効かないシングルエンジンで鍛えられたので、知らず知らずの内にライテクが身に付いた。お陰で、後にツインやマルチに乗り替えてもすんなり乗れるようになったと思う。 NX125もそうだが、ホンダのバイクはエンジンも車体もとにかく癖が無く、自然に基本が身に付くのでビギナーには是非勧めたい。 悪いところは、その古くさいデザインだろうか。これは好みの問題であるが、折角高回転まで回るエンジンなのだからレプリカのようなシャープなデザインで、スポーツバイクらしさをアピールしても良かったのではないかと思う。当時の日本では、今ほどシングルエンジンのスポーツバイクというジャンルが確立されていなかったので無理からぬ事ではあったろうが……。 それでも割と気に入ってはいた。しかし、ある日学校の帰りに駐輪場でセルを回したらエンジンから「バキン!」という物凄い音が聞こえてパワーが出なくなった。帰路の途中のバイク屋で見てもらったところ、カムシャフトが折れていたとの事。それを聞いたとき自分の耳を疑ったが、本当にカムシャフトが真ん中からポッキリ折れていた。後で知った事だが、GB250のエンジンは高回転まで回しすぎるとカムシャフトが捻れやすいというホンダにしては珍しく持病を持ったエンジンらしい。それでも回してなんぼのエンジンなので、シングル好きが回しすぎて同じ様なケースに陥る事が結構あるとか。実際、前オーナーのQ内氏も回し過ぎでエンジンの調子が悪くなったとの事。因みに、Q内氏はGB250からグース350に乗り換えた後も、やっぱり同じ様なケースに遭っている。グースのエンジンまで調子悪くするなんて、相当ブン回すのだろう……。TL1000Sに乗り換えて正解ですね。 それにしても、カムシャフトが折れたと言うのには唖然としてしまった。修理代が10万近く掛かるとの事だったので、それを機に藁しべ長者を卒業して自費で乗り換える事にした。 | ||||||||||||
RZ250R(YAMAHA) | ||||||||||||
GB250を引き取ってもらったバイク屋で、代わりのバイクを探してもらう事にしたのだが、どうせ自分で金を出すのならと、前々から乗りたかったRZ250を探してもらう事にした。 頼んでから2週間後、バイク屋から連絡がありRZ250Rが見つかったと連絡があった。頼んだときはRZと言ったのだが、当時既にRZブームが起こりつつあり、初期型の29Lはプレミアが付いて中古市場で値上がりしていたので予算が足りなかった。そこで29Lよりも球数が多く、今ひとつ人気の無かったRZ−Rとなったのだ。しかし、オイラは特に初期型に拘ってはいなかったし、むしろTZのようなダブルクレードルフレームが格好イイと思うので、RZ−Rの方が良かった。 2週間後納車となったのだが、そこからが苦難の始まりであった。本格的(?)な2ストは初めてだったオイラは、2ストの扱いを全然知らなかったのでしょっちゅうカブらせてエンストさせ、その度に汗だくになりながらキックペダルを蹴っていた。それでも念願のRZだったので懲りずに乗り続けていたのだが、clubmanに続いてまたもやエンジンを壊してしまう。 1993年の年末に親父の実家へ行く為に東北自動車道に乗ったのだが、途中で煽ってきたBMWにムカついてアクセル全開で振り切り、ふわわkm/hで巡航していたところ、突然エンジンから「バキン」という音がして後輪ロックしてしまった。一発免取り速度からの後輪ロックだったので心臓が口から飛び出しそうになったが、とっさにクラッチを握り難を逃れる事ができた。 路肩に寄せて再始動を試みようとしたが、キックが降りない。完全にイッてしまった……。 ちょっと2ストを知っている方ならもうお分かりでしょう。焼き付きです(T_T) しかもクランクまでイッてた。後日分かった事だが、RZ系のエンジンはクランクマスが比較的大きいので、長時間高回転で回すと圧入してあるクランクピンがズレてクランクが拗れるとのこと。ここでも持病持ちのエンジンに泣かされた。結局RZは廃車となり、GPX250に乗り換えることになった。 RZの良いところは、やはりそのエンジン特性だろう。2ストパラツインが高回転まで吹け上がるときの加速は、一度経験したら忘れられない。でも調子に乗って回し過ぎないように気を付けましょう。 悪いところは操縦性がダルなところ。コーナーでの安定感はあるのだが、軽快感が感じられない。ヤマハ車にしては珍しく、あまりハンドリングが良くないバイクである。RZに慣れた頃、後輩のTZR(後方排気)を借りて乗った事があるが、バンクもハンドリングもえらい軽くてコーナーをスパスパ抜けられたので余計RZのハンドリングが重く感じられた。比べてはいけないのかもしれないが……。 現在ではまともなコンディションのRZ−Rを探すのは困難なようなので、あまり人には勧められないバイクです。しかし、2ストの扱いを知っている今なら、いじって遊ぶ為に一台欲しいとも思う。 |