#355 Windows7に更新

2014/02/28

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 ご存知の通り、WindowsXPは2014年4月にサポートを停止し、以降はセキュリティパッチなどの発行も行われなくなる。これまでも何度か期限を迎えては、XPの普及の状況とサポート終了に伴う影響を考慮してか、何度かサポートの延長をしてきたMicrosoftも、今回は本気のようで、パソコン各社や販売店も、サポートが切れた途端に悪意のソフトウェアの脅威にさらされることになるから今のうちに上位のバージョンに更新しなさいと、半ば脅しのようにセールストークを繰り返している。

 ということで、肺炎で入院した直後に不調になって更新してから3年半ほど、何不自由なく使っている現在のWindowsXPパソコンも更新をしなくてはならない。似たような状況はテレビの地上デジタル化の時もそうで、いつまでには終了しますよ、買い替えないといけませんよと散々脅されて、みんな仕方なく身銭を切ってテレビを更新したわけだが、何となく釈然としないものがあるのも確かである。

 もっとも、押し並べて家電製品というものは、後になればなるほどどんどん高性能のものが低価格で購入できたりするものなので、買い替え時というのはなかなか難しい。一方で、皆が皆更新を必要とするようなものの場合、あまり間際まで粘っているとそもそも品薄になって手に入らなくなってしまう可能性もある。そこらへんを考慮しつつ、かなりぎりぎりまで粘って使っていたものの、さすがに年を越すと残りあと数カ月というところになり、冬のボーナスも入ったから適当なパソコンを買うか、となった次第である。

 もとより積極的な理由からではないし、パソコンで特段高負荷のかかる仕事をさせているわけではないので、安くてストレスなく動けばそれでいい、と言ったいい加減な選定基準で、メインで使っているデスクトップパソコンの後継機を選ぶ。強いて言うなら、写真や音声データがどんどん増えてきており、いちいちDVDに焼くのも面倒なので、そのすべてを保存できるよう、HDDだけは大容量のものを求めたいと思うくらいである(もちろん外付けHDDにバックアップはしておくわけだが)。BTOでその辺のアップグレードができるパソコンを選び、ネットで注文。10日ほどして無事届けられた。

 選択したのはWindows7搭載のパソコン。さすがにWindows8や8.1はインターフェイスが大きく変わっており使い勝手として不安なしとしないし、Windows7であれば、以前に自分の父や義父のパソコンを更新した時に、ある程度触って勝手もわかっている。なお、32bit版は品薄かつかえって割高という状況になっており、64bit版を選択した。

 64bit版の場合でも、32bitのアプリケーションが使えないわけではないが、さすがに16bitのものは対応していないようで、DOS時代から使っていた、ちょっとしたフィルタ系のツールやファイラなどは軒並みダメであった。ただ、根気良く探せばそういったものについても当然代替となるソフトはあるので、いろいろ試行錯誤しながら、環境を整えていくのはそれはそれで楽しい作業である。

 なお、新しいパソコンを購入する際、古いパソコンを送ると1000円値引いてくれるという下取りキャンペーンをやっていたので、粗大ごみで処分するよりは手間も費用もかからないから、購入時に下取りキャンペーンを申し込んだ。新しいパソコンが届いてから、10日以内に着払いで送ってほしいとのこと。処分するにあたっては、データ漏えいを防ぐため、HDDは完全消去をしておきたい。いろいろ探した結果、DVDから起動するFreeBSDベースの消去ツールを見つけたので、これを用いてデータを完全消去。OSも残さずまっさらな状態にして送り返した。

 ブックマークやメールやスケジュールなどは、Googleのサービスで共有してしまっているので、パソコンがかわっても移行に関しては全く不自由しない。昔にくらべればいろいろ便利になったものである。とはいえ、パソコンを更新しても劇的に速くなるわけでもなく、それまでできなかったことができるようになるわけでもなく、何だかワクワク感がだんだんと減ってきているというのは残念なことである。


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