GSバカミーティング

2001/10/28  群馬県

諏訪でのビックオフロードクラブの10周年キャンプ、

大井松田コマツテストコースでのBIG BIRD MEETINGで、

たまたま出会った1150GS乗りのO塚さんのお誘いで、

松本ミチハルさん主催のGSバカミーティング(通称GSバカミー)に

参加させてもらうことになりました。

最初は、バカミーという、その名前にびびっていたので、結構ドキドキの初参加。

ちなみに、GSとは、BMWのオフロード系のバイクのことで、

水平対向エンジンのR80G/S、R80GS、R100GS、R1100GS、R1150GS、

単気筒エンジンのF650GSなどを指します。

(詳細は、ここにあります)

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当日、朝6時。

あいにくの空模様の中、集合場所である東北自動車道、羽生PAへ向け出発。

いつもは伊豆での開催らしいのだけれど、多くの林道がゲート閉鎖

という状況になってしまい、北での開催となったとのこと。

東北道に向かう途中、やはりBIG BIRD MEETINGで会った

I毛さんらしき100GSが僕を抜いて行く。

一番乗りかと思っていたのですが、同じように早く集合する人が居るんだ。

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羽生PA到着。

先程の100GSは、やはり、I毛さんでした。

早速、簡単に挨拶。

集合時間は9時だけど、まだ8時。

「早いですねー、まだ1時間もありますね」

などと話しつつ、お互いのバイクを観察する。

ここで、僕のGSのオイル漏れが発覚。

以前から、漏れたり止まったりを繰り返していたけれど、

今回のは特にひどい状態。

バイクの下にオイル溜まりが出来てゆく・・・

時間もあるので、修理に取り掛かることに。

まず、オイルクーラー取り付けフランジのボルトのトルクチェック。

ボルトが緩んでいる気配なし。

となると、オイルパンか・・・

アンダーガードを外し、さあオイルパンのボルトをチェックしよう

としているところに、松本さん(1150GS)、GSクラブU田さん(650GSダカール)、

O塚さん(なぜか650GSダカール)が次々と到着。

みなさん早い到着です。

挨拶もそこそこに、オイルパンのボルトをチェック。

結構緩んでました。日ごろの整備不足です。

ボルトを締めたので、オイル漏れは平気になったことにしよう。

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とうとう雨が落ちてきたところで、本日のブリーフィング。

ルート説明と、注意事項が松本さんから告げられる。

そして、カッパを着込み、三々五々出発、というところで、

100GSパリダカのMさんが滑り込み参加、総勢6名となる。

佐野藤岡ICで高速を降り、国道50号で西へ西へと走り・・・。

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林道へ向かうが、わずかな路肩を残して道路は陥落しており、通過ならず。

東側からぐるっと回り込み、林道1本目突入。

少しガレた道が続く。あばれるバイクをなだめつつ走行するが、

後方からプレッシャーを感じる。

エンジン音が近づいて来たと思った一瞬の後、パリダカ号に抜かれた。

腕の差は明白。

人といっしょに走ると、いい刺激になる。

もっと走らなくては・・・

休憩もそこそこに林道2本目。

濡れてぬかるんだコーナーは、ビビリながら通過する。

直線では、ちょっとだけアクセルを開けてみる。

それにしても、雨の中の走行は、体に堪える。

もう6年ほど使っているカッパなので、気休め程度の防水性能。

濡れた体が冷えて寒い。

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昼食は、まいたけご飯の美味しいというドライブインへ。

冷えた体には、ストーブの暖かさが身に染みる。

まいたけご飯、まいたけのホイル包み焼き、うどん。

どれも、美味でした。

休憩後、ダカールU田さん、パリダカMさんは帰路へ。

残った4人で、次の林道へ。

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日没前の最後の林道。

紅葉真っ盛り。林道は落ち葉の絨毯で、赤に染まっていて幻想的。

でも、落ち葉がかぶっているせいで、路面状態が分からないから、少し怖い。

でも、基本的には走りやすいフラットダートで、

知らず知らずのうちにハイペースになってしまいます。

一瞬だけ、太陽が顔を覗かせてくれました。

一日中、雨の中を走って来たので、その一瞬の晴れ間がとても嬉しく、

なんだか幸せな気分になってしまう。

きっと、この一瞬のためだけに、走って来たんだろうなと。

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松本さんの1150を追いかけている時のこと。

途中、調子に乗って、コーナーを抜けた所でスリップダウン。

一人では、どうにもならない転び方でバイクが横たわってしまい、

後ろを走っていたO塚さん、I毛さんの3人がかりで、バイクを起こす。

すいません、ありがとうございます。

林道は、路肩決壊(というより道全部が崩れ落ちていた)のため、行き止まり。

小休止の後、来た道を引き返す。

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そして、日は沈み、ナイトランへ。

実は、ナイトランなんて初めてだったので、

「勘弁してください!」と言いたかったけれど、

タイミングを逸してしまい、林道ナイトランへ突入。

O塚さんが一番に出発。ヘッドライトの明かりが見えなくなる頃、

僕が2番目に出発。

分岐では、右へ右へと進むように指示されていたので、

迷う事はないだろうと思っていたけれど、前にも後ろにも

明かりが見えない状況で走っていると、不安になってくる。

どこかに、右の分岐があったのでは?

と思い始めた頃、先行のO塚さんが分岐点で止まっているのが見えた。

あー、良かった! 道は合ってたんだ。

「こっちでいいんですよね?」と訊かれる。

「多分・・・」 としか言えない僕。

後ろから、I毛さんも到着し、再び間隔を開けてのスタート。

走行中にふと、谷側を見やると、そこは漆黒の闇。背筋が寒くなる。

灯りが当てられるまで、道は息を潜めて闇に潜んでおり、

僕らが通過する一瞬の間だけ、現実の世界として浮かび上がってくる。

そして、また、道は闇の中へ。

見えるのは未来だけ、バックミラーの中には過去は映らない。

ナイトランが魅力的なのは、この不思議な感覚を味わえるから?

 

§

 

舗装路に、戻って来た。

あとは、関越に乗って東京まで帰るだけ。

赤城PAで、来年のツールドニッポンの事などを話す。

O塚さんは迷っている様子。

僕も迷っている。金銭的に厳しい状況なのだ。

そして、解散。

今回のGSバカミー10月は幕を閉じた。

休憩もそこそこに、ひたすら走るというスタイル、結構好き。

次回は、来年3月の開催か、待ち遠しいな。

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