なんとな~く山日記
(2024年)
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2024年の山行記録です。根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。
 
 
【2024年】
月日
山 域
日程
形 態
メンバー
備 考
12/18 祖母山(再) 日帰り 日帰り 単独 3日連続登山。中1日で再祖母山
12/17 由布岳 日帰り 日帰り 単独 マタエから先は岩と雪の世界
12/16 祖母山(撤退) 日帰り 日帰り 単独 装備不足・準備不足で無念の撤退
11/22~24 宮戸島大高森
・金華山
2泊3日 ホテル泊 単独 低山登山とグルメの旅。そんな贅沢がちょうど良い年齢になりました
11/9 本仁田山 日帰り 日帰り 単独 ちょっと奥多摩へ。そんな手軽な山
10/20 古賀志山 日帰り 日帰り 単独 迫力のロードレースとともに登山
10/12~13 粟島 八幡山・小柴山 1泊2日 テント泊 単独 自然、食、歴史・・・。手軽に行ける
7/7 富士塚巡り⑩ 日帰り 日帰り 単独 立派な富士塚2つに登りました
6/15 白山富士 日帰り 日帰り 単独 富士塚巡り第九弾は白山神社
6/7~8 雨飾山 夜行日帰り 夜行バス 単独 意外と急登が続くシンドイ山
5/17~19 三宅島・雄山 夜行1泊 民宿泊 単独 ジオパークとしての見所満載
5/5 仁右衛門島・鴨川松島 日帰り 日帰り 単独 千葉の島々を巡り・眺める旅
4/20 八子ヶ峰 日帰り 日帰り 単独 景色が良いとそれだけで気持ち良い
3/30 岩舟山・三毳山 日帰り 日帰り 単独 かたくり満開。山全部が楽しめます
3/8~13 島中央山・母島乳房山 5泊6日 ホテル泊 単独 小笠原諸島5泊6日の旅。とにかく素敵です(山行記録は別頁)
2/10 百蔵山 日帰り 日帰り 単独 雪の残る快適ハイク。気持ち良い!
1/6 三湖台・青木ヶ原樹海 日帰り 日帰り 単独 快晴の下、見事な富士山の絶景
 
 
 
 
山 域
祖母山(再)
日 程
2024年12月18日(水)
メンバー
単独
天 候
曇り時々雪
コメント
由布岳に登った後、思い返して祖母山に再チャレンジすることにしました。別府で防水手袋を購入し、再び祖母山へと向かいます。手袋購入に加え、今回は風穴コースを止め、千間平コースに変更しました。
8:50 北谷登山口
一昨日同様、迂回コースから北谷登山口へ。この日も曇天。3日連続の曇り空です。しかもこの日は、駐車場の段階から雪がパラついています。
まずは樹林帯をゆっくりと登ります。寒さに慣れたのか、実際に少し暖かいのか、さほど寒さは感じません、樹林帯の途中で2匹の鹿と遭遇。そういえば、一昨日も登りと下りの2回、2匹の鹿と出会いました。同じ個体でしょうか。
30分強で尾根に到着。尾根に着くと少し風を感じます。
9:35
千間平コース尾根
ここから国観峠までは緩やかなアップダウン。落ち葉と土が雪と混ざってゴマ塩状態となっています。進むに連れて雪が増えているようですが、まだアイゼンを着けるには早そう。途中展望台がありましたが、ガスで何も見えません。淡々と歩くこと1時間。突然開けた場所に出ました。そこが国観峠です。
10:35
国観峠(~10:45)
国観峠からは本来祖母山が見えるのですが、この日は一面ガスで何も見えません。ここで、念のためアイゼンを装着します。
国観峠から先は傾斜がきつくなるとともに、一気に雪が増えます。国観峠は神原コースから登ってくる人もいるのか踏み跡も多く、またピンクテープも多いので、ガスが濃くても道に迷う心配はなさそうです。辺りは一面の雪と樹氷。ただ風穴コースと違って、手袋でどこかにつかまる必要がないので、防水手袋はあまり必要なかったようです。最初からこちらのコースにすれば良かった。峠から約1時間、少し足が疲れて来た頃には山頂に到着します。
11:30
祖母山頂(~11:45)
山頂には、2人組の登山者と単独行の方。景色は見えませんが、雪の付いた山頂の木々は、まるで盆栽のようで綺麗です。これだけで十分満足。簡単にパンを食べ、エネルギー補給をします。
何も見えないので早々に撤収。来た道を戻ります。登りはアイゼン不要だと思いましたが、下りはあった方が安心かもしれません。
12:05
国観峠(~12:10)
国観峠でアイゼンを外し、再び千間平コースへ。山頂付近の雪を見た後では、「この程度だっけ?」と拍子抜けする感じの雪の量。いつものことながら、下りは早いです。
13:30
北谷登山口
北谷登山口の駐車場には車が1台も停まっていません。
さて、あとは帰るだけ。3日連続の登山でしたが、1日4,5時間の行程だったため、特に疲れを残すこともなく、快適・満足の山行でした。
 
 
 
 
山 域
由布岳
日 程
2024年12月16日(火)
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
当初、大崩山か傾山へ行くつもりだったのですが、祖母山の雪の様子を見て考えを変えました。もともと難所の多い山ですし、この天候では自分には無理だ・・・。ということで、車を2時間半も走らせて別府へ。由布岳へ行くことにしました。それにしても、ナビが案内してくれた五ヵ所から別府までの道は細い道ばかりで、登山後に走るにはちょっと神経を使う感じでした。
8:30 正面登山口
正面登山口からは独立峰の由布岳の全容が望めます。ただ、この日は朝一こそ晴れていたものの、山頂付近は雲が流れていて見えません。
まずは、傾斜の緩やかな笹の原っぱを登ります。ほどなく、トイレがある建物を通り過ぎると、樹林帯の登山道に入ります。大きめの石がゴロゴロしていて歩きにくい。雪はまったくありません。九州の真ん中にある祖母山と違って、太平洋に近い由布岳の方が暖かいのでしょうか。
9:10
合野越
合野越から先は九十九折りの登山道。かなり傾斜が緩いので、全く疲れません。昨日・今日とも平日ですが、祖母山では誰にも会わなかったのに対して、由布岳はアクセスが良いのかそこそこ人が入っているようです。ただ、今日も曇天です。
9:50過ぎ、標高1,300m付近から、登山道に少し雪が混じるようになってきました。九十九折りの傾斜が段々大きくなってきたところで、マタエに到着です。
10:25
マタエ(~10:30)
ここまでそんなに寒くなかったのですが、マタエは風の通り道なのか、風が冷たいです。そしてマタエから見る由布岳は、西峰も東峰も雪が付いているようで全体的に白く見えます。マタエには3人組の登山者がヘルメットを被って準備していました。ここからが由布岳の核心です。5分ほどの休憩し、3人組より先に行かさせて頂くことにしました。
西峰への道はほぼ岩場。ただ、危ない箇所には鎖が張ってあるので、特に危険を感じる箇所はありません。岩場に雪が付いているものの、凍っていないため足が滑る心配もなくアイゼンは不要。スピード優先で一気に頂上まで上がりました。
10:45
由布岳西峰(~10:55)
山頂の木々に雪が付いているものの、地面は土が見えています。前日、祖母山で敗退しただけに、頂上まで到達出来てひと安心。雪を纏った、ほぼ同じ標高の東峰が見えますが、天気が悪いため遠方の山は全く見えません。昼食には早いので、3人組の到着を待って入れ替わりで下山に掛かります。ちなみに3人組は、お鉢巡りをするそうです。
マタエまでは慎重に。東峰に行っても良かったのですが、天候がイマイチなのでそこはパス。九十九折りをスタコラ下ります。気になったのは、普段着っぽい外国人の方や、薄着の学生さんとすれ違ったこと。由布岳なら大丈夫だろうと思いますが、無理はしないで下さいね。
12:30
正面登山口
下山は1時間半強。疲れる前に到着した気がします。正面登山口にある駐車場には、時折観光バスが来て、大勢の外国人観光客を降ろして、すぐに立ち去って行きます。ここは観光コースなんですね。でもこの日は曇天。なんだか全体的に暗いイメージで残念!
 
 
 
 
山 域
祖母山(撤退)
日 程
2024年12月16日(月)
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
さて、今回は九州シリーズです。熊本から入り、熊本城見学、阿蘇の雄大な景色を眺めてから、道の駅高千穂で車中泊し、祖母山山麓の北谷登山口へと向かいます。結果から言えば途中で引き返してきました。準備不足です。無理をすれば行けたと思うのですが、万全を期して、日を改めて挑戦します。
8:30 北谷登山口
工事のため、令和6年1月末まで五ヵ所から北谷登山口までの道路が一部通行止めとなっており、迂回路を通って向かいます。迂回しても、五ヵ所から北谷登山口まで15~20分程度。駐車場は10台停まれるかどうかという程度の広さです。もともと北谷登山口の駐車場で車中泊するつもりだったのですが、すでに水道が凍結しておりトイレも閉鎖。仕方なく道の駅高千穂まで移動して泊った次第です。
駐車場からは風穴コースで登ります。歩き出してすぐ沢へと降り、枯れ葉が積もる沢沿いの登山道をゆっくりと登ります。生憎の曇天で、気温も低め。登山道には霜柱が出来ています。標高が上がってくるに連れ、登山道にザラメ状の雪の結晶が混じるようになってきます。歩くこと50分、奇岩が見えたと思ったら風穴に到着です。
9:20
風穴
風穴に入るにはザイルとライトが必要とのこと。暗い穴の中だけ覗いて、先に進みます。地面に積もる雪が次第に増え、雪の下は凍っているようです。10時前、プロトレック計測ベースですが、1550m地点でアイゼンを装着。滑るほどではないものの、アイゼンが噛んで歩きやすいです。
雪は意外と深く、周囲の木々は樹氷状態になっています。ここまで雪があるとは想定外。事前の調査が甘かったです。段々と傾斜が急になり、岩場、梯子が出て来るようになりました。ここで大失敗に気付きました。ニット帽やインナースパッツなど防寒はバッチリ。アイゼンも持ってきていたのですが、手袋が防水加工されていない化繊でした。あっという間に手袋がビショビショになり、手が冷たいです。見上げると、しばらく梯子などが続く急登。ヤバいです。
10:30
1,650m地点
標高差にしてあと100mちょっと。たぶん1時間も掛かりません。とはいえ、手は冷たいし、もう一つ気になったのがガスが濃くなってきたこと。これで道に迷ったら、手がヤバいかも。どうにも根性が足りず、ここで引き返すことにしました。
下りはあっという間。自分自身で決めたことですが、ちょっと軟弱だった決断に何となく釈然としない思いを抱えつつ下ります。
11:50
北谷登山口
予定よりもかなり早く駐車場に到着。相変わらずの曇天で、本来見えるはずの障子岳(たぶん)もガスで全く見えません。難しい山ではないし、また来ましょう。
山は本連れ
新幹線に乗ること6時間ほど。いくらでも本を読む時間はあります。ただ、山行の直前に書評の依頼を頂いたので、今回の山行中は書評本を熟読。ということで、ここへの記載は省略させて頂きます。
 
 
 
 
山 域
宮戸島・大高森、金華山
日 程
2024年11月22(金)~24日(日)
メンバー
単独
天 候
22日・曇り、23日・晴れ
コメント
さて、宮城県の宮戸島と金華山です。金華山は、島の名前と山の名前が一緒なのでややこしいのですが、島です。ということで今回も、今年のマイブーム、島登山、しま山巡り、島の山旅として、島を2つ巡りながら美味しいものを頂いてきました。
11:20 奥松島イートプラザ
自宅のある神奈川から東京、仙台を経て野蒜駅へ。駅の目の前にあるプラザでレンタサイクルをお借りしました。イートプラザというからご飯でも食べられるかと思っていましたが何もありません>< 観光案内所兼お土産屋兼地元の子供向け駄菓子屋といった感じ。まずは宮戸島に向け出発です。
野蒜駅から野蒜海水浴場へ、そこから海沿いに走ります。思ったほど寒くありません。宮戸島との境目にある橋は気付かずに渡っていました。その時は川だと思っていたのですが、後で地図を見て、そこが島に繋がる橋だったと判明。左手に、松島っぽい雰囲気を感じながら走るとあおみな食堂に到着します。
12:00
あおみな食堂(~12:30)
奥松島にコンビニはなく、食事ができる場所もここしかないそうです。平日のせいか食堂にお客さんはなく、海側に陣取ってハラコ飯を頂きました。いくらもたくさん入っていてウマい!ちなみに、食事中に4組のお客さんが来られてました。
さて、食後は大高森に登ります。といっても徒歩15分程度です。あおみな食堂のはす向かいにある登山口から階段状の道を登ります。土日は結構観光客が多いのでしょうか、登りと下りで分かれて歩けるようになっています。頂上まではあっという間。
12:45
大高森
生憎の曇り空ですが、距離が近いので、奥松島の多島美も十分見えます。しばらく眺めてから下山。宮城県は「宮城オルレ」といって徒歩旅行を推奨しているようですが、宮戸島にはその中のひとつ、「奥松島コース」があります。徒歩だったら、縄文村の方に降りるなり、尾根沿いに林道を歩くなり出来たのですが、今回はチャリのため、あおみな食堂の駐輪場に戻ります。そこから自転車で奥島周遊です。
13:00
奥松島周遊
走り出してすぐに小雨が降り始めました。すぐさま奥松島縄文村歴史資料館へ。展示物は少なめですが、なかなか面白い資料館です。早々に雨も止んだので、そこから新浜岬、月浜海水浴場、稲ヶ崎公園へ。稲ヶ崎までの道は登山道みたいな感じですが、マウンテンバイクだったのでそのまま突破しました。ただ、陸の奥松島までの道は細いため、途中でコケたらまずいと思い諦めました。奥松島は昔は海だったそうで、陸地の所々にこんもりした箇所があり、多島美と似た雰囲気を醸し出しています。
宮戸島をぐるりと一周回って、また野蒜駅へ。アップダウンが少ないので自転車でも楽ですが、じっくり楽しむには歩いても良かったかもしれません。
15:10
奥松島イートプラザ
プラザで自転車を返却。電車の時間まで周囲をふらついてみましたが何もありません。でも、外国人グループ5.6人と、単独外国人に遭遇。外国の方は何を求めてここへ来るのでしょう。ここから石巻駅までは電車で30分弱です。
15:55
石巻駅
石巻駅は降りた瞬間から石ノ森章太郎の世界。分かりやすい町起こし。この日は、「牡鹿のあなご」でも有名らしいあなごさんを天ぷらで頂きました。
―――(石巻泊)―――
10:30
女川町離島航路ターミナル
石巻発9:30過ぎの電車で女川駅まで30分弱。そこから徒歩7,8分で金華山行きの定期航路が出ているターミナルに着きます。実はこの日は、金華山黄金山の新嘗祭の日。別に参列するわけではないのですが、特別便が出ているのでこの日にしました。
船は60人乗りですが、甲板部分のイスを除くと実質40人乗り。でも、島に向かう時のワクワクを感じたくて、冷たい風と波しぶきにめげず、外イスに座って乗船。どれが金華山か分からない中、じーっと海上を見ている時の気落ちは、島ならでは楽しさです。
11:10
金華山 港
小さな港ですが、女川からの船のほかに、鮎川港からの定期船や海上タクシーもやって来ます。船を降りると、すぐに急な坂道。お年寄りへの配慮から、黄金山神社まで往復している車もあるようです。表参道経由で、立派な木々を見ながら神社へ。
神社本殿に向かって右手に頂上への道があり、本殿より少し上の辺りが登山口となります。神社は新嘗祭のためそれなりの人が渡島しているようですが、登山口から先はぱったりと人出が途絶えます。離島ながら沢音がする中、大きめの石がゴロゴロしている登山道を登って行きます。途中、立派なブナの木があったり、水神社があったり・・・。八合目からは牡鹿半島とその東に位置する島々が見え、以降、頂上までの途中の道で振り返ると、島々と水平線が綺麗に見えます。昨日と違って、お天気で良かった・・・。金華山定期航路のチラシには頂上まで2時間半と書かれていますが、1時間半あれば余裕で着きます。
12:40
金華山 山頂
金華山の山頂には奥の院があります。木が生えているので、残念ながら展望は少し下の方が良いようです。簡単にお詣りして、小休止。ここから、本当は右へと折れて、周回する道で下山するつもりだったのですが、「この先、通れません」的な看板が出ています。低い山なので大したことないと思い、他の人の山行記録などを読まずに来てしまったため、本当に通れないのか確認していません。ここでチャレンジしても仕方ないので、来た道を戻ります。下山は本当にあっという間。45分ほどで黄金山神社に戻ってしまいました。山中で出会った人は、都合7~8組くらいでしょうか。通常の土日だったら、もっと少ないということですね。
14:30
金華山 港
船の時間よりだいぶ早く下山できたので、新嘗祭の最後の部分だけ見たり、たくさんいる鹿を眺めたり・・・。食堂は誰もいなかったので、入るのを止めてしまいました。
帰りの船もやっぱり甲板です。帰りは、子どもがエサをあげていたせいか、ウミネコがたくさん付いてきます。登った後に眺める島も良いですね。山頂はあの辺かな・・・なんて思いながら、景色を思い出します。
女川港の「道の駅おながわ」でお土産を買ったりしてから駅へ。それでも電車の本数が少なく、駅で1時間以上待つことになってしまいました。
10:55
石巻駅
B級グルメ「石巻焼きそば」の店が閉まってました・・・。残念!
―――(石巻泊)―――
9:00
石ノ森萬画館
朝9時から開館している石ノ森萬画館を見学。今の人たちがどの程度石ノ森章太郎を知っているのか分かりませんが、改めて石ノ森さんが凄かったことを確認。特にファンではないのですが、世代的にはドンピシャです。
石巻から仙台へ。仙台駅ってこんなに大きかったんですね。驚き!ここで伊達の牛タン本舗で昼飯を食べ、定番の萩の月やずんだ餅を買って帰ります。
山は本連れ
今回の本は『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ)です。今回も予備知識はなく、最初は特殊な環境で育った優子ちゃんという主人公を通して、「親はなくとも子は育つ」的な良い人の話かと思いきや違いました。梨花さんや森宮さんなど、自分より大切な人がいる強さ・喜び、他人のために尽くす幸せみたいな世界が描かれていて、改めて人の幸せって何だろうと思いました。期せずして泣いてしまった。気持ち良い涙。
 
 
 
 
山 域
本仁田山
日 程
2024年11月9(土)
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
ようやく、秋らしい肌寒い気候になってきました。仕事で3ヶ月ほど山に行けなかったので、ここ数週間はとにかく山に行きたい感じ。今回は近場の山、奥多摩です。
9:25 奥多摩駅
本仁田山は奥多摩駅からバスを使わずに、歩いて登れます。相変わらず奥多摩へと向かう電車は混んでいますが、御嶽駅で半分ほどが降り、残りの大半が奥多摩駅からバスで奥多摩湖方面へ。歩いて本仁田山方面へと向かう人はほとんどいないようです。
川に沿った車道を少し歩き、川から離れた辺りから次第に角度が斜めになり、しばらくそれなりの斜度を歩きます。肌寒かった陽気も、歩いているうちにちょうど良い体感になります。そして、車道の途中、民家のような建物の手前が登山口です。
10:05
登山口
登山道はアップダウンではなく、ひらすらアップ&アップ。平坦な箇所もなくただ登だけ。意外とシンドイ。前方から英語の会話が聞こえてきたので、こんな所に外国の人が来るのかと思ったら、休憩している所に追い付いてみら日本人だった。若い女性の2人組。普通に日本語で話しかけられた。別人?と思ったが、2人で会話を始めたら急に英語になった。バイリンガルだなぁ。
登山道は基本展望はなく、あまり陽も当たらない。夏場は良いのだろうけれど、今の季節は、日陰で止まっていると寒いくらいだ。ジグザグの登山道を登っていく。山頂には先行者が5人。先ほどの英語ペラペラの女性が「お疲れさま~」と拍手してくれた。
11:40
本仁田(~12:30)
山頂に着いた瞬間、振り返ると富士山のシルエット。後で別の登山者から聞いたところでは、この山で富士山が見えるのはこの場所だけだそう。山頂でラーメンを作って食べる。「山と食欲と私」風にソーセージを入れ、ついでに卵も落とした。美味しいのは良いが、スープを全部飲み干したら、お腹が水っ腹になった。
今日はゆっくりの行程なので、山頂でノンビリしてから瘤高山経由で鳩ノ巣駅へ向かう。車道がある山ノ神まで下るのはあっという間だ。
13:30
山ノ神
一旦合流した車道と再び別れ、山の中を下る。行程が短いせいもあるが、下りも快調。足が疲れることもないようだ(後日、筋肉痛は出たけど)。今日は少し行程が短かったようだ。
14:10
鳩ノ巣駅
見覚えのある鳩ノ巣駅に到着。ここ数年、何回か来た気がする。ただ、見覚えのない「おへんなし屋」とかいうのがあったので、電車の時間までコーヒーとホットドッグで休憩。確認したら3ヶ月ほど前に出来たお店らしい。
山は本連れ
今回は、森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』。内容の予備知識は全くなし。山関連意外の小説を選ぶ場合は、古本屋でタイトルだけ見て、なんとなく聞いたことがあるタイトルというだけで本を選ぶことが多い。そうやってチョイスした本作は、奇妙奇天烈、摩訶不思議な恋愛小説で、独特のワールドに引き込まれる。マンガのような奇想天外な展開ながら、可愛らしい天然のヒロインと真面目な主人公の行く末を応援してしまう。予備知識のない本との出会も面白い。
 
 
 
 
山 域
古賀志山
日 程
2024年10月20(日)
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
2週連続ですが、栃木県の古賀志山に行ってきました。意外と岩場の多い面白い山。そして確認不足でしたが、当日は宇都宮ジャパンカップというサイクルロードレースの最終日でした。期せずして、「弱虫ペダル」の世界を間近で体感することとなりました。
9:20 森林公園バス停
電車賃をケチって、新幹線を使わずに鈍行で来たため、家から約4時間もかかりました。宇都宮駅でバスに乗った時から変だとは思ってました。街中を走る自転車、ルーフに自転車4台を積んだ車、レースの恰好をしたバスの乗客・・・。どこかで大会があるのかな、と思っていたら、行き先が一緒でした。バス停の角のセブンイレブン駐車場には見学者用の席が設けられ、撮影用のセットも組まれていました。
そこから赤川ダムに向けて車道を登ったのですが、沿道には「2024 UTSUNOMIYA JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」の幟があちこちに立てられ、イスを用意して待ち構える観戦者・応援者だらけ。後で確認したところによると、赤川ダム手前を10時スタートということで、私はレース直前の緊迫した雰囲気の中、コースの車道を歩いていた変な人だったようです。「山を登りたいだけなのに邪魔だなぁ」と思いながら、警察が交通整理をしていたり、選手が準備しているスタッフテントの近くを通り過ぎて行きました。
人混みから離れられたのは細野ダムの手前辺りから。それでも歓声はよく聞こえます。ダムの奥、東屋から中尾根コースを登ります。
10:10
東屋登山口
序盤から急登が始まります。しばらく行くと、登山道とYAMAPの地図がズレていることに気付きましたが、そのまま目の前の登山道を信じて前へ上へ。後で分かったところでは、YAMAPのコースは岩場を登るコースだったようです。前半で一気に高度を稼ぎ、その後は痩せた岩尾根上でアップダウンの繰り返し。両手を使わないと危ない岩場もそれなりに出てきます。実際の高度差以上に、通算の登りは結構ありそうです。
11:40
中尾根コース最高地点
「中尾根コース最高地点」か書かれた分岐で小休止。正面にロープの垂れた岩場があったので、迷わず真っ直ぐのコースへ。わずか3~4mの岩場ですが、ここは真剣に登らないと命に関わります。登りは良いのですが、逆コースを降りるのはシンドそうです。そのまま進むと、斑根石山と富士見峠を結ぶ尾根にぶつかりました。斑根石山に寄るつもりだったのですが、ショートカットしてしまったようです。そのまま富士見峠経由で山頂へ。ちなみに、富士見峠からは富士山が見えないどころか、木が生えていて展望がありません。山頂手前で東稜見晴らしに立ち寄り、筑波山の遠景と、ここまで届いていたロードレースの歓声を聞いてから山頂へ。
12:20
古賀志山(~12:30)
山頂には単独の登山者が1人。結局、この日出会った登山者は彼だけでした。ロードレースをやっているので皆さん避けたのか、マイナーな山なのかは分かりません。予定より遅れていたので食事を簡単に済ませ、下山に掛かります。
下山は南登山道。こちらはほぼ階段状の登山道で、登るにはきつそうですが、岩場と違って安心に登り降りできます。わずか20分少々で坊主山手前の車道に到着。一応、坊主山に足を延ばし、車道沿いに下山します。
12:50
登山道終点
歩き始めて10数分。簡易トイレが並んでいると思ったら、その先がロードレースのコースでした。観客とスタッフが大勢いて通れません>< 仕方なくコースに沿って下り始めたのですが、選手や伴走車が次々と通り、その都度道の脇で止まっていなくてはいけません。バスの時間に間に合うかちょっと心配になりましたが、それ以上にレースの迫力に圧倒されました。スピードが半端ないです。選手の名前は全く知りませんが、このスピードでは知っていても誰だか分からないかも。見ると外国選手が大半?のようで、沿道の観客も“Allez!Allez!”(Go!Go!)と応援しています。赤川ダム近くのメイン会場では、大画面でのパブリックビューイング、大音響での生中継、自転車関係のショップの出店、屋台・・・イベント盛りだくさんのようです。
14:10
森林公園バス停
メイン会場を通り抜けた頃がレースのゴール時間、そこからバス停までの間に最終走者とすれ違い、バスでは観戦者と一緒になりました。何だか、登山よりもレースの印象の方が強い山行となりました。
山は本連れ
今回は、小川糸さんの『博士の愛した数式』です。記憶が80分しか持たないという障害。韓国映画「私の頭の中の消しゴム」など記憶障害を扱った作品は、なんだか淋しいですね。本作が心温まる作品であることは言うまでもないのですが、人間は他人の記憶の中に生きているんだということを改めて感じさせられました。あと、数字の捉え方が面白いです。
 
 
 
 
山 域
粟島 八幡山・小柴山
日 程
2024年10月12(土)~13日(日)
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
さて、今回は新潟県の粟島です。東京からだと新潟は意外と近く、ゆっくり目の出発で、粟島を半周歩いてきました。その間に、しま山100選の八幡山と最高峰の小柴山に登り、地元の名物を食べて帰ってきました。
11:38 村上駅
とりあえず初日は辿り着くだけです。朝7時半過ぎに家を出て、東京駅から「とき」、新潟から「いなほ」と乗り継ぎ村上駅へ。3連休初日で指定席が売り切れていましたが、無事座れました。
村上駅からは乗合タクシーで岩船港へ。そこから粟島フェリーに1時間半乗って粟島に到着します。いつもながら島に向かう船中はワクワクしますね。2階部分の先頭で風に当たりながら島が大きくなってくるのを見ることができるのですが、1時間半のうち1時間はそこに立って眺めていました。島内観光はレンタサイクルが手頃かもしれませんが、今回は1日5便程度走っているコミュニティバスで釜谷へ。
16:00
粟島・釜谷キャンプ場
ここまで海に近い場所にテントを張るキャンプ場は他に知りません。高低差0.5m(?)、距離海から2mくらいの場所で寝ます。満潮になったら水没しない?
ここで大失態が発覚。暖かいし天気も良さそうだったのでフライシートを置いてきたつもりが、テント本体を家に置いて来てしまいました。困った・・・。結局、テントのフレームを浜辺の石で押さえて自立させ、そこにフライシートを掛けてテント代わりに。ツェルトを張った感じです。風がスースー通るので、ほぼ野宿ですね。でも、寒くないし、波を枕に熟睡できました。夕陽を見ながら飲むビール、そして夜中の星空。素敵です。
―――(キャンプ場泊)―――
6:20
釜谷キャンプ場
釣り人の物音に目覚め、早い時間から準備。6時20分には出発し、南回りで歩き始めます。釜谷港を過ぎるとしばらく登り。35分ほどで分岐を右に折れ、八幡神社方面へ。神社から展望台を目指してさらに先へ。どこが八幡山か分からないまま、一旦下って再度展望台へ登り返す。分岐から展望台までは20分程度なので大したことはありません。
7:15
八幡鼻展望台
展望台からは一面の海が見えます・・・と言いたい所ですが、一部成長した木々が視界を遮っています。生きている木を切ってしまうのも違うかもしれませんが、折角の展望が見渡せないのもちょっともったいない。
のどかな景色を見たら分岐まで戻り、矢ヶ鼻に向かったまた登り道となります。矢ヶ鼻を過ぎたら、内浦側の海を眺めながらの散策となります。まだ朝の早い時間帯というのに結構暑いです。途中、内浦キャンプ場を通りましたが、こちらの方が全然良いキャンプ場でした。バンガローもあるのでそこを借りれば荷物も軽くて済むかも・・・。
9:00
粟島浦村資料館
資料館まで島を半周近く歩いた所で、今度は最高所である小柴山・粟島灯台を目指します。灯台入口バス停までコミュニティバスも走っているものの時間が合わず、久しぶりの0m島登山です。バス停までは舗装された県道を登ることになりますが、傾斜もそこそこありシンドイです。でも30分程度で終了。指導票のある場所から左に入ります。山の中に造られた階段に沿って登ります。基本的には舗装された階段なので、登山のような登山ではないような・・・。しばらく登ると傾斜がなくなり、気持ちの良い散歩道となります。最後に少し登ると、突然灯台が現われます。
9:55
小柴山・粟島灯台(~10:10)
背の低い灯台ながら、海面からの距離は日本第3位、光が届く範囲は日本第2位だそうです(どうやって測ったんだろう?)。帰りの粟島フェリーから振り返ってみたものの、どこにあるのか分かりませんでした。やっぱり夜でないとね。
帰りはあっという間。下るだけです。締めて2時間かかりません。
10:55
粟島浦村資料館
このまま真っ直ぐ港に行けば、11時15分のフェリーに乗れますが、それではもったいないです。あわしま屋でわっぱ煮定食を食べ、資料館を見学し、直売ばっけ屋に立ち寄り、旗崎でノンビリ・・・。島は時間がゆっくり流れます。
16:00
粟島港
船で岩船港まで戻ったら、再び乗合タクシーで村上駅へ。折角ここまで来たので、駅前の石田屋さんで鮭料理尽くし。はらこ丼美味しかったです。帰りは読書三昧。色々な意味で贅沢な山行(旅?)でした。
山は本連れ
前から読みたかった原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を持って旅へ。アンリ・ルソーとパブロ・ピカソのお話、くらいの予備知識で読んだのですが、メチャメチャ面白かったです。「ダ・ヴィンチ・コード」やマンガ「ギャラリー・フェイク」など美術ミステリー作品にも色々ありますが、ここまで面白くて、引き込まれて、為になって、ほっこりした気持ちになる作品はそうそうないかもしれません。
 
 
 
 
山 域
富士塚巡り⑩
日 程
2024年7月7日(日)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
 前回に続き、年に1度のチャンスということで、池袋氷川神社の池袋富士塚へ。ついでに、同じ路線にある下練馬の富士塚にも寄ってきました。どちらも立派な富士塚です。
10:20
下練馬富士
東武東上線東武練馬駅南口から徒歩4分・・・のはずが間違えて北町浅間神社に行ってしまいました。気温35℃を越える猛暑日のなか歩くこと20分弱。汗だくで着いたのに間違えていました。あまりの暑さにスマホが熱を持ち画面が暗くなる中、改めて場所を確認。1時間弱ほどロスしてしまいました。
駅まで戻って、改めて歩くこと4分。きたまち商店街の真ん中にある下練馬の富士塚に到着しました。公園のような神社の奥にある富士塚。神社の入口に次いで、2つ目の鳥居をくぐると、つづら折の登山道が続きます。隣にアパートのドアが迫っているのはご愛敬。ボクセキや天狗、小御嶽山、合目石とともに登る富士塚はなかなか情緒があり、山頂からの景色も意外と高度感があります。
コンクリートで固められた山頂・浅間神社の前には、丸く仕切られた中に火山礫が敷き詰められており、「標高37.76m」の表示。こういう遊び心、好きです。正面から見て左手には、ボクセキ、火山礫に囲まれた「 富士山 Mt.Fuji 」の表示。2014年に改修されたそうなので、現代風富士塚と言えそうです。
11:10
池袋富士
同じ路線の下板橋駅から歩くこと5分強(北池袋駅からも行けそうです)。住宅街を抜けた先の氷川神社内にあるのが、池袋富士塚です。登れるの年に2回だけ。貴重な機会とあってか20~30人の行列が出来ていました。文化財を守るため、5人ずつに分けられ、5人が山頂にいる間に、次の5人チームが登って行きます。
炎天下のなか待つこと10数分。(ルールなので)荷物を置いて登山開始です。こちらの富士塚も立派で、合目石や講碑なども多く歴史が感じられます。九十九折りの登山道をゆっくりと登ります。ボクセキが多いので聞いてみると、裏面の一部を除き、全山ほぼボクセキで出来ているとのこと。迫力があります。
下山後、神社の方から頂く飴は富士山模様。社務所に行くと、富士山みくじ。富士塚の御守というのもあるようです。
 
【データ】
名 称 下練馬富士 池袋富士
最寄駅 東武東上線東部練馬駅 東武東上線下板橋駅
場 所 浅間神社 池袋氷川神社
築 年 江戸時代に築造。1972(明治5)年および1927(昭和2)年に改修。さらに2014(平成26)年 1912年(明治45年)
大きさ 高さ5程度 高さ5m程度
歩 数 約80歩 約50歩
合目石 あり あり
登山可能日 通年登山可能 7月1日および7月の第1日曜日のみ
文化財指定 練馬区指定登録・文化財 豊島区指定史跡
富士の溶岩 あり あり(全山ほぼボクセキ)
 
 
 
 
山 域
富士塚巡り⑨~白山富士
日 程
2024年6月15日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
 突然思い出しました!都内にある富士塚・白山富士が、あじさいまつりの期間しか開放されていないということを。そう、今がちょうどそのシーズンだったのです。急遽、白山富士のある白山神社へと向かいました。
11:00
白山富士
都営地下鉄三田線の白山駅から徒歩3分ほど。真正面に大きな鳥居が見えます。白山富士はその右の方、白山公園の正面にあるので、低い何かをくぐって向かいます(「頭上注意」的な張り紙がありましたが、上が何かみてませんでした・・・)。あじさいまつり期間中とあってか、富士塚に登る行列が出来ていました。「最後尾」の看板を持ったおじさんの前に並びます。
遠めから見ると、富士塚に大木が生えていることと、紫陽花の花が咲いているので、富士塚の全体の形が分かりにくいです。ちなみに、冬の時期の写真を見たら、富士塚の形がクッキリでした。こんなマイナーな場所にも外国人観光客が来ており、富士塚をバックに記念写真を撮っていました。何目的・・・? 10分ほど待って順番が到着。
「浅間神社」と書かれた鳥居をくぐって登山開始。登山道沿いに石が並べられており、その両脇は手すり越しに紫陽花の花。今年は暑くなるのが早かったせいか、すでに紫陽花の開花はピークを過ぎているようです。足元の石を見ると、一部に富士山のボクセキらしき石が見られます。頂上まではわずか40歩程度。山頂には、果物や野菜が供えられた祠がありました。そこで参拝したら下山です。
登山道は登山専用と下山専用に分かれており、一方通行です。下山の方が少し短く、道路まではあっという間。合目石もお胎内もないので、もう少し富士塚感が欲しいところです。
 
【データ】
名 称 白山富士
最寄駅 都営地下鉄三田線白山駅
場 所 白山神社横(白山公園正面)
築 年 不明(富士講自体は江戸時代に開講)
大きさ 高さ4m程度
歩 数 約40歩
合目石 なし
登山可能日 あじさいまつり期間中のみ(2024年は6月8日(土)~16日(日))
文化財指定 なし
富士の溶岩 あり(ボクセキらしき石は見ましたが、公式情報は未確認)
 
 
 
 
山 域
雨飾山
日 程
2024年6月7(金)~8日(土)、夜行日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
今回は雨飾山ですが、東京から日帰りで行くのは無理なので、深夜バスを利用。これが正解なのか分かりませんが、新宿バスタ23時発・信濃大町駅早朝5時着の夜行バスに乗車。信濃大町駅で1時間程時間をつぶした後、大糸線で南小谷駅へ移動。そこから小谷村営バスに乗って雨飾高原バス停まで。ここからスタートです。ちなみに、大糸線の車窓から見えた雪の後立山連峰の景色は素晴らしかったです。
8:15 雨飾高原バス停
大型バスに登山者2人だけを乗せたバスは、坂道をゆっくりと登り雨飾高原バス停へ。「これでは赤字なのでは?」と余計な心配をしてしまいます。自販機ひとつないバス停(トイレはあります)を出発し、暑くなり始めた日差しのなか、車道を歩きます。ちょいちょい車に追い抜かれます。約45分歩いて雨飾高原キャンプ場に到着。すると、そこの駐車場には車がたくさん。そっか、みんなマイカーで来てたのか・・・。
9:00
雨飾高原キャンプ場
ここからが本当の登山。しばらく木道を歩いてから登り始めますが、久しぶりの本格登山なので息が上がるのが早い気がします。ごくたまに平坦になるゾーンもありますが、基本的に登り一辺倒の登山道。シンドイです。10時10分くらいに雨飾山の全景がついに見えるようになりました。北ア連峰が雪の中なのは当然として、雨飾山はもうほぼ雪がないと思っていたので、そこそこ残っていたのは意外でした。
10:25
雪渓
雪渓を渡ったのは合計3ヶ所。いずれも距離は大したことないですし、雪質的にも融けかけのシャーベットアイスなのでアイゼンやピッケルは不要。傾斜角度的にも転んでも大丈夫そうです。ただ、尻もちを付いたらビショビショになるかも。
雪渓を渡った後も、急登が続きます。岩場のような箇所も多く、ストックは却って邪魔。朝が早かったし、まだまだ急登が続くのも分かっていたので、11時過ぎに早めのランチ休憩。さらに登り続けます。自分の身体を持ち上げるだけなので、なんとか動けるものの、どうしても足は重く、スピードが出ません。そこそこ人出もあるので、下る人とのすれ違いも大変。
11:55
笹平
ようやく辿り着いた笹平からは、こんもりとした雨飾山の山頂が目の前に見えます。そしてその右奥には、雪を頂いた後立山連峰の峰々。もう少しガスが少なかったら良かったのだけれど・・・。笹平から山頂へ向かう途中では、右手の遠めに日本海も見えています。
最後は、山頂まで100m弱の急登。岩とガレで歩きにくいです。疲れ切った身体を持ち上げきれば、そこが山頂です。
12:25
雨飾山(~12:55)
一方には北ア連峰。反対側には少し雪の残るギザギザした焼山。その向こうに見えるのは妙高・火打。いやはや絶景です。疲れ果てましたが、登った甲斐があります。食事は済ませてしまったものの、ノンビリと寝ころんで景色を堪能しながら休憩。
帰りは来た道をピストン。ストックをザックに括り、手の自由を確保した上で、岩場や木の梯子を慎重に下山。落差が大きい分、膝にかかる負担も大きく、シンドイ下りが続きます。雪渓を越えた所でストックを手にして、さらに下降。キャンプ場に着いた頃には、足はガクガク。あとは車道を惰性で下るだけです。
15:15
雨飾高原キャンプ場
キャンプ場の自販機で冷たい水分を補給。そして受付で記念のバッヂを買ってさらに下ります。・・・と、歩き始めてしばらく進んだ所で神降臨。後ろから来た軽トラが停まり、「どこまで行かれます?」と声掛けして頂いたのです。バスまで時間があったので雨飾高原野天風呂に寄る旨を話すと、「良かったら乗ってって下さい」と乗せて下さったのです。歩いたら30~40分。炎天下、クタクタの身体で下ることを考えたらこんなに有難い申出はなく、もう感謝感謝です。
荷台から降りる際にどこの車か確認したら、なんと「雨飾高原キャンプ場」の車。「どこかに出かけるついでに拾ってくれたのかぁ」と改めて感謝していると、車はそのままキャンプ場の方へ引き返していきました。なんと、ついででも何でもなく、わざわざ送って下さったようです。ありがたやありがたや。他人様の親切心が身に沁みます。
山は本連れ
今回は「海の見える理髪店」(荻原浩)。短編6編を収めた短編集です。コンセプトは「家族」でしょうか。と言ってもありふれた家族関係ではなく、さまざまな理由で疎遠になったり、心の距離が生じてしまった家族が、それでも家族は家族と思えるような、そんな話が収録されています。
 
 
 
 
山 域
三宅島・雄山
日 程
2024年5月17日(金)~19日(日)、夜行1泊
メンバー
単独
天 候
晴れ→小雨
コメント
なぜそれを見つけたのか、きっかけは覚えていないのですが、偶然「雄山火山体験ツアー」なるものをやっていることを知り、「これは三宅島に行くしかない」と思った次第。何しろ大噴火・全島避難以来、雄山は登山禁止だったのです。聞けば、昨年実験的にツアーを試行し、今年から本格運用とのこと。本年初回の前回は風が強くて中止になったそうで、今回が今年度の初回でした。しかも、最初は定員一杯で断られてしまったのですが、キャンセルが出て滑り込み。ラッキーでした。このツアーは、東京都版エコツーリズムの一つ。ガイドの同行を義務付け、利用者数を限定することで、自然を傷付けることなく利用しようとする取組だそうです。2月に強風で上陸できなかった小笠原諸島南島もそれですね。
22:30 竹芝桟橋
お馴染み、東海汽船に乗って竹芝桟橋を出発。八丈島行きは三宅島が最初の寄港地となります。三宅島で困るのは、どの港に入るのか直前まで分からないこと(朝5時着なのに、夜中の3時半頃に発表されます)。伊ヶ谷港、錆ヶ浜港、三池港の三択ですが、三宅島観光協会があるという理由だけで錆ヶ浜近くの宿を予約し、錆ヶ浜起点でプランを作ったのですが、実際に入港したのは三池港でした。まぁ仕方ない。臨機応変にいきましょう。
5:00
三宅島・三池港
定刻少し前に入港。下船対応をしているうちに予定通りの時間になりました。ここから歩いて観光しながらツアー集合場所に向かいます。距離にして9kmほど。実際はかなり寄り道しているので、10数km歩いたと思います。その過程は登山ではなく観光なので簡記に留めます。
三池港5:25→5:50サタドー岬6:30→6:45三七山→7:05ひょうたん山入口
7:20
ひょうたん山
都道からも火口が見えるひょうたん山。三池港から行くと右手に「ひょうたん山」の説明が書かれた看板があり、そこを右折。しばらくは舗装された道路を下って行きます。が、実はこれ遠回り。都道から右に折れてすぐに左に入る脇道があり、そこを入ればすぐ、ひょうたん山火口の前に出られます。でも個人的には遠回りの方がおすすめ。一度、海岸まで出て、ぐずぐずの砂の斜面を苦労して登るとひょうたん山火口が見えるという展開。遠回りしても都道から15分程度です。山頂からは360度の眺め。180度が海、180度が雄山を中心とした三宅島。絶景です。
ひょうたん山入口7:30→7:45椎取神社7:45→9:35岡本楼本舗(オススメ笑)→11:00大久保浜(大休止)12:40
13:00
三宅村活動火山対策避難施設(~13:50)
ツアーの集合場所は避難施設。噴火時にはここに宿泊可能で、防塵機能も備えた建物。ここで、2000年大噴火・全島避難時の映像を見ながら待機。参加者は15名程度で、加えてガイドさん3名(+見習い?的な方1名)。入山に当たっての注意事項などについてレクチャー。今はほとんど火山性ガスは出ていない模様ですが、入山できるかどうかは、天候や風向きなど色々条件があるようです。この日は無風・快晴。問題なしとのことでした。さぁ、支給されたヘルメットとガスマスクを持って出発です。
14:15
雄山中腹駐車場(~14:25)
マイクロバスで移動。本来、危険区域には入れないのですが、ツアーで許可を取って頂いているので、頑丈なゲートを開けて侵入。駐車場で準備体操をし(ツアーっぽいです)、2班に分かれて出発します。
登るのは標高529mの駐車場から、677mの令和小屋まで。しかも、ガイドさんの解説を聞きながらゆっくり登るので、ほぼ、疲れることも息が切れることもありません。過去の噴火で出来た火口(大穴)を見たり、海岸線を振り返って眺めたりしながら登っていると、あっという間に火口の淵に到着。ここが、立入禁止区域との境目です。
15:10
雄山中腹・令和小屋(~15:30)
山頂まではまだ標高差にして100mありますが、今、入れるのはここまで。それでもすでに火口の端っこです。雄山は麓・海岸から見るとなだらかな印象ですが、火口から見ると鋭角に尖っており迫力満点。火口は直径1.6km、深さ500mもあるそうです。「逆さまにした利島が、スッポリ入る大きさです」とのガイドさんの説明が分かりやすい。島好きが多いであろう参加者も、皆、納得の表情。それにしても、火口から見る雄山は迫力満点。標高814mあった雄山を775mにしてしまった噴火の凄まじさを感じさせます。山は生きている。今後、この山がどう変わっていくのか、また来てみたい。そんな気持ちになります。
エコツーリズムの制約・条件の1つとして入山は90分以内。早々に下山開始。下山時は解説も少なくあっという間に駐車場に到着。車で避難施設まで戻って解散です。
16:20
解散
伊豆岬までの道はなかなか気持ち良かったです。三宅島はどこにいても雄山が見えます。特に、伊豆岬までの道は左手には草原越しの雄山、右手には海が見えて爽快です。
16:55伊豆岬17:05→17:15伊豆岬入口バス停17:39→宿
―――(共栄荘泊)―――
朝食前に観光。6:50宿→7:10火山遊歩道→7:30めがね岩
9:10
三宅島観光協会
観光協会でレンタサイクルを借りて半日観光です。天気は曇り、午後から雨になるとの予報でしたが、走行中から時々雨滴が落ちてくる生憎の天候です。
9:25粟辺海岸→9:40新澪池跡→9:50新鼻新山10:15→10:20アカコッコ館→10:55大路池
長太郎池まで行くつもりだったのですが時間切れに。
アカコッコ館11:15→11:50郷土資料館→12:20三宅島観光協会
帰りの出航も三池港と判明し、宿の方に港まで送って頂きました。
13:35
三宅島・三池港 出航
東海汽船の黄色い・橘丸で出航。離れ行く三宅島、雄山をデッキからずっと眺めていました。島が見えなくなってからは、食堂や談話室、船室など適当に場所を変え、ビールを飲みながら読書という至福の時間。約7時間ですが、退屈知らずの楽しい時間です。
余談ですが、お土産は初日に立ち寄った岡本楼本舗の牛乳煎餅。クセになる美味しさ。立ち寄った時には、焼きたてで熱々の柔らかいお煎餅を頂きました。ウマい!
20:35
竹芝桟橋
山は本連れ
今回は法月綸太郎さんの「怪盗グリフィン、絶体絶命」。あれ?これ、法月さんの作品? いや、確かに面白いですが、なんか印象がガラリと変わりました。軽妙でライト、ユーモアたっぷりで、なおかつ法月さんらしいトリックとどんでん返しも見事。ご本人が書かれた「訳者あとがき」という謎の遊び心による解説を読むと、設定や名前に色々なこだわりやオマージュが込められていることが分かりまず。きっとディープなミステリーファンにとってはたまらない仕掛けなのでしょう。
 
 
 
 
山 域
仁右衛門島・鴨川松島
日 程
2024年5月5日(日)、日帰り
メンバー
単独
天 候
快晴
コメント
千葉県外房、意外と遠かったです。仁右衛門島を始めいくつか島があるのは知っていたので、今回は島々を訪れる旅です。「史上最も暑いGW」との触れ込み通り暑い一日でした。
11:05 太海駅
家から太海駅まで3時間半。かなり本が読めました(笑) 駅前には何もありません。歩いて、仁右衛門島へ渡る波止場を目指します。
島まで200mだそうですが、見た感じでは50mもなく、目と鼻の先。運行時間中は常時往復している手漕ぎ船。手漕ぎと言いつつ、エンジン付きボートで曳航。聞くと、夏は暑くて船頭さんの体力が持たないのだそう。
11:30
仁右衛門島(~12:15)
仁右衛門島上陸!順路に従い、弁天祠、島主住居、源頼朝かくれあな、岩場などを見て回ります。歴史ですねぇ。岩場が多いためそんなに広くはありませんが、代々、平野家だけ住んでおられるって凄い。島に行った時は島の最高所を目指すのですが、どこが最高地点かよく分かりません。弁天祠辺りかなぁ。
船で戻り浅間山を目指します。ただ、浅間山への登山道が分からなかったので、も車道沿いに浅間神社へ向かいます。暑いです。魚見塚一戦場公園近くから展望台近くの乙女の像の足元へ。その裏へ回ると浅間神社があります。
13:00
浅間山(~13:10)
魚見塚展望台からは鴨川漁港、八岡海水浴場、仁右衛門島が見渡せて絶景。外房の海はキレイですね。後で下から眺めて分かったのですが、像のある場所は山頂ではなかったようで、その少し右側(北側)の方が高かったようです。
そしてもう一つ登ってから分かったこと。港側からも登れました。ということで、港の方に向かって下山します。時間的にはあっという間ですね。
13:30
鴨川漁港・弁天島(~14:00)
鴨川漁港の防波堤から島に渡れるようです。手前が弁天島。厳島神社という神社の赤い鳥居が目印。橋で渡り、右回りで岩場を歩くことができます。もっともちゃんとした歩道ではなく、一歩間違えると海の藻屑となります。一番上まで行けるのかなぁと思って進みましたが、危ないので途中で止めにしました。弁天島より奥にあるのが荒島(こうじま)。こちらは鉄の梯子が架かっているだけですが、「立入禁止」になっていました。ネットを見ると昔は一般の方も渡れたようですので、事故か何か会ったのかもしれません。
14:30
鴨川松島(~14:45)
鴨川漁港から太海駅へ戻る途中、素敵な場所がありました。見ると、「南房総国定公園 鴨川松島」の石碑。なるほど、本家・松島にはやや及ばないものの、島の感じは松島そっくり。思わず腰を下ろして休憩してしまいました。
最後は駅まで歩くだけ。登山ではありませんが4時間ほど歩いて十分汗かきました。
15:00
太海駅
山は本連れ
今回は「ストロベリーナイト」(誉田哲也)。山の行き帰りに読む本を選ぶ時は、古本屋さんで棚を眺めながら、タイトルを聞いたことがあるミステリー系作品を適当に選んでいます。予備知識なく読むケースも多いのですが、本作についてはちょっとグロテスクな描写はありつつも、先の読めない展開と個性的なキャラクターに惹き込まれて一気でした。面白いです。
 
 
 
 
山 域
八子ヶ峰
日 程
2024年4月20(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
中央本線茅野駅から北横岳ロープウェイ行きバスに乗車。去年のゴールデンウィークに北横岳へ行った際には結構混んでいた気がするのですが、今回は自分1人だけ。2週間違うだけでこんなに空いているとは・・・。景色を眺める散歩登山です。山としてのシンドさは奥多摩や丹沢の方が遥かに上なのに、八ヶ岳を始め北ア・南アが見えると、それだけ気分が上がります。
10:10 アルピコ蓼科高原別荘地入口バス停
バス停から、登り気味の車道をしばらく歩いて行きます。バス停を降りた時は、「さすが高原は涼しい」と思いましたが、今年の気温はやはり平年以上。歩くと暑いです。前方にデンと構えた蓼科山を眺めながら歩きます。
10:50
八子ヶ峰登山口
車が10数台(?)停まっている駐車場に到着。トイレも設置された登山口。右が蓼科山への登山道、左が八子ヶ峰への登山道ですが、圧倒的に蓼科山へ向かう人が多いようです。
稜線に出るまで少し登りますが、実は今回の中で一番登ったのがここ。あとは平坦みたいなものです。ヒュッテアルビレオが見えて来たら、もうそこは稜線です。
11:10
ヒュッテアルビレオ(~11:20)
見た感じでは誰もいないようです・・・。目の前の蓼科山とその右にある北横岳を眺めながら小休止。今日は急ぐ旅ではありません。お馴染みの八ヶ岳の雪もかなり融けています。八子ヶ峰の東峰は目と鼻の先。ここから西峰までは、多少のアップダウンをしつつも、前方に車山、右の蓼科山、左後方に八ヶ岳を見ながら、草原の中をお散歩します。前方に見えるスキーリフトの終点の建造物、あそこが西峰のようです。
11:50
八子ヶ峰 西峰山頂(~12:50)
山頂で大休止。八ヶ岳がよく見えます。雪はほとんど残っておらず、白樺湖方面の降雪機を使ったゲレンデ沿いにだけ雪が縦に残っています。
早く下山しても仕方ないので、昼食を食べ、景色を眺め、本を読んで過ごします。ぼーっとしていて気付きましたが、登山口蓼科山または白樺湖からピストンで戻る人が多いようです。
スキーゲレンデ沿いを下山し、その先は登山道。ずっと車山と白樺湖が見えており、下山も気持ちよいです。
14:00
白樺湖
白樺湖でもバスの時間まで1時間ほど休憩。一応観光地ですが、人はまばら。開いていない店も多く、ちょっと寂し気です。
山は本連れ
今回は藤原ていさんの「流れる星は生きている」。言わずと知れた、新田次郎の奥様です。そして、新田次郎が小説家を目指すきっかけとなった本です。本作は、敗戦直後に満州から引き上げた人々の苦労を描いたもので、小説ではあるもののほぼ事実のようです。もしかしたら、新田次郎がモデル小説・伝記小説(・時代小説)を好んで書いたこととも無縁ではないのかもしれません。
 
 
 
 
山 域
岩舟山・三毳山
日 程
2024年3月30(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
行き先はどこでも良かったのですが、何となくネットサーフィンをしていると、カタクリの季節と判明。昨年は草戸山に行ったものの既に花が終わっていたので、今年は三毳山へ。
10:40 岩舟駅
岩舟駅で下車する人は結構多かったです。皆さん、どこへ向かわれるのでしょう。両毛線沿いを歩いていると、右手に特徴的な岩山を発見。何ていう山だろう・・・と思いながら歩いていると「岩舟山」と書かれた石柱登場。予定していませんでしたが、簡単に行けそう。これは行くしかないでしょう。
10:45
岩舟山入口
岩舟山の高勝寺は開基650年を数え、日本三大地蔵の一つだそうです。表参道らしき道を進むと、突き当りから約600段ほどの石段を登ります。三重塔、本堂を通過。三重塔はなかなか格好良いです。そこからさらに150段ほど登ると山頂です。
11:10
岩舟山
三毳山を見ようと思ったのですが、木々に遮られてよく見えません。でも実は、下りの階段の途中にGoodポイントがあります(登りだと気付きにくいです)。ちなみに奥ノ院からは石塔が見えます。石段が平なのは、大谷石なのでしょう(後で知った所では、岩舟山は江戸時代の採石により今の山容になったそうで、今はTVの爆破シーンのロケ地として有名だそうです)。
11:25
岩舟山入口
登って来た石段を入口まで戻り、かたくりの里へ移動します。歩いている途中、後ろから「ドーン!」と爆破音が聞こえたので、今も採石しているのかと勝手に思っていましたが、もしかしたら爆破シーンの撮影でもやっていたのかもしれません。それにしても暑いです。3月だというのに最高気温は25℃近くです。
12:00
万葉自然公園かたくりの里
かたくりの里は想像以上の人出。かたくりがまさにシーズンど真ん中なので仕方のない所です。階段状の山道を登ると、イノシシ用の防止策。そこより先に行くのは登山者だけですが、柵を過ぎると急にカタクリが無くなります。イノシシが芽を食べてしまうのかもしれません。
12:40
三毳山
三毳山は標高299m。駅からも道路からも近いので正直少し舐めていましたが、ちゃんとした山でした。景色も良いし、三毳山の名石、中岳、パラグライダー場・・・色々楽しめます。所々、車道と交差する時には休憩所やトイレ等もあります。
13:25
三毳神社
三毳神社からまっすぐ道の駅へ。ひたすら階段を降りていく感じなので、時間的にはあっという間ですが、逆コースで登るのはシンドイかも。。。
13:40
道の駅 みかも
岩舟駅から道の駅まで、水分補給以外はノンストップ。体力配分間違えました。道の駅で天ぷらそばでも食べるつもりだったのですが、結構疲れました。本当は、ここから歩いてとちぎ花センターにも寄るつもりでしたが、その元気もなく、バスで栃木駅まで出てしまいました。
山は本連れ
今回は「そして名探偵は生まれた」(歌野晶午)。関東近郊の山に行く時は、交通費を節約するために極力特急料金等のかかる電車に乗らないようにしています。今回も、それにより往復3,000円浮きましたが、その分往復で2時間ほど余計にかかりました。でも、その分、本が読めるのです。4つの中編から成るミステリー作品集。どれも捻りが利いていて面白いです。
 
 
 
 
山 域
百蔵山
日 程
2024年2月10(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
先週末、東京も雪が降りました。最近は1年に1回くらいしか降らないし、降ってもあまり積もりませんが、今回くらいの雪なら山には積もっているに違いないと思い、近場の雪山ハイクとして百蔵山を選びました。最近、本格的な雪山に行ってませんし、遠方は交通費がかかることもあり、中央線沿線の大月近辺がちょうど良いかと思った次第です。
9:30 猿橋駅
高尾駅から鈍行で猿橋駅へ。登山口までのバス停もあるみたいですが、この程度の距離なら歩かないともったいない(かつ、物足りない)。車道をゆっくりと登っていきます。百蔵山は雪を被っているようには見えませんが、左前方にはどこの山か分かりませんが雪山も見えています。駅を降りた時は少し寒く感じましたが、歩いているうちに暖まってきます。大町市営グランド前にある百蔵山登山口バス停でY字路を左へ進みます。
10:00
百蔵山登山口
Y字路からわずか3分ほど登った所で再度分岐。まっすぐ行くと浄水場方面ですが、ここを左折して狭い道に入ります。さらに15分ほど登ると車道が終点。一応駐車場らしきスペースがありますが、1台も車が停まっていないので、駐車場かどうか分かりません。
ここから本格的な登山道。雪がまばらに残る林の中を登ります。既に標高600mほどあり、300m弱ほど登ってきたようです。700mを越えたくらいからは登山道はほぼ雪でしたが、先行者が通っていることと、さほど気温が低くないこともあり、シャーベット状の雪です。途中、富士山がよく見える場所で休憩しながら淡々と登ります。
11:10
鞍部
傾斜がさほどきつくないこともあり、特に疲れることなく鞍部に到達。ここで右折します。鞍部からは標高差100mということもあり、傾斜はさらに緩やかに。稜線は陽当たりが良いこともあって、むしろ雪が少ないようです。頭の上が開けてきて、青空が見えて気持ち良いです。シャクシャク言わせながら歩くこと20分、山頂に到着です。
11:30
百蔵山山頂(~12:20)
山頂までに出会った人は単独行者3人だけ。広めの山頂にも登山者は10人もおらず、皆、思い思いに富士山の方を向いて座っています。秀麗富嶽十二景にふさわしい眺めですね。
昼食は、最近パンやおにぎりばかりだったのですが、今回は冷凍鍋焼きうどんをコンロにかけて、温かい昼食です。生卵持ってくればよかった。
山頂で長めの休憩を取ったあと、浄水場側の登山道から下山開始。すぐに扇山への道を左に見送ると、急な下山が始まります。こちら側の登山道は雪がほとんど残っていません。ここでミス。登山道がぬかるんでいて滑ること滑ること。左足が滑って止まらず、股裂き状態に。尻もちこそ着かなかったものの、左手袋とズボンの右足側が泥だらけになってしまいました。オマケに左膝を痛めたっぽいです。左足を少し庇うようにしながら下ることわずか40分で車道に到着です。
13:00
百蔵山浄水場
浄水場前からさらに車道を下っていきます。途中から登りに使った道に合流。浄水場から下ること20分ほど、中央自動車道の下をくぐる手前で左折し、猿橋へと向かいます。ここ、日本三奇橋の一つだそうです。
13:30
猿橋(~13:45)
説明を読まないと、見ただけでは何が特殊なのかよく分かりません。短い距離に、橋が4つほどかかっています(1つは発電所の水路らしいです)。一応観光地だそうで、外国人観光客もいるにはいましたが、やや寂れ感が否めません。
猿橋から10分ほどで猿橋駅に到着。全体的にゆったりした山行でした。
14:05
猿橋駅
山は本連れ
今回の本は、松岡圭祐さんの「千里眼 完全版」。シリーズもの12作の中で初めて読む1冊なので、完全版がどういう位置付けになるのかよくわかっていないのですが、ミステリー?アクション?パニックもの?ジャンルはさておき、エンタメ作品としては面白くてもう一気読みです。さすがに、岬美由紀の不死身ぶり(?)はやりすぎな気もしますが、ハッピーエンドであろうという水戸黄門的な安心感があります。
 
 
 
 
山 域
三湖台・青木ヶ原樹海
日 程
2024年1月6(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
新年・快晴とくれば、やはり富士山を見なくては・・・と思い、富士山を見ることを目的に山に行ってきました。富士山は何度見ても素敵ですが、とにかく外国人観光客が多かったです。往復の高速バスは9割方外国人、河口湖駅も外国人で溢れ返っていました。コロナ対応が終息したという意味で良いことですね。
11:50
三湖台下バス停
高速バスを使って河口湖駅へ。生憎の三連休初日なの東名高速は渋滞気味です。河口湖駅からは西湖周遊バスに乗り三湖台下バス停で下車。本当は西湖民宿バス停の方が近いのですが、1つ手前で降りた方がバス代が安かったので少し歩いてみました。
12:05
登山口
三湖台登山口に気付かず1度通り過ぎてしまいましたが、駐車場にいた女性が声掛けしてくれたお陰で場所が分かりました。ありがとうございます。
登り始めたら山頂まではあっという間です。今日は、冬とは思えない気温15度くらいまで上がると報道されていましたが、北側斜面で風が吹いていたこともあり、意外と寒いです。でも、霜柱が溶けたのか一部ぬかるんでいます。久しぶりの登山という事もあり気が急いてしまいましたが、標高差300m弱を30分強で登り、気付いたら山頂でした
12:40
三湖台(~13:20)
三湖台は、以前五湖台からの縦走途中に来て以来2度ですが、本当に気持ちが良い場所です。広々とした山頂、南側に大きな富士山、北側に西湖越しの鬼ヶ岳&十二ヶ岳、西側には青木ヶ原樹海とその向こうに南アルプスが見えます。陽が当たると、やはりかなり暖かいです。三湖台で昼ごはんを食べながらしばらくぼーっとしていました。気持ちの良い場所です。
そこから紅葉台へ。お金を取られる展望台はパスして、そのまま東海道自然遊歩道を青木ヶ原樹海方面へと歩きます。途中の分岐で迷わないか心配だったのですが、明瞭な看板が出ておりすぐに分かりました。
13:45
竜宮洞穴分岐
看板の所で270度の急角度で右折。そこから北側斜面を下り気味に10分弱進みます。降り切った場所が樹海の入口・・・ですが、この辺は車が通れるくらいの広さがあります。実際、竜宮洞穴があるという道標の近くに、車が停められていました。
14:00
竜宮洞穴
昔は竜宮洞穴に入れたようですが、今は崩落の危険があり立入禁止。ロープが張られ、結界(?)が結ばれています。外から眺めるだけなので、観光場所としてあまり見所がありません。
洞穴から林道のような道をさらに進み、国道710号を横切るると、本当の樹海遊歩道です。もちろん遊歩道なので、登山道と同程度の踏み跡があり、よほどぼーっと歩いていない限り迷う心配はありません。噂に聞く青木ヶ原樹海に比べると、「昼なお暗い」なんてことはありませんし、方位磁石もちゃんと北を指し示していました。でも、原生林のように鬱蒼とした森は不気味ですし、「樹海」というネームバリューと相俟って薄気味悪いことは確かです。所々にある洞穴を覗き込んだり、大きい溶岩石の上に伸びた生命力たくましい木々を眺めたりしながら歩いていると、やがて樹海を抜けてネイチャーセンターの駐車場に出ます(途中右折。まっすぐ行くと野鳥の森公園方面に出ます)。
14:40
西湖ネイチャーセンター
ネイチャーセンターの見所は、西湖コウモリ穴とクニマス展示館。コウモリが冬眠する冬場はコウモリ穴は入場禁止ですが、クニマス館は勉強になりました。ビデオを3本見て、本物のクニマスも見られました。
ここから周遊バスと高速バスを乗り継いで帰宅。高速バスが渋滞で1時間ほど遅れたのは想定の範囲内ですが、河口湖駅の混雑ぶりはヤバいですね。既に許容量を超えており、早く拡張工事とロジ周りを改善しないと、観光産業に影響しますし、事故も起こりかねません。
山は本連れ
今回は行き・帰りとも高速バスでの移動。車酔いするので、本は読みませんでした。