#090 携帯を換えた:i-mode編(前編)

1999/11/15

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 昨年8月に携帯を小さくて軽いものに換えたことは電脳の初期に話したが、今年11月、また携帯を換えてしまった。しかも今度はi-modeである。

 何だかよくわからんけど広○涼子が携帯電話で銀行とやりとりしたり情報を検索したりメールをやりとりしていたりしてカッコよさそう、なんてイメージのCMをやっているNTT DoCoMoの新サービスi-modeであるが、私も実の所そんなもんかというくらいにしか思っていなかったので、最初のうちはあまり興味がなかった。だいたい銀行にはあまりお金が入っていないし、そもそもそういうサービスを利用するのも、携帯電話を通してやってたんでは料金が大変だろうなんて思っていたからである。

 興味が沸いてしまったのは、i-modeに換えたという知人がメールで概要を知らせてくれたことがきっかけである。その人から聞いたり自分でカタログを見たりした結果、以下の点が優れていると思ったからだ。

 今まで私は、出先でのメールのチェックは携帯端末と電話回線(グレー電話もしくは携帯電話)を使って行っており、それはそれで便利だったのだが、アクセスするのにいちいち電話代がかかるのが割に合わないのと、メールが来ているかどうかを逐次チェックしなくてはならないのが面倒であった。よっぽど自分で、メールを受信したら携帯電話に電話をかける仕掛けを作ろうかと思ったほどである。それに、ケーブルをつないでメールを読み書きするのも結構手間がかかる。Webに関しても同様である。

 i-modeは、単なるセンターからの情報受信端末ではなく、簡易ブラウザ+簡易メーラ機能を備えた汎用のインターネット端末と言える。表示機能や表示文字数に制限はあるものの、Webやメールのサービスを、手元の100g以下の端末一つでやってしまえるというわけである。今や日本人の3人に1人が持つ携帯電話が、それ単独で個人情報管理ツールとなる可能性はすでに指摘したが、今度は携帯電話がそれ単独で情報発信・受信ツールとして活用されはじめている。これは確かに大きな可能性を秘めたすごいことである。

 というわけで、自分も俄然i-modeが欲しくなり、あちこちショップを回ったりカタログで比較検討したりして購入機種を検討した。1999年11月現在、i-modeは4社から501iシリーズとして発売されており、実勢価格で言えば、初代i-modeのF501iが最も割安で、2つ折り型で表示窓も大きいN501iが最も割高である。D501iとP501iは同じくらいの値段であったが、最近はD501iが値崩れしはじめたようだ。私は、現機種がPシリーズであり操作体系に慣れていること、最も軽くて表示窓もそこそこ広いことからP501iを購入することにした。

 携帯電話は今やあちこちの店で購入もしくは交換可能である。DoCoMoの場合、新規購入の場合は登録料3000円、電話番号を変えない更新の場合だと事務手数料2000円がかかるのだが、一世代前の機種であれば、それら込みでも5000円程度で購入/交換可能だったりする。ただ、そこいらの安いが怪しげな小さな店の場合は、裏のビジネスとして客の携帯電話から得た個人情報を第三者に売っているという話もあり、うかつな所では交換しない方がいいと妻も心配する。

 更に、機種変更には事務手続きのためにある程度の時間が必要である。出先のお店で交換しようにも、引き渡しが翌日とか言われてしまっては、いくら安くても依頼するわけにはいかない。携帯電話を頻繁に利用する可能性のある週末だと、たとえその間でも携帯電話がないと不自由してしまう。自宅の近くの店ならその辺はあまり問題ないが、概して値段が高かったりする。なかなかうまくいかないものである。

 ということで結果的には、4時間くらいで交換可能と言う劇団の稽古場に近い店で機種交換をやってもらうことにした。1万円強の出費でP205からP501iに機種変更。ちなみに同じ店で一週間後に同じ機種が更に1000円値段が下がっていたのには少々がっかりしたが、まあ流行りものとはそういうものである。実際i-modeは結構流行っているらしく、契約者は今年の10月18日で200万人を突破したというから驚きである。

 というわけで、ようやく入手したi-mode。まだまだ使いはじめたばかりであるが、次回は少しばかり使用感などについて報告する。


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