ふるたにこどもクリニックホームページ(2011年12月)
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咳がでる
1)横になると咳が増強し、寝つきにくことが多いです。これは痰が移動してのど
の粘膜を刺激したり、布団の中で温まると咳がでやすくなるからです。アレルギ ーのある場合は、布団や毛布からでたホコリを吸いこむことも誘引になります。 ひどい場合には鎮咳剤が必要になります。咳の原因は大半はいわゆる風邪 (ウイルス性急性上気道炎)です。小児用の感冒薬を処方します。細菌感染の 合併がありそうな場合は抗生物質も処方します。風邪以外にいくつか重要な疾 病が隠れている場合があります。
2)クループ(喉頭炎)
風邪で声帯近辺が腫れ上がって急に咳き込んでゼーゼー息苦しくなります。
息を吸い込む時にヒューヒューと音がします。ケンケン、とイヌが鳴くような咳が でます。水分補給ができて顔色がよければ、部屋を加湿して家でいてもいいで すが、入院が必要な場合があります。
3)気管支喘息
4)喘息性気管支炎
2歳以下の乳幼児が風邪にかかった時にみられます。アレルギー体質の子ども
で多く、気管支喘息の初期の状態と考えられる場合もあります。熱、鼻汁、咳と 一緒にゼーゼーと喘鳴を伴います。ウイルス感染などによって気管支が過敏に なっています。
呼吸が浅く速くなってきたり、チアノーゼがでてきた場合は受診が必要です。
入院して酸素治療が必要な場合があります。
5)気管支炎や肺炎
熱や咳がおさまらず、増悪します。入院治療が必要になります。
6)気管支異物
それまで元気にしていたのが、突然息苦しくなって、咳き込みます。喘息の発
作のような症状が急に現れます。ピーナツの誤嚥などが原因の場合が多いで す。放置すると肺炎を併発する場合もあります。予防が重要です。
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