激しく反対  

1990年頃のNHKスペシャルに、タイで出家した日本人男性のことが特集されていました。医大を卒業し、国家試験にも受かり、医師として働く前に、世界を知るために彼は旅に出ます。たまたま訪れたタイで、仏教に惹きこまれて、そこでそのまま出家します。

出家して間もなく、僧侶として日本を訪れた彼は、タイの大使館のサポートを受けて、東京から京都へと歩いて行きます。東京から京都への道中、毎日、托鉢をして生活します。行動を共にする日本人の兄弟子のような指導僧は、簡単に托鉢で食べ物を得ることができるのですが、彼はうまくいきません。戸口に立って喜捨を求める自分が、物乞いのように思えます。そんなことを思っているからか、喜捨してくれる人はいません。何も得られずに戻ると、兄弟子に、もう一度行って来いと言われます。

久しぶりの日本で、その青年は母親とは会うことができたようですが、父親は会うことを拒みます。すべてを捨てて出家した息子を、許せなかったようです。息子の生き方を理解し、受け入れることができなかったのでしょう。



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