#431 Windows10への無償アップデート

2020/05/09

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 Microsoftは、2015年7月にWindows10をリリースするとともに、Windows7以降のバージョンについて1年間の無償アップデートプログラムを実施した。へそ曲がりな私は、これまで使えていたソフトや周辺機器が使えるのかどうかが不明である以上、現時点で不自由なく使えているWindows7のPC群を無理にアップデートする必要もないだろう(Windows7のサービス終了までには端末ごと更新しているだろう)と考え、プログラム終盤の嫌がらせのようなアップデートへの催促を振り切り、結局アップデートプログラムに応じることなくWindows7を使い続けていた。

 それから3年経って、Windows7は予定通り2020年1月にサポート終了ということになり、相変わらず使い続けているWindows7のPC群も更新を迫られることになってしまった。とりあえずは、ダイニングで常用しているノートPCと、単身生活で自分が使うノートPC、自宅にある自分のデスクトップPCの3台について、通販や秋葉原で中古のものを買い求めた次第である。普通に文章を編集したりWebを徘徊するのが主な目的であるのなら、それほど高スペックなものは必要なく、Windows10のライセンスを単独で購入するのと同程度で、Windows10の入った中古PCが買えてしまったりする。

 ということで、自分と妻のデスクトップPCと、もともと使っていたダイニングのノートPCが、サポート終了時点でWindows7のまま残ってしまった次第である。これらはデータを消去した後に粗大ごみとして廃品回収してもらってもいいのだが、直前まで使えていたのにそのままゴミとしてしまうのも何だか惜しい。

 ところが、Windows7のサポート終了後によくよく調べてみると、どうもWindows7/8/8.1のライセンスを持つPCは、現在でもWindows10に移行することが可能であるようなのである。以下、こちらの記事を参考に、手許のWindows7のPCをWindows10にアップデートした手順と状況について報告する。もし試される場合は、ダメでもともとという心構えのもと、自己責任にてお願いしたい。

 Windows10に移行するには、Microsoftのページから、MediaCreationTool.exeというのをダウンロードする。こちらを起動すると「適用される通知とライセンス条項」というのが表示され、同意すると、「実行する操作を選んでください」というのが出て「このPCを今すぐアップグレードする」か「別のPCのインストール メディアを作成する(USB フラッシュ ドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択することになる。以下ここでは「このPCを今すぐアップグレードする」を選択した場合について述べる。

 そのあと、先程とは別の「適用される通知とライセンス条項」を確認することになり、同意すると「インストールする準備ができました」という画面が出る。インストールを押すと、青色の画面になり、Windows10をインスト―ルしていますという画面と、経過のパーセンテージが表示される。これには1時間近くかかり、途中で何度か再起動もしたりするが、うまくいくと、Windows10画面が表示される。あとは言われるままに各種設定をすればいい。

 私の場合は、これを都合3台のWindows7のPCで行った結果、2台はインストールに成功したが、1台は失敗し、もとのWindows7の環境に戻ってしまった。更に成功したうちの1台は、特定の操作を行うと突然落ちるというような症状が出るようになってしまった。しかしながら、もともと処分するつもりであったPCがWindows10機として再生したのはありがたいことである。

 このことをもう少し前に知っていれば、中古とは言えわざわざPCを新たに買うことはなかったのにとも思う。Windows7は使えなくなりますよ、新しいPCに買い替えた方がいいですよなどと家電量販店が煽っていたりするのは、商売とは言え割り切れないものを感じる。


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