今回のテーマは、片上鉄道柵原駅です。
岡山県の山中の町、柵原では硫化鉄鉱が産出され、片上鉄道によって瀬戸内海に面した港まで運ばれていました。
鉱石の積み出し口となる柵原駅は、鉱山関係の施設が立ち並び、まさに象徴的ともいえる威容をたたえていました。
片上鉄道の廃止後も長らくそのままの姿で残っていましたが、2003年5月、ついに解体工事が始まりました。



   まだ片上鉄道に列車が走っていたころの景色。
   この時すでに鉱石輸送はなくなっていたので、
   左側のレールは外されていました。

   1989年8月
片上鉄道で年に一度走っていた
お祭り列車、「ふるさと号」です。

1989年11月
 





   片上鉄道の廃止から12年後の2003年。
   柵原駅へ続く線路、鉄橋がなくなっています。
柵原駅の中でもひときわ目立つ建物、
「選鉱場」です。裏の工場から上る煙で
今でも稼働しているようにもみえます。
 
日暮れ。シルエットが恨めしげです。
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