Evolve Power AmplifiersWB00681_.gif (2716 バイト)

<手作り真空管アンプのページ>に対する私のコメントです。
<手作り真空管アンプのページ>のご返事

私にはリニアライザの正体がよく解らないのですが、動作原理の説明をしていただけますか。

----<手作り真空管アンプのページ>のご返事

98/7/09

7/8のEp-Ip特性を分析してみました。
リニアライザ有りとリニアライザ無しのEp-Ip特性を描画ソフトでトレースして、それを縦横のサイズ調整によって2本の曲線の頭と頭、尻尾と尻尾を同じ座標にして重ね合わせた物が左下の図です。

EP-IPsa.gif (4878 バイト)

これによって、2本の曲線の曲り具合にほとんど違いがないことが解りました。
しかし、拡大して詳細に見るとその右の図のように、部分的にリニアライザ有りの曲線が上になっていますから、リニアライザ有りの方が極めて僅かですが曲がりが少ない、即ちリニアライザに効果が有ることを証明しています。
ただ、これが測定誤差によるものでないとしても、効果の程度が非常に少ない反面、等価的なプレート内部抵抗はリニアライザの分だけ増大しているわけで、トータル的に有用とは言い難いというのが私の現時点の感想です。
また、リニアライザが2極管ではなく、単なる抵抗の場合でも同等かそれ以上の効果をもたらすのではないかと思うのですがどうでしょうか。

増幅率測定で波打つ理由は分かりませんが、増幅率はEg - Ep静特性を取ってその傾きを見ることで判断できます。

98/7/04

測定して頂いたEp-Ip特性では期待したほどの明確な特性の変化は無いようですね。実際、リニアライザがおよぼす効果はこの程度でしょうか。
私の考えでは、Ep-Ip特性のもっと高いEpの範囲まで調べる必要があると思います。
カットオフ点はリニアライザの有無にかかわらずほぼ同じであることが解りましたので、プレート電圧を上げていった場合に、リニアライザ有りの曲線の上昇のしかたがリニアライザ無しの曲線よりも少なくて、2本の曲線の間隔が次第に開くようであれば湾曲度が減ったことになり効果ありといえますが、2本の曲線が次第に限りなく平行に近い状態になるようであれば湾曲度が増加したことになり逆効果ということになります。

98/7/01

今回のデータからリニアライザの動作を解析するのは難しいですね。
リニアライザが逆2乗特性によってプレート特性の直線性を改善するものであるなら、基本的なEp-Ip特性を取ってみたらどうでしょうか。

circuit.gif (6011 バイト)

(a)は元の回路ですがリニアライザ管、負荷、増幅管、プレート電源が直列につながれているので、基本的には(b)のようにその配列順を入れ換えても動作は同じですから、(c)のようにリニアライザ管と増幅管を一体のものと見なしたEp-Ip特性の測定が可能です。

EP-IP.gif (5321 バイト)

その結果、Ep-Ip特性の湾曲が改善されて直線に近づくなら効果ありとなりますが、逆に湾曲がより大きくなるなら逆効果というわけです。何れにしろ明確な現象を捉えることが必要と思います。


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