Profile


作者のプロフィールに代えて:

 私が撮っている写真のジャンルは一応鉄道ということになると思います。
といっても、今をときめく高速列車や人気のあるSL列車といったものよりも、
どちらかというと、人知れず黙々働きつづける専用鉄道とか、
普通の人から見ると「何もない」ところに行くのが好きです。
そういった場所にこそ私の追い求めるノスタルジックで素朴な雰囲気があります。

思えば子供のころ近くを国鉄山陽本線が走っていて、行き来する貨物列車を眺めていたことが
いま写真をやっている原動力になっている気がします。
いまでも貨物ヤードで貨車が行ったり来たりするのを見るとふうっと童心に返ります。
子供のころ脳裏に焼き付けた光景があまりにも強烈で、
それ以来私はいつもノスタルジーの中に生きている感じさえします。

今となってはそうした雰囲気は時代が忘れ去ったかのように片隅に残るのみ。
そうした「何もない」場所に寄せる私の思いを、いかに目に見える形に表現していくか、
それが私の写真のテーマです。

 私がもう一つ写真を撮る上で意識していることがあります。それは「旅」の雰囲気です。
私は鉄道を撮るかたわらその周辺の風景の写真も撮るので、
鉄道好きの人たちの間でアルバムを見せ合うと「関係ない写真が多い」と時々いわれますが、
確かに、私はこの場合の「旅」は鉄道の旅に限定していません。
列車に揺られている間も、クルマを運転している間も、歩いているときも私にとっては「旅」です。
私にとって写真は、個人的な「旅の記録」でもあります。

風景の写真を撮るときも、やはり「何もない」場所が好きです。
私の性格からして、観光スポットみたいな所はあえて外すと思いますが、
鉄道の撮影場所が観光スポットと重なることは滅多のないため、
そのような「努力」はせずに済んでおります。

 …とまあ、つらつら書いてみましたが、しょせん趣味でやっている写真、
それほど大したものではございません。
それでも世間様に発表したくなるのだから困ったものです。
というわけで皆様ごゆっくり鑑賞くださいませ。


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