追憶のミャンマー〜マンダレー(王宮)
 
Mandalay(Old Palace)
 
 
マンダレー(王宮)
 

  19世紀末、イギリス植民地となるまで王朝が置かれていた、「ミャンマーの京都」。しかし、この最後の王都が王都でありえたのは、わずか25年という短い期間でした。  

 
マンダレー国際空港
 


   
5つのエプロン
2000年10月、ミャンマーで二番目の国際空港として華々しく開港しました。隣接して大規模な工業団地も建設され、政府は外資導入に積極的です。開港にあたり造られたエプロンは5つ。2001年1月までに飛来した国際便は4便。一つはまだ使われていません。次の国際便は果たしていつ来るのか?
   

       
 
名古屋市営バス
ミャンマーの空港では外国に来た気がしません。滑走路にいるのが日本の中古バスだからです。かつて路線バスや観光バスだったバスたちが、そのまま走っているのです。
 
祝!開港
ご覧の通り綺麗です。設備も立派です。でも玉に傷なのは位置。なんと市街地から50kmも離れているのです。成田じゃないんだからさ、いくらなんでもちょっと遠すぎない?
 
アプローチ
ターミナルビルへと続く道路も新設されたもの。周辺はまだ工事中で盛り土が目立っていました。対向車もなく走る分には快適だけど、こんなんで大丈夫なのかな。
 

 
王宮
 


       
 
19世紀半ば、アマラプラからマンダレーに遷都したミンドン王は、3km四方にも及ぶ堀と城壁に囲まれた王宮を建設しました。短い命になるとは露ほども思わずに。
 
城壁
ミャンマー国軍の施設として立ち入り禁止でしたが、ようやく観光客に開放されました。見る前はたいしたことないだろうと思っていましたが、意外に面白い場所でした。
 
玉座
当時王が使っていたベッドもそのまま展示されています。木製で意外と質素でしたね。柱がキラキラしていて寝室としては落ち着かないけど。
 

   
王夫婦
王宮内の謁見の間には、マンダレーの建設者ミンドン王が妃とともに今も鎮座ましましています。もちろん人形ですけど。服装などを見る限りとても地味で、ひと昔前の農家のご主人といった感じがしないでもありません。19世紀、日本で言えば明治の人。
   
監視塔
王宮に来たら、ぜひ監視塔に登ってみましょう。緑豊かな敷地に再建された王宮の建物はおろか、50万の人口を抱えるマンダレー市街やマンダレーヒルまでもが一望できます。螺旋階段は段差が大きく、一気に頂上まで行くのは息が切れるんですけどね。
   

   
ドラゴン
再建された建物はすべて、王朝のシンボルカラーである金色とえんじ色で統一されています。日本の寺院に似た外観ながら、屋根の四方の角には針のような装飾が施されています。何かに似てるな、とずっと思っていましたが!ひらめいた。竜のイメージですよ、これ。
   

 
ミャンマー国鉄
 


       
 
踏切
バガンのように一日一本ということはないでしょうが、それでも走っている列車を見れるなんて、かなりラッキーかも。おまけに、この踏切には遮断機までついていたんですから。
 
単線
で、列車が通り過ぎた後、線路を見てみるとやはり単線。そりゃそうだろうな。いくら第二の都市とはいえ、日本みたいに頻繁に走っているわけじゃないよな。
 
継ぎ接ぎ
ミャンマーの列車は他国で使いまわされたもののお下がり。ひとつの編成の中にいろいろな車両が連結しています。次は何が出てくるかと想像するのも楽しみ。
 

 
大理石工房
 


   
職人の町
マンダレーのもうひとつの顔、それは職人の町。人形工房や金箔工房などが決まったエリアに集まっています。市街の南の一角では大理石から仏像を作る店が何軒も並んでいます。大きな石をじっと見つめていた職人が、いきなりノミを振るい始めます。設計図は頭の中。芸術は爆発だ。
   

 
街角の風景から
 


       
 
狛犬
大理石工房の近くにもパゴダが。とても大きな狛犬(?)が入り口を守護していました。でっちりとした体型と中途半端に開いた口がユーモラス。あんまり怖くないぞ。
 
野外レストラン
アマラプラからマンダレーに向かう途中でランチタイム。木立茂る庭が爽やかなレストランは、エーヤワディー川にも面していて洒落た雰囲気でした。
 
あやつり人形
マンダレー名物といえばあやつり人形。ホテルのロビーにも見本が飾ってありました。近くで見ると意外に大きく、操り糸が何本もあって複雑。けっこう迫力があります。
 

       
 
機織り
工房で働くのはいずれも若い女性。細かい模様を織り上げるには彼女たちの目でないと無理なのだとか。昼間は学校、夜は仕事。働き者です。頭が下がりますね。
 
マンダレー駅
ミャンマー第二の大都市ですから中央駅も立派なものです。ちょうど改修工事が行われていて、ホテルのような大きな駅ビルが建っていました。次は鉄道の旅もしてみたいな。
 
道路工事
空港はできたけど道路はまだまだ。土を運ぶ人、砂利を敷く人、ローラーをかける人。意外にも女性が活躍していました。額に汗するほど労働は尊い。がんばれ、みんな。
 


   

  (C)2000 K.Chiba & N.Yanata All Rights Reserved