トップページ > ページシアター > パペッツハート > シーン9 【公演データ】
下手サス。みきが板付き。
みき 「翌朝起きてすぐお兄ちゃんとあおいちゃんに確かめましたが、やはりまた同じ夢を見たようで…でもまだ信じられず、夜に3人で倉庫を調べに行く事になりました。」
小暗転。上手灯り。劇団倉庫。のぞむのせき込む声がすると、中央上手から箱を持って出て来る。
懐中電灯でのぞむの足元を照らしてあげていたあおいも出て来る。
のぞむ 「ライトありがとう。」
あおい、頷いて懐中電灯を消す。中央上手の奥からみきの声がする。
みき 「あ!これって!」
のぞむ 「ん?どうした?」
みき、袋を持って出て来る。
みき 「これ!部屋の隅っこにあった。」
のぞむ 「何それ?」
袋の中からカラスの人形を取り出す。
のぞむ 「あ!それ…!」
みき 「待って!みんな同時にこれの名前を言おうよ。」
あおい、頷いてポンピーを腕にはめる。
のぞむ 「せーので行くよ。…せーの!」
3人 「かあ助。」
3人驚く。
のぞむ 「まじか…」
みき 「お兄ちゃん。そっちの箱も。」
のぞむ。箱を開け、ゆっくりとネズミの人形を取り出す。
みき 「またせーので。…せーの!」
3人 「インディー!」
3人驚く。
のぞむ 「じゃあやっぱり…」
箱を覗こうとするが
あおい 「待って、中にいる動物は?」
みき 「せーの!」
3人 「ハムスター!」
のぞむ、箱からハムスターの人形を取り出す。
のぞむ 「あ、えっと、こっちはあれだ…」
みき 「せーの!」
3人 「ジャム!」
みきが箱からもう一つの人形を取り出す。
みき 「こっちは…せーの!」
3人 「シロップ!」
のぞむ 「うわぁ…」
あおい 「そうだ!」
あおい、上手ハケに入る。
のぞむ 「どうした?」
奥からあおいの声
あおい 「小道具棚!」
みき 「小道具棚?」
あおい 「あった!」
あおい、後ろ手に何かを隠して出て来る。
のぞむ 「何かみつけたの?」
あおい 「はい。そのシロップが探していたもの、覚えてます?」
みき 「えっと、あれだ!」
みき・のぞむ 「ひまわりの種!」
あおいが隠していたものを見せる。30センチくらいのひまわりの種。
のぞむ 「これだ!…あれ?でももっと大きい感じに言ってなかったか?」
あおい、ひまわりの種をシロップの横にもっていく。
あおい 「人形のサイズから見たら。」
みき 「かなり大きい!」
のぞむ 「なるほど!」
3人、にこやかに納得するが、すぐに笑顔が消え
あおい 「…ここまで記憶が同じってことは…」
みき 「やっぱり、人形の世界はあるっぽいよ…」
のぞむ 「でも、俺たちって、眠ってただけだよな?」
あおい 「夢が玄関で、意識だけがあの世界に出入りできるのかもしれません。」
のぞむ 「だとしても、どうしてそんなこと?」
あおい 「わかりません。またあの世界に行けるかどうかも。」
みき 「あおいちゃん、今日うちに泊まってくれない?寝るのが怖くなっちゃって…」
あおい 「…そうしましょう。私も怖い。」
みき 「よかったぁ!」
のぞむ 「とりあえず片付けて帰ろう。」
3人で片付け始め、みきはかあ助を袋に戻し、あおいがインディーたちの箱にひまわりの種を入れる。
3人、中央上手にハケる。
(作:松本じんや/写真:堂園昭人)