#164 メモリの無駄買い・リベンジ

2001/04/26

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 前回のあらすじ。妻のWindowsパソコンのメモリ不足が目立つようになってきたため、メモリを増設しようとしたものの、デフォルト32Mbyteのところ、マニュアルには最大64Mbyteと書かれていたため、32MbyteのDIMMを探したのだが見つからず、一方市場に出回っているDIMMがどんどん大容量・低価格になっていることから、よく確かめずに奮発して128MbyteのDIMMを買ってきて増設しようとしたのだが、結局失敗してしまった、という話。結局その128MbyteのDIMMは、未だどこにも使うあてがなく、ただのアクセサリーとなっている。

 ちなみにその後、NIFTYのフォーラムなどで調べた結果、どうも妻のパソコン(Aptiva Tシリーズ)は、マザーボードが16MbitのDRAMにしか対応していないということがわかった。どういうことかというと、普通DIMMは片面に最大8個、両面で最大16個のDRAM(以下「石」と称する)を並べて作られている。石一つ一つがメモリなわけだが、16Mbit、つまり2Mbyteの石の場合、一つのDIMMに載せられるのは最大16個分つまり32Mbyte分ということになる。(石を32個載せた64MbyteのDIMMもなくはないが、数は少なく、またあまり安定していないようだ。)

 従って、16Mbitの石を使ったDIMMの場合は最大容量が32Mbyteということになり、スロットが2つしかなければ、最大搭載量は64Mbyteということになるわけだ。惜しむらくは、こういった情報をよく確かめてから買えば良かったのだが、欲しいときには何が何でも買いたいという脳内麻薬でも出てくるのか、ついつい焦って無駄な買い物をしてしまうものらしい。後で使えないとわかってももう後の祭り。ということで、妻には事情を話して、対応するDIMMは中古屋などを回って地道に探すしかないという結論に落ち着いた。

 その後もあちこちショップを見て回るのだが、今どきは64Mbitの石の載っているDIMMしかないらしく、32MbyteのDIMMはなかなか見つからない。今時は128Mbyteでも5000円弱で売っているのだろうから、それこそ32MbyteのDIMMなんて、ほとんど「ゴミ」みたいな価値しかないのだろうが、探している時に限って見つからないものである。

 だが先日、新宿のソフマップの中古パーツ売場で、昔の低容量のDIMMがたくさんあるのを発見。32MbyteのDIMMも数多く売られていた。値段は1枚なんと980円。本当にゴミみたいな値段である。何種類もあるうちから、見た目と勘で、使えそうなメモリをえいやと1枚選び、家に帰ってから早速妻のパソコンを開き増設を試みる。980円で悲願のメモリ増設が成るか、二度目の無駄買いとなってしまうのか。

 果たして、妻のパソコンは特別な設定変更などもなく、いつものように素直に起動した。メモリチェックが32Mbyteを通過した時には本当に嬉しかった。やがてWindowsが無事に起動。メモリの使用状況を見ると、立ち上がった時点ですでに48Mbyte近くメモリを使っている。今までよくちゃんと動いていたなと思う。

 ところで今回、なんでここまでメモリの増設にこだわっていたのかと言えば、恒常的なメモリ不足があったことも事実だが、実は「打モモ」を買ってインストールしたかったためである。(「うちもも」と読むらしい。妻と私は「だもも」と読んでいたが。)このソフト、要はタイピング練習ソフトなのだが、音やアニメをふんだんに使うせいか、最低動作環境がMMX Pentium233MHz以上、メモリ64Mbyte以上というなかなかに贅沢なソフトなのである。

 ということで、めでたくメモリ増設が成ったお祝いに、妻に「打モモ」をプレゼント。今では暇を見つけてタイピング速度向上に励んでいる。私もやってみたいのだが「ハイスコアを塗り替えられてしまうから」という理由でまだやらせてもらっていない。妻のタイピング速度が私と張り合えるくらいになったら、そのうち勝負させてもらおう。


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