ガストン・ライエ・クラシック2002参戦記
なぜこのラリーに出たいと思ったのか、自分でもよく分からない。 去年の記事をBMW BIKESで見たせいか? 目の前にぶら下げたエサの効果で、多忙な仕事を乗り切るためだろうか? はたまた、この1年間、バカミーで走り込んできた成果を試すためか? とにかく、最初に行きたいと思った気持ちに嘘はないはず。 仕事のどたばたの中で、ろくに準備も出来ず、にわかライトチューン(これが、後で命取りになるとは・・・)のみでのエントリーとなったのです。 今回のガストン・ライエ・クラシック(GRC、グループN)は、GSバカミーズでのチームエントリー。 100GSの#104I毛さん、1150GSの#122T中Y紀さんの他に、ダカールの#001マツモトさんは、Y紀さんのオブザーバーとしてのエントリー。錚錚たるメンバーだ。僕という下手の横好きが1人混じっているけど・・・
11月8日 出発日 大和市にある僕の会社で、I毛さんと待ち合わせ。 I毛さんのマツダの荷台には、I毛さんの100GSとマツモトさんのダカール。僕の100GSは、トランポ割り振りの関係でマツモトさんのハイラックスへ。一足先に四国へと向かっているはずだ。昨夜のうちに積み込みを終らせていたので、すぐに出発。時間は14時。
東名の厚木ICを目指して、246号を行く。今日は、名神の一部が、20時から通行止めなので、ゆっくり走っている訳にはいかない。厚木ICからは、東名をひたすら西進する。途中で、I毛さんと運転を交代しつつ、名神を時間ぎりぎりで無事通過。神戸から出るフェリーの時間にも何とか間に合いそうだ。 高速を下りて、六甲アイランドへ向かう途中で、モンゴル完走のU澤さんからの激励の電話が入った。ありがとうございました。(GSがモンゴルから帰って来たら、来年は是非行きましょう。)
21時頃、港に到着。遅い夕食を取り、フェリー乗り込みの時を車中で待つ。車の列の中に、リアウィンドウにGSらしき影の映ったトランポに気付く。フェリーへの乗り込み時刻となり、車の列が移動した時に、運転席を覗くと、そこには見知った顔が。バカミーメンバー80BASIC#135T野さんだ。クールに手を上げて挨拶するT野さん。ここまで、1人で走ってきたようだ。猛者ですね。 2等寝台に落ち着き、GRC経験者のI毛さん、T野さんと軽く話をし就寝・・・
11月9日 ラリー当日 朝7時15分。フェリーは、松山に着岸した。久万の会場へ向けて、T野さんと共に出発。 会場に着くと、駐車場には、すでに大勢のエントラント達のトランポが並んでいた。早速、バイクを下ろし、車検の準備。程無く、マツモト/T中組のハイラックスも到着。静岡から来た、1100GSのM松さんの姿もあった。
ここで、僕のGSに問題が発覚。アクセルの戻りが渋いのだ。I毛さんのGSと比べるとよく分かる。 これでは車検に通らないだろうということで、皆さん総出でのメンテが始まる。改善は認められるものの、相変わらず戻りの鈍いアクセル。取りあえず、この状態で車検を受けてみることになるが、やはりNG。 再び、皆さんの力を借り、メンテ開始。そして、不安の残る中、2度目の車検。 車検担当の方は、首をかしげつつ、渋い顔をしながらも、おまけでOKを出してくれました。 マツモトさんをはじめ、バカミーの皆さん、僕の整備不足でご迷惑をおかけしました。
昼食後、時間もあるので宿泊場所に荷物を持って移動。短い時間だけれど、夜に備え、仮眠を取ることに。うとうととしかけた頃、僕の携帯が鳴る。眠気まなこをこすりつつ、電話を取ると、父島で知り合ったS尾さんだった。 S尾さんは会場である久万の近くに住んでいるということで、事前に連絡を取っていたのだけれど、会場まで応援に来てくれるという。(でも、結局、スタートしか見ることが出来なくて、ごめんなさい)
短い仮眠の時は終わり、ライダーズミーティングの開始時間が来た。装備を固め会場に向かう。 主催の山田さんからの注意事項が伝えられた後、ガストン叔父さん、モンゴルからのゲストのガントルガさん、オランダでBMWのディーラーをやっているマークさんの挨拶。全員通訳なしなので、ニュアンスで感じ取るしかない。我らがマツモトさん、T中Y紀さんの挨拶もあった。 最後に、「スタートの準備を始めて下さい」という山田氏の一言で、空気は、一気に緊張感を増した。
今年のGRCのエントラント数は、136人。(決して少なくないが、最盛期の半分ほどだという。) 僕のゼッケンは129番なので、ほとんど最後尾のスタート。先頭のバイクは、はるか前方だ。 ここで、「こんにちはー」と声を掛けて来るエントラントの男性が1人、目の前に現れた。 「JJです」と言われ、やっと気が付いた。僕のHPにも時々遊びに来てくれるO方さんだった。同じ1stTDNのエントラント同士ながら、一度も言葉を交わす事はなかったので、お会いできて嬉しかったです。
スタート時刻の17時となり、徐々に、前方のエントラントが、はけて行く。出発の時が迫っていた。最初の林道(SSではないので、肩ならし?)へは、4台ずつのスタートだ。 スタート地点には、S尾さんの姿があった。応援してくれる人がいるって、励みになりますね。 スタートの秒読みが開始され、緊張感は最高頂に達する。 そして、スタート! 周りは軽量車ばかりなので、すぐにペースダウンし、先に行ってもらう。舗装路をコースマークに沿って進み、最初の林道に突入する。ちんたら走っていたら、80BASICT野さん、1100GSM松さんに、あっという間に抜かれた。2人とも、すでに熱い走りだ。
SS−1 再び舗装路を行き、SS−1の入り口に到着。ここからは、30秒毎に1人ずつのスタート。いよいよ本番だ。 スタートして間もなく、前方にエントラントが溜まっているポイントに遭遇。沢登りのルートで、みんなてこずっているようだ。これはチャンスとばかりに、行け行けで沢に突っ込むが・・・ なんと、ミスコース! 僕の直後に、1100GSのM松さんも飛び込んで来て、ミスコースと気付く。何やら叫び声を上げつつも、重たい1100GSの後輪を持ち上げて方向転換!、素早いリカバリーで沢を引き返し、オンコースに戻って行った。お見事としか言いようがない。 僕の方は、狭い水路で延々と切り返しを繰り返し、一緒にはまっていた#70のアフリカツインの助けを借り、ようやくオンコースに戻る。オンコースは、沢への直進ではなく、右方向への登りだった。冷静にコースを見ていればと悔やまれる。ここで、ほとんどの体力を消費してしまった・・・ さらに、悪いことに、多用してはいけない補助灯のスイッチが知らぬ間に入り、点灯していた。いつから点いていた分からないが、バッテリーも相当に消費してしまったかも・・・
その後、アップでガレ場、ダウンでクリーク越えのアップダウンの激しいルートが続くが、プッシュする気力が残っていない。後方から、エントラントが迫る。素直にルートを譲ると、Y紀さんとマツモトさんだった。情けない姿を見られてしまったが、仕方がない。方々の体で、SS−1終了。 SS−1リザルト 124位(129台中) リタイア 1台
SS−2 SSへの入り口には雪・・・ということは、SSも雪の中だろうか?
スタート待ちの列。僕のすぐ後ろでは、マツモトさんとY紀さんが、なにやらもめている(?)様子。近くにいると、ろくなことがなさそう(ごめんなさい)なので、いそいそと、列の前方に進む。 SSに入ると、やはり路面には雪がある。一瞬油断して轍を外れてしまう。GSのフロントはすーっと斜めに滑って行く。慌てて体制を立て直し、一気にペースダウンするヘタレな私・・・。 そんなことをやっているうちに、またもやY紀さんに抜かれる。前方には、SS−1で助けて頂いたアフリカツインの姿、後方からはマツモトさんのダカールの乾いた排気音。パスするポイントがなくて、しばらくぴったりと後ろに付くが、イン側があいた所で強引にアフリカツインをパスする。恩を仇で返すような気分。やっぱり、僕は、勝負事には向いていないのかなと思った。しばらくは、後方にいたマツモトさんも、しびれを切らし、僕を抜いて闇に消えていった。 SS−2リザルト 124位(128台中) リタイア 1台
SS−3 舗装路のリエゾン途中で、100GSのI毛さんに遭遇。僕がちっともやって来ないので、心配してくれていたようだ。SSスタート待ちの間に、SS−1での沢へのミスコースの話をする。I毛さんは、冷静に状況を観察し、右方向へのオンコースに気が付いたとのこと。 スタート待ちの列が前方に移動するので、GSに火を入れる。セルモーターは、重苦しく回ってエンジンが始動した。バッテリーは、相当弱っているようだ。エンジンをかけっぱなしにし、今更かも知れないが、極力充電に努めることにする。 SSに入ると、僕の30秒後にスタートした100GSのI毛さんに、すぐに抜かれる。やはり上手い。いぶし銀の走りである。このSS−3は、続くSS−4の過酷さからか、どんなルートだったか印象にない。 SS−3リザルト 124位(128台中)
SS−4 気持ちのいいフラットダートを飛ばすが、すぐに、1100GSのM松さんに抜かれる。 すごい勢いでコーナーに突っ込み、リアタイヤをロック(ABSか?)させつつも、滑るようにコーナーを抜けて、あっという間に見えなくなった。競技中ということを忘れ、思わず見入ってしまうほどの惚れ惚れするような熱い走りだった。高回転で回る1100系のエンジン音は、ジェット戦闘機の爆音を思わせた。 その後、しばらくは、自分なりにプッシュするが、突然エンジンがスローダウン・・・ 「えー、なんだよ!」思わず毒づいてしまった。 最初は何が起きたのか分からず、だましだまし走るが、ようやく原因が分かった。車検時にアクセルの戻りが渋いことを指摘された後に、アクセルワイヤーのカバーのねじを緩めて対処していた。車検後、ちゃんと締め直したはずだったけれど、締めが甘かったせいで、ネジが緩み、アクセル自体がすっぽ抜けてしまったのだ。仕方なく、見通しのいい直線となった所で、路肩にバイクを止め、アクセルをはめ直す。しかし、ヘッドランプの暗い明かりの中で、作業は難航した。おまけに、外しておいたネジを、地面に落としてしまい、なんと紛失!事態は絶望的だった。聞き覚えのあるエンジン音が後方から聞こえる。100GSのI毛さんが「大丈夫ー!?」と声をかけながら通り過ぎて行った。
深呼吸し、どこかに外して使えるネジはないかと、必死に探す。ふと、左サイドカバーの取り付けネジが目に付いた。外してアクセルワイヤーのネジに 合わせるとサイズは同じ。助かった! サイドカバーは、タイラップで車体に止め再スタート。修理している間に、ほとんどのエントラントに抜かれたので、最後尾になったんだろうなと思った。静まり返った真っ暗闇の中、不安に襲われつつも、先を急ぐ。
林道が終わり、モトクロスコースに入口に到着。オフィシャルが待ち受けており、注意事項を聞く。 「この先は、ためらわずに思い切りよく行って下さい。一度止まると蟻地獄です・・・」 GSのような重量車にはキツイコースのようだ。心して、コースに進入する。軽い登りの泥のコースで、GSはケツを振るが、なんてことはない。最初のヒルクライムで、マツモトさんと遭遇する。 「一緒に、行きましょう!」 とのことで、一旦エンジンを止め、その場にいたエントラントと共に、助け合いながら登りのルートをクリアする。みんなが登り切り、僕のGSの番というところで、エンジンを始動しようとスターターボタンを押すが・・・ GSから聞こえるのは、「カタカタ・・・」という聞き覚えのある嫌な空回り音。なんと、バッテリーが上がってしまったのだ。 「なんで、こんな所で・・・」 心の中では、すでに絶望していた。登り切ったY紀さん、続いてマツモトさんが下まで降りてくる。 「登ったんだ、すごいですね」とY紀さんに声を掛けると、「みんなにいっぱい助けてもらったから・・・」とのこと。それでも、重たい1150GSでは相当苦労したんだろうと思う。
じっとしていても仕方ないので、とりあえずキックスタートを試みるが、エンジンはかからない。マツモトさんのアドバイスで、押しがけを試みることになる。さっき登って来たコースを逆走し、トライするが、泥のコースでタイヤがグリップすることはなく、コースの入り口まで下り切ってしまった。 オフィシャルの目の前で、再度キックスタートを試みるが、やはりかからない。絶望感に襲われているところに、オフィシャルの方が声を掛けて来た。 「ここで、リタイヤするのは自由ですが、僕は諦めて欲しくないです。まだ、半分ですしね。やっぱり、完走して欲しいですよ!・・・」 とても熱い調子で語るオフィシャルさん。この一言で、何かが吹っ切れた気がした。不思議と、何が何でも諦めないという気持ちに変わっていった。 まず、プラグを外して見ると、真っ黒焦げだ。ライターで2本のプラグを焼き、再度キックスタートを試みる。何度キックしたか分からない。肩で息をしつつも、キックを続けると、そのうち、点火するような気配が出てきた。 オフィシャルさんと2人して、「惜しいー!」 そして、ついに、エンジンは息を吹き返した! 「ブウォーン」というフラットツインの頼もしいエンジン音。 だたエンジンがかかるだけで、これほど嬉しいものとは思いもしなかった。オフィシャルさんと、固い握手を交わす。オーバーかも知れないけれど、大仕事をやり遂げたっていう達成感!
気分がハイなまま、コースに入ったのが間違いだった・・・ 本当に自分がアホだと思った。アクセルの加減をせずにコースに入ったため、すぐ目の前の登りでスリップダウン。せっかくかけたエンジンはあえなくストップ。おまけに、GSは泥にめり込んで止まり、引き起こしは困難な状態になる。その時、またオフィシャルさんの激励が飛ぶ。 「エンジンはかかる!まだまだ行けるぞ!もう一回!」 なんだか、体育会系の乗りだけれど、こういうのも悪くない。再び、GSをコース入り口まで下ろし、キックスタート開始。やはり、なかなかエンジンはかからない。そうこうしているうちに、マーシャルが追いついて来た。これで、タイムオーバーかと思われたが、マーシャルさんの一言。 「まだまだ、時間はあります。待ちますから、ゆっくりエンジンをかけてください」 コース内では、マーシャルさんのサポートが付くということで、心強い。 気力を振り絞り、キックを続けると、今度は、さっきよりも少しだけ簡単にエンジンは始動した。コツが分かってきたような気がする。上死点/下死点を気にせずに、とにかく最後まで踏み下ろすのだ。
勇んで、コースに入ろうとした所で、オフィシャルさんにタバコを勧められる。 「今度は、気分を落ち着かせてから、冷静に行きましょう」 一旦ヘルメットを脱ぎ、一服したら、気分は落ち着いた。ありがとうございました。
再度、コースに入り、ようやく、先程マツモトさんと遭遇したヒルクライムのポイントまで戻って来た。 トライ1回目は、勢いが足らずに失敗。しかも、エンジンストップ。 「またかよ・・・」泣きが入るが、懲りずにキックスタートすると、エンジンは2、3回のキックであっけなく目覚めた。これで、エンジンが止まっても大丈夫という安心感が得られたと思う。何度でもかけてやるさ! 2回目のトライも、やはり失敗したが、マーシャルさんの助けを借り、なんとか登り切る。
その後、何度も同じこと(ヒルクライム失敗、転倒、エンスト、キックスタート)を繰り返し、ルートを1つずつクリアして行く。ようやく最後の登り。これを越えればSS−4の出口だ。坂の途中でエントラントが1人止まっているのが気になるが、勢いよくトライ。しかし、エントラントにぶつかったらまずいという気持ちが、アクセルに躊躇を与え、坂の8合目辺りでストップ、エンスト。 今度は、キックスタートのしようがない急坂。クラッチを切ると、フロントブレーキだけでは支えきれず、GSは坂を滑り落ちて行く。下に降ろすにも、ひと苦労なポイントまで、登って来てしまった。ここで、SS−4出口にいたオフィシャル総出で、ロープで引張り上げることが決定する。 まずは、先に止まっていたエントラントを軽ーく引き上げる。続いて、僕の重たいGSの番。皆さん渾身の力をこめて、ロープを引いてくれる。この時、ニュートラルなのにリアタイアが回っていないことに気付き、クラッチを握ったまま、引き上げてもらった。
登り切った所(SS−4出口)で、すっかり慣れてきたキックスタートを試みるが、ニュートラルランプは点灯しているのに、ギアが噛んだままの状態になっており、再スタートが困難な状態となっていた。ギアはどうあがいても抜けてくれない。オフィシャルに手伝ってもらい、リアタイヤを浮かした状態でキックを試みるが、タイヤの重さが加わったキックは、尋常ではない重さで、うまくいくはずもない・・・ 「リタイアしますか?」と、オフィシャルから、リタイア届の書類が差し出されるも、まだ諦めたくない気持ちの方が強く、悪あがきをする。ギアの様子を見たり、再度キックしてみたり・・・。さんざん、ごねた挙句、ついに観念し、リタイアを決心した。リタイア届に名前を記入しながらも、悔しい気持でいっぱいだった。 僕のGSは、クレーンで吊られ、トラックに乗せられた。どこかで見たことのある悲しい光景だった。
ここで、僕のレースが終った・・・ SS−4リザルト 124位(125台中) リタイア 3台(この後のSSを含む全行程でのリタイア合計10台)
僕自身は、SSERのトランポに同乗させてもらいスタート地点へと向かう。車中では、情けなさと悔しさのあまり、 目頭が熱くなるのを覚えたが、ぐっとこらえる。とにかく、自分の馬鹿さ加減が目立つ大会だった。車検時のアクセルに始まり、バッテリー上がりと、恐らくそれに伴うミッショントラブル・・・ さながら、自作自演のドラマを演じていたようだ。静かに走るトランポの中で、1人自己嫌悪に浸る。
途中、止まっている一台のバイクが見えた。#134のO方さんだ。クラッチ不調のXRで、だましだまし走って来たが、これ以上無理して行くとエンジンを壊してしまうという危惧から、ラリーを中止するという決断を下したという。賢明な判断だと思った。僕だったら、完全に壊れるまでGSを走らせ続けただろうと思う。走ることを止めるには、なかなかの勇気が必要なのです。 同じ1stTDNのエントラントであるO方さんと、こんな形でお会いするなんて、何かの運命でしょうか?
0時を過ぎたころ、スタート地点に帰着した。オフィシャル以外は人影のない寂しい会場・・・ 明かりを求めて歩き、食堂にたどり着く。吸い込まれるようにして食堂に入ると、I毛さん、T野さん、M松さんの姿が見えた。手招きされるままに、3人のGS乗りの元へ。リタイアしたことを報告する。 リタイアした僕のために、お三方がカンパしてくれたお金で、ビールを買って乾杯する。 仲間っていなーって心底思った。またもや目頭が熱くなるのを、ぐっとこらえていた・・・ このとき、来年も絶対来るぞ!という決意を固くしたことは、言うまでもない。
GRC2002 了
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