ポポロクロイス物語
結局私たちはなにがしたくて、RPGをやるんだろう?
主人公は何不自由なく育った王子様。しかし彼の10歳の誕生日に異変が起きて、国の平穏が掻き乱される。行け!ピエトロ王子!稀代の悪漢ガミガミ魔王の手から父王の王冠を取り戻せ!
と、ここまでは導入。実は彼には眠ったきりのお母さんがいて、その眠りを覚ますために頼もしい仲間達とともに長い冒険の旅に出るナリよ。
システムは「Mother2」と同じく、フィールド上にいる敵に接触したら戦闘開始。クォータービューで行われ、攻撃は魔法か直接攻撃か、各人の必殺技。難しいことは一切なく、せいぜい攻撃相性に気を遣うくらいだと思う。操作性がいいので、ストレスはあんまりないです。買い物もそんなに面倒じゃない。
ダンジョンも難易度低いし、難しい謎解きもないし、ラスダンの連戦がちょいハードな程度。でも冒険はできる。悪人に騙されたり(10歳だから(笑))、優しい人にタダで泊めてもらったり(子供だから(笑))、突き飛ばされてコロコロ転がったりして強くなって、高山みなみの声で絶叫「かぜのやいば!」(笑)。
それでいいでしょ、充分でしょ。ピエトロは何と言っても10歳なので、難しいことはよくわかりません。お母さんを助けなきゃ!って思って辛い戦いもがんばって、結果的に世界を救っちゃったけど、理由はそれで十分だと思う。とにかくかわいい、ピエトロ。
そうそう、声優陣がえらい豪華です。納屋六郎さんや千葉繁、松本保典。
「人間たちの物語」(某RPGのコピー)に疲れた人にも、あんまりRPGなれてない人にもプレイしてみて欲しいです。RPGはタルくて好きじゃないって人も是非。どんなにゲームをやりこんでも、実際に魔法が使えるようにはならないし、どのみち魔法が使えるくらいじゃ何も変えられないくらい、複雑になってしまった世の中に住んでる私たちですが、ピエトロと一緒に行くことはできるかもしれない。と、ふと思わせる。
みんなで「じゃあ行こっか?」と気軽に旅立てる。そんな冒険はいかがでしょうか。
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