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死んだ時に記憶を失った主人公のシセルは、最初に見たのが「倒れている死体と、相対するジーゴとリンネ」であったため、死んでいる自分は、目の前に唯一ある死体に違いないと思い込んでしまう。彼のタマシイが真の姿に戻るには、エンディング近くまで時間を要する。

文字を失った、人間なら常識とも思える事柄を知らなかった、などのことを「記憶をなくしたせい」と考えていたが、実際は彼の正体ゆえに、「元々記憶にない」のである。
ただし記憶をなくしているのは事実であり、だからこそ自分を人間と思い込んでしまったりしている。人間と同じ言葉で会話が出来ていることも拍車をかけていると言えよう。
もっとも、死者同士の場合には言葉が存在せず、思考は筒抜けなので、動物の思考と人間の思考が言語を伴わずに伝わっているだけなのだろうが、タマシイになったミサイルたちは生きている人間同士の会話を理解しているので、「死者のチカラ」は何らかの影響を与えているのではなかろうか。

以上は「プレイヤーにシセルを人間だと思わせる」ための演出・描写でもあり、「シセルの正体」についての伏線でもある。

なお、リンネが二度目に死んだ時に、記憶を失い、自分の姿をカバネラと思い込んでしまうシーンや、クネリが死者のタマシイは好きな形を取れるという発言をしたりするが、これらもシセルの正体についての伏線であったわけだ。
これらの伏線を探して再プレイしても面白い。

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