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The Great Ace Attorney 2 Resolve(英語版「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」)解説
■豆籾平太:Raiten Menimemo
RaitenはWriting(書く)、Menimemoはmany memo(たくさんのメモ)からか。日本版のマメモミの響きと英語のダジャレがうまく噛み合っている。
更にイニシャルがRei Membamiともども「R.M」。証拠品の「万年筆」のイニシャルも変更されている。
Menimemo
Raiten Menimemo of the Shoyu News.
I'm what people like to call a journo!
Ryutaro
What's a 'journo', Father?
Do you know?
Mikotoba
It's simply a contraction of 'journalist'.
マメモミ
豆籾平太。《大黒新報》に
その人ありと言われた、ブンヤ一匹!
ナルホド
‥‥あの、おとうさま。
“ブンヤ”というのは‥‥?
ミコトバ
『新聞屋』から取って“ブンヤ”。
いわゆる、新聞記者のことです。
journo:イギリス英語(口語)でjournalistのこと。
Menimemo
That's what I call...my Menimemoism!
マメモミ
‥‥それこそが。
我が《豆籾主義》なのでして。
日本語版の「~ズム」が「~主義」を表す英語「-ism」なので、そのまま「Menimemoism」になった。
なお、「豆籾手帳」は「Menimemo memo pad」。
Menimemo
The beach hut was made of shoddy old reed screens, so
there were plenty of gaps I could see inside through.
マメモミ
小屋の四方は“よしず”で囲まれており、
そのスキマから、中が見えたのです。
hut:掘っ立て小屋
reed:葦(ヨシ)
Menimemo
'Run a risk one day, run a scoop the next!'
That's Menimemoism in a nutshell!
マメモミ
『特ダネは、ネジ撮れ!』
それが《豆籾主義》なのですね。
in a nutshell:きわめて簡潔に言えば、要するに
「ナッツの殻の中に入ってしまうほど少なめに言うと」から生まれた慣用句。
穀物に因んだ言い回しを使っている。
Soseki
B-B-But...
'FIDDLESTICKS,' I say!
Judge
This is not a British court of law.
You will respond in Japanese.
ソーセキ
ち。ち。ち。違うッ!
の。の。の。“のー”なのですッ!
サイバンチョ
‥‥《証言》は
日本語で述べるように。
fiddlesticks:間投詞。((やや古))軽い落胆や苛立ち、軽蔑を表す。
英語版は、「『全員が日本語でしゃべっている中で突然英語で喋った漱石を、裁判長が日本語で喋れと命じた』様子を英語で描いている」状況。
だからJudgeは「イギリスの法廷ではないので、日本語で答えるように。」と英語で言っているのである。
Soseki
I had no idea, Miss Susato-san Esquiress, that you were
Locum Student Naruhodo-san Esquire's cousin!
Astonishingly Astounding Ace Attorney!
ソーセキ
まさか。寿沙都殿の正体が‥‥
あの成歩堂氏の“イトコ”だったとは!
驚 天 動 地 ッ !
Sosekiが「驚天動地の名弁護士!(Astonishingly Astounding Ace Attorney!)」と、ここで英語版タイトル「Ace Attorney」を出してくれている。
Judge
I was coming to tell you that the rickshaw has arrived,
Yujin. And it's a good job I came by.
サイバンチョ
たまたま、迎えにきてよかった。
‥‥人力車が来ているぞ、ミコトバ。
サイバンチョこと慈獄ことSeishiro Jigoku登場。
Mikotoba教授とは「親友」の関係なので、お互い、「Yujin」「Seishiro」と名前で呼ぶ。
欧米では「親友なんだから名前で呼び合うのが普通」というのが一般的な考えだからなのだろう。
Jigokuは寿沙都のことも「Susato」と呼ぶ。
ちなみに「ジゴク投げ」は「Seishiro Sling」。