『灰色の虹』
 
 

街を出ると うつむく君に
何を言えばいいのかわからない
無言のままで 一人きりで
答えを出した 君をつなぎ止められない
 
この街は 大きすぎて 誰もが迷う
自分がどこにいるのか
どこへ行くのか
強がる心はいつも 悲鳴を上げていたんだね
 
この街は 冷たすぎて 誰もが迷う
消えそうな自分と戦いながら
本当の自分を探している
瞳の奥に憂鬱を抱いて
 
明日 この街を出て行く君に
何を伝えればいいのかわからない
背を向ける君に手を伸ばす
行くなよと
ここにいろと心が叫ぶのに
抱き締めた 君は小さくて何も言えない
 
繋いだ手が、お互いを傷つけていた
抱き締めても、ぬくもりを伝えられないのなら
今、この手を離すことが愛だとよべるのか
 
壊れた心一つ
裂かれた愛が一つ
なくした夢を一つ
空に放り投げれば
灰色の虹がかかるよ
 
街は いつも通りのそしらぬ顔で
君を 探している