『カクテル』

 今日は頑張った!
 akiは頑張った!
 仕事帰りのお酒も美味しかったし、ちょっと呑みすぎたような気もするけれど。
 とにかく最高の一日だった。
 さ、早く家に帰ってマイダーリンKouichiくんと朝までお疲れ様のハグを!
 今帰るからね〜、Kouichiくんvv
 
「ただいまー」
 千鳥足で自宅マンションにたどり着くと、お土産にもらった一升瓶片手に akiは勢いよくドアを開けた。
「・・・あれ?」
 しかし中は随分と暗い。
「??こういちくーーーん。どこーーー?」
 電気をつけて探してみるが、リビングにその姿はなく。
「なんでー。待っててって言ったのにー」
 うろうろと探していると、寝室のベッドがこんもりと山になっていた。
 ぽふぽふっと叩けば人の気配。
「もう!Kouichiくんー。帰ってきたよー」
 ガバっと布団を捲り上げるが、すっかり熟睡しているKouichiの姿が。
「Kouichiくーーーん!起きてー!いつもこんなに早く寝たことないくせにー!」
 揺さぶってみてもまったく起きない。
 せっかく楽しみに帰ってきたのに、酷すぎる。
 重い瓶かついで帰ってきたのに。
 疲れてるのに。
 癒してもらおうと思ったのに。
 先に寝ちゃうなんて・・・。
 
 akiは、一人で瓶を開封する。
「こういちくんなんて、もう知らないもん。一人で呑んじゃうもん。 後で文句言ってもダメだからねー」
 しかし、一人の酒は寂しい。
 ついつい独り言が多くなったりして。
「残してなんてあげないもん。せっかく一緒に・・・」
 じんわり涙が浮かんでくる。
「こういちくん。・・・こういちのバカーーーー!疲れた僕に優しくしなくて、いつ役に立つんだよー」
 akiはふらふらと寝室に向かう。
「ねえ、こういちさん?アナタのコレは役立たずなのかな〜?」
 akiはKouichiの下半身を脱がしにかかった。
 下着まで取り払われてもKouichiは気がつかない。
 よっぽど疲れている・・・んじゃなくて、呑み疲れてご満悦中らしい。
 柔らかいKouichiのモノを手にとって、フッとakiは鼻で笑う。
「昨日と全然違うやん!こんなモノでなー。毎回僕を好きにできると思うなよー」
 なんだか、言ってることがおかしくなってるaki。
「ほら見ろ。こんなモン余裕で咥えられるね。ほら!ほら!」
 へにゃんと弱っているKouichiの中心を、口の中で転がすaki。
「役に立ってみろー!っていうか勃てーーー」
 舌でレロレロと嘗め続けていると、Kouichiがほんのり勃ちあがり始めた。
「ずいぶん遅いお目覚めじゃないの〜?ってこんなもんじゃまだまだ許してあげないよー」
 二つの袋を揉みながら、本格的に舌を絡ませ愛撫する。
 じんわりと先から滲み出る汁が、akiの唾液と混ざり合ってKouichiの下腹を濡らしていく。
「・・・ん?」
 ピチャっと濡れた音と、気持ちのいい口内の熱い感触に、Kouichiが寝ぼけた目を開けた。
「え?・・・あき?何し、て・・・!!」
 akiに乗り潰されて起き上がることができない。
「待て!aki。オマエいつ帰って。ってそうじゃなくて何してるんだよ」
「あ〜〜〜?役立たずなこういちくんのを役勃ててるの」
「酔ってるだろ!待て、ちゃんと起きるから。やめっっっ!!!」
「やっとおっきしたねー。おねぼーさんこういちくん」
 喉の奥まで咥え込んで、強くakiはKouichiを吸い込んだ。
「あっっっっっ!」
 akiの喉に熱い奔流が叩き込まれる。
 断続的に、二度、三度と放たれる量に、飲みきれない液が零れた。
「・・・・・・」
 Kouichiが放心している。
 akiはペロリと唇と嘗めた。
「ごちそうさまv」
 妖艶な笑みを残し、そのままKouichiの腹の上に倒れこんだ。
「akiっ!!」
 焦ってどかそうとしても、akiはピクリとも動かない。
 完全に熟睡モードに入っているらしい。
「重いだろうが!aki!つーかオレにもやらせろ。それで終わりにすんなーーー」
 Kouichiの叫びは、akiの耳には届かなかった。
 
 目が覚めたら、akiはKouichiの腹の上に顔だけのせていた。
 しかも、Kouichiは下着をつけておらず、目の前にはカスをこびりつかせたナマモノが。
「こっ!Kouichiくん!」
 喉にあるビリビリとした刺激は、つまり昨夜そういう行為があったということで。
「・・・あー・・あき、オマエさぁ」
 寝ぼけ眼のKouichiが、不機嫌そうに開きかけた言葉をakiが遮る。
「昨日僕に何したの!?酷いよ。僕が寝てる間にイタズラしたんでしょ!!」
「・・・おい」
「僕、頑張って仕事してきて疲れてたのに!ゆっくり眠らせてくれたっていいじゃない」
「・・・待て」
「この下半身魔人が。寝込みを襲って楽しいか!」
「アキ・・・」
 Kouichiのこめかみがピクピクと怒りのマークを浮き立たせている。
「やるなら意識のある時にしろー」
 Kouichiがゆっくりと身を起こした。
 動作がのろいのは、akiがずっと寄りかかっていて痺れているためだろう。
「・・・aki」
 にっこりと微笑むKouichiに、akiは体温が下がるのを感じた。
「な、何?かな?・・・あ、そうだ。昨日お土産もらってね」
 Kouichiは逃げようとするakiの脚を掴んで、ひっぱった。
「痛い!痛い痛い痛い!離してよう」
 Kouichiは握る手に力をこめて、抱き寄せてその耳に囁いた。
「昨日のお礼がまだすんでないんだよ、akiちゃん」
「ひっ!」
 Kouichiの手がakiの中心に伸びる。
「思い出させてあげようねー」
 
 リビングのテーブルに、置き忘れられてる瓶が一本。
 半分だけ残っている透明な液体をKouichiが目にするまで、まだまだ時間がかかりそうだった。
  
FIN