『隣の部屋』

 ゴン!
 
 akiは壁際に追い詰められていた。
 Kouichiが手を壁につけ、akiを身動きできないように固定した。
 
「やだ・・・」
 
 今夜のKouichiはどこか、恐い。
 恐怖に震えるakiの服をKouichiは切り裂くように脱がす。
 
「やああああああっ!やめて〜〜〜〜!」
 
 無理やりに侵入してくるKouichiの手が、akiの中心で縮こまっているモノを握りだした。
 
「やだやだやだ!」
 
 痛いくらいに握り締められて感じるわけがない。
 Kouichiは手でakiを弄りながらも、無防備な胸に吸い付いた。
 
「止めてよ!コウイチくん!!」
 
 まるで強姦されているようだ。
 それでも、指で弄られているうちに生理現象に逆らえず、勃ち上がった先端からは雫が滲み出していた。
 いつもなら、そのままイってしまいそうな丁寧な愛撫。
 けれど、今夜はどうにものれない。
 Kouichiは不機嫌に、akiを反転させ壁に押し付けた。
 
 ゴン!!
 
 勢い余って、akiの頭が壁にぶつかる。
 しかし、構わずakiの腰を引き、脚を大きく開かせた。
 ローションを手に取り、akiの蕾に指で塗りたくり、2本の指を根元まで突っ込む。
 
「痛ーーーーい!離してぇぇ!・・・あっ!!!・・痛い!痛いってばあああ!」
 
 恐怖の緊張からか、上手く体の力を抜けられない。
 
「・・ひっ!・・うぇ・・・」
 
 なんだか、情けなくって涙が出てきた。
 
「やめてって・・ば!やめないと・・」
「どうするよ?」
 
 Kouichiに反対に問われて、akiは逡巡する。
 けれど、ここで負けたくない。
 
「・・・と、Tomoiくんに言いつけるからぁ!」
 
 akiは、言ってしまって自分でもびっくりした。
 なんでここでTomoiの名前が出るのか?わからない。
 
「言えばぁ〜。Tomoiはこんなことしてくれないぜ?」
 
 Kouichiは予想外の答えが面白かったらしく、イタズラっぽい目をしてakiの 蕾に舌を差し込んだ。
 
「・・・くっ!」
 
 柔らかい感触に声が漏れる。
 Kouichiはわざと濡れた音を立てて、akiに聞かせているらしい。
 
「と、Tomoiくんはもっと優しいもん!」
 akiは上ずってしまう声を、根性で押さえた。
「こんな風に?」
 Kouichiは舌先で、入り口をトントンと叩く。
「やあぁあんっ!バカバカバカ!」
 
 くすぐったさに身悶える。
 そんなに優しくされると、余計に苦しい。
 Kouichiも焦らすつもりはないらしい。
 すっかり弛緩した後秘に、猛りきったKouichiを押し付け、ゆっくりと挿入し始めた。
 あまりの大きさに、裂けてしまいそうな痛みが走る。
 
「もう無理!・・・お願い離して・・・・」
 
「aki。俺を感じて。大丈夫だから」
 背後から抱きしめられ腰を高く上げられる。
「そう。力抜いて。・・akiの中、アツイ」
「んっ・・あぅ・・・ん、いっ・・・」
 全て収めてしまったKouichiはakiの腰に手をかけて、内部を強くかき回した。
 狭い器官が無理に広げられて、ズンっとくる痛みに支配される。
 
「あああああっ!助けて!!トモイくん!!」
 
 夢中で、口から出た言葉。
 けれど今度は、Kouichiも笑いはしなかった。
 akiを引き裂くように腰を動かす。
 乱暴な嵐に、akiは翻弄されていく。
 引き抜かれ、また貫かれて。
 あまりの激しさに狂ってしまいそうだ。
 
「いやあああっ。死んじゃう!やめてやめてやめてぇ」
「黙れ!」
「酷い・・。Kouichiくん・・・」
 
 Kouichiはある一点を重点的に攻め始める。
 同じ場所を何度も何度も突かれると、akiの内部は勝手に脈動を繰り返し始める。
 沸きあがる震えは、出口を求めて荒れ狂って。
 Kouichiがもっと大きくなる。
 
「ああっ!・・いやあぁあああ!!!」
 
 一際高い悲鳴を上げる。
 恐さの果てにある本能が、歓喜の両手を広げてakiを包み込んでいた。
 Kouichiは我に返ったかのように、動きを止めた。
 akiの悲鳴に苛まれたのだろうか。
 けれど、今のakiには動きを止められることこそ苦痛になる。
 
「抜いちゃだめぇ!」
 
 自ら腰を振り上げて、深い接合を望むaki。
 Kouichiは再び深く身を沈め、前に手を伸ばし雫を垂れ流したまま放って置かれた モノを握りこんだ。
 
「あんっ!そこ、そんなにしたら・・・死んじゃうから!」
 前と後ろを同時に攻められて、どうしたらいいかわからない。
「お前、声デカイっつーの!」
 呆れたようなKouichiの声に、akiはシーツに顔を埋めた。
「・・んんっ!・・・う」
 
 けれど、すぐに息苦しくなって・・・。
 顔を上げて、はあっと息を吐き出すと、内部を意識的に締め付けた。
 
「・・こ、・・こういちぃ。もう・・も、・・もっとぉ」
「全部入れてやるから。待ってろよ」
 
 腰が自分のものではないほどに重い。
 もう待てない。早く欲しくて。
 
  「・・・こういちくんv」
 
 背後のアナタに呼びかける。
 この時は、向かい合っていたかった。
 汗に光るKouichiの、耐えるようにしかめる顔が好きだから。
 
 二人で駆け上がろう。
 
「あんっ!もう、いっぱい・・・出ちゃ・・・」
 
 akiの奥に叩きつけられるKouichiの情熱に支配される。
 体の全部が、Kouichiになったみたいだ。
 
 解放される。
 
 灼熱の白。
 
 バン!
 
 大きく息をついた二人の耳に、隣の部屋から壁に何か投げつけられた音が届いた。
 akiが悲鳴を上げそうになったのを、Kouichiはすばやく自分の方を向かせ、そのキスで悲鳴を奪った。
 
 隣が言いたいこともわかる。
 わかるが、それでも止められないのが本能・・・。否、愛情ってやつだ。
 
 文句なら、俺が我慢できないくらいに可愛いakiに言ってくれ。
 Kouichiはそっと舌を差し入れた。
 

 
FIN