FZ750レーサー開発記仮オープン・・・

 泥沼の改造地獄へようこそ

86年式FZ750改BOMレーサーの紹介

車体略歴・・・93年ノーマルFZ750を購入、94年FZR400のホイール流用に始まりこつこつ峠仕様としてのモデファイを続ける。96年にMINEサーキットにてレースデビューするがレースレベルでのマシン差を見せつけられる。その後TEAM GRAND AUTOにてレースマシンとしての試行錯誤のモデファイを続け現在に至る。
購入して10年・・・膨大な手間と時間をかけてようやくまともなマシンに仕上がりHSRライスポカップ3位入賞やオートポリスONE&TWO4時間耐久10位完走などの成果を残す

振り返って言えることは、最初から新車のレースマシン買ったほうが楽だった・・・!?

FZ750改の歴史

1993年

完全ノーマル国内仕様にて購入 通学、峠、ツーリングに活躍
車体価格24万でオンボロを購入・・・外装割れ、エンジンオイル漏れ、電装系問題ありのひどいシロモノ
当時バイクショップでバイトをしながらコツコツ修理して乗っておりました
買ってすぐに自分でオイル漏れの修理の為クランクケースまでばらすありさま・・・
ほかにもライトをつけるとエンスト!・・・こいつはプラグキャップとコードの劣化

1994年
NO PHOTO
 

輸出仕様メータ装着
89年式FZR400RのFまわりとRホイールに換装
3.00-17、4.00-18
タイヤ ミシュランTXシリーズ装着
メッシュホース化
ステアリングダンパー装着
ハイスロ変更
トップブリッジ変更バーハン仕様

エンジン、吸排気ノーマルで最高速240キロ程度出た、国内仕様のままだったが結構速い?

1995年

OVER製4IN1集合管装着
キャブ輸出仕様セッティング
ダイナモ測定で80馬力ほど
オーリンズリアサス装着
Fフォーク輸出仕様39φ変更
Fホイール3.50−17変更
Fディスク298φ変更
セパハン変更

この集合管くせもの・・・音は静かだけどトルクの谷が出て乗りにくい、バッフル剥ぎ取りキャブセッティングして少しましになったが最後まで谷は残った。
FZは4-1より4-2-1タイプがいいようです。

1996年
レース活動開始
      






左オーリンズノーマル、右改造部分
1996年 MINEサーキットモトバスターにてレースデビュー
Rホイール4.50−18に変更
オーリンズ改造にて車高調装着 BSBT50装着
オービックトップブリッジ購入バーハン変更 レンサルバーハン
ケイヒンFCR39φキャブレター装着 サイレンサーワンオフに交換 
オイルキャッチタンク装着
マックレーンバックステップ装着

当時FZ用車高調なんて無かったのでオーリンズをカスタムして特注で車高調付きにしました。
初陣レースは散々・・・周回遅れドベ2だった。とにかく峠でちょっと自信があるくらいではレースはてんで歯が立たない!ブラックマークを残してコーナーを立ち上がる諸先輩方・・・サーキットのレベルは高かった。

1997年




TRXフロントまわり移植

リアサスペンションリンクまわり
1997年 オートポリスにてONE&TWOに参戦
FフォークTRX850用41φ変更
RスイングアームTRX850用変更
RホイールXJR1200用17インチ550変更
FブレーキTRX850用ヤマハブレンボ変更
Rブレーキフローティング化
タイヤD207GP
 
17インチ化は効果大、プロダクションレースタイヤが使えるのが嬉しい。車体の機動性が大幅にUPしコーナリング性能が向上。
リヤブレーキのフローティング化はブレーキング時に車体の挙動が少なくなり進入時のマシンを安定させやすい感じ。
1998年



911ccエンジン

ボアUPによる熱対策でサイドカウル無し
ボアアップ911cc化
フレーム補強加工
ダイマグホイールHセレクション購入
この年思い切ってマグホイールをローンで購入、とにかく切り返しが軽くなり効果絶大、まるで400ccバイクに乗り換えたような感覚
この頃までUPハン仕様、以後セパハンに変わる

モンスターマシン相手にナナハンでは苦戦続き、しかも長年酷使したエンジンはクタクタ。そこでOHついでに2GHのピストンを流用しボアアップを実行。しかし加工は大変、スリーブ打ち変えも気筒間隔が少なく内燃機屋泣かせ、クランクケースも加工必要で毎日コツコツ自分で切削、圧縮比も12:1くらいをねらい計算と実測の繰り返し、無論バルブクリアランスも気を付けないといけないので何度も確認・・・でも完成したエンジンは良い仕上がり、高回転型でトルクアップ、レスポンスもナナハンのままでパワーアップ。パワーが出た事とスリック並のプロダクションタイヤを使ったことでトップスピード付近での車体の振れに悩まされフレーム補強(5箇所)に踏み切るが大して改善せず。後にサスペンションセッティングと乗り方の変更で見事克服、車体の振れはリヤから発生することが判明しリヤショックを固めストレートではリヤにトラクションをかけるようにして走る・・・ステアリングが振られるのでフロントを固めたくなるがこれは逆効果!ステダンを効かせるなんぞ自殺行為振れが大きな振幅になり車体があさっての方向にとんでいきます。
1999年

希少車がランデブー

エキパイはあぶってカチアゲ
マフラー交換(ベビーフェイスレーシング改4-2-1)
コワースバックステップに変更
FCRキャブ破損でTDMRキャブ購入

マフラー老朽化でサイレンサーが脱落するなど限界が来た為ベビーフェイスの4-2-1をUPタイプに加工して装着、サイレンサーはレース用を選択。
1000cc対応なので抜けも良くエキパイの取り回しが良いので4-1のように擦ることも無い。

なんとFCRキャブが経年劣化磨耗でスライド部ボディが変形し使い物にならなくなった!キャブの不調が進行して変だと思ったらスライドバルブが引っかかって回転が下がらない・・・今まで排気量に対しオーバーボアのキャブで回したので負圧の変動が激しくなった為、もちろん修理不能。
泣く泣くまたローンでTDMRを購入、こいつはFCRに比べ割りとセッティングが出しやすい、ピークパワーのするどいFCRに比べTDMRは全域でややマイルドな特性。
2000年

鎮魂の3番ピストン

踊る車体は気合で押さえ込む

TRXダンパー改造(オリフィス径変更)
911ccエンジンバルブ脱落ヘッド破損
HSRでレース直前練習中のトラブル
ガスケット枚数を減らし圧縮比を上げすぎバルブとピストンのクリアランス不足になりバルブジャンプでピストン貫通、破片でヘッドはズタズタ・・・無念のリタイヤ

2RG(2GH)エンジン載せ変え
プロト汎用ラジエター、水冷式オイルクーラー
アドバンテージショウワ製Fフォークに交換
Fブレーキブレンボレーシングに交換

年明け早々にエンジンがしまえた・・・欲を出すものでは無いという戒め。3番ピストンはバルブが貫通しパーツが暴れたヘッドはギタギタ、予想外にダメージが大きく修理をあきらめる。
そこで安く仕上げるには中古の1000ccエンジンに載せ変えるのが手っ取り早いと思い早速実行。しかしいつもの悪い癖が・・・ラジエターを大容量化しオイルクーラーも後期の水冷式に改造、アルミステー類の仕上げはグランドオートさんに依頼・・・やはりプロ美しい仕上がり。
試乗してみてビックリ、さすが1000cccレスポンスはマイルドだがノーマルでも有り余るパワーとトルク!750をカリカリ改造しても1000ccには及ばない事実にショック・・・。

タイムが上がるに従いブレーキ性能に限界が出る、キャリパーの剛性不足や熱によるディスクの性能低下などetc・・・思い切ってブレンボレーシングキャリパー&マスターに交換、その段違いの性能に驚く!コントロール性、剛性感、耐熱性、製動力全てが文句無し。

同時にFフォーク本体も交換、今までTRXフォークにいろいろ改造を加え使用していたが減衰力不足でコーナリング時のピッチングが収まらず苦戦。同径41φのアドバンテージ製フォークに差し替える、細かい減衰設定が可能で伸び側、圧側の微妙な調整でピッチングも収まる。
2001年

アンダーカウルは自家塗装



壊して直す・・・永遠の泥沼
2LNの6速ミッションを移植
レギュレーション追加によりアンダーカウル装着

2GHの5速仕様ではコーナーごとのファイナルが合わせづらく知人から譲ってもらった2LN(FZR)のエンジンから6速ミッションを移植、格段に合わせやすくなる。大してクロスしてないけど5速よりは乗りやすい。

この年、HSRにて念願の表彰台に上がる。またオートポリスにてONE&TWOの4時間耐久に参加。長丁場のレースにてトラブル無く安定したスプリントタイムを出し見事完走。
2002年

バラバラ状態・・・
諸事情によりレース活動を中断することになりFZはしばらくお休み・・・
年間6戦のレースを何年も闘った愛車はマメにメンテナンスしていたが、やはりガタがかなりきているのでコツコツ車体のオーバーホールに取りかかることにした
2004年
ようやく活動再開。
車体のオーバーホールにより車体挙動が安定
3時間耐久レースもベストタイムまで戻して完走。

自作ラップタイムモニター追加
リンク比変更

トラブルとしては耐久前日にタンクにクラックが発生!
応急修理で対応したがやはり旧車・・・。

タイムが上がるにつれリアショックのリンク比とスイングアーム剛性の問題が深刻化・・・
シーズンオフに改善予定
2005年


年明け早々にグランドオートにてスイングアームに補強リブの溶接改造
リンク長変更によるリンク比改造(アンチスクワット量変更)

オートポリス4時間耐久レース参戦
リア周りの剛性向上により高速コーナーでのヨレが減少

このレース以降、レース活動をR1へスイッチしFZは一時休眠・・・
07年1月
公道仕様として復活させる為に公認車検へ挑戦。

http://blogs.yahoo.co.jp/dk4666/3835438.html

ブログで更新開始。