先日、河川管理者である国土交通省河川局から全国の一級河川における水質調査の結果が公表されました。(
国土交通省のページ)
水質指標としてはBODで表していますので、水質上位河川と下位河川がランキングされているのです。
今年の結果としては環境基準をクリアしている河川の割合が増えてきており、下水道の整備など水質改善の取り組みの結果が現れている一面もあるのでしょう。
今回はその水質ナンバー1である、北海道
後志利別川と、過去何度もワースト1になり、今年はワースト2となった埼玉県
綾瀬川を紹介します。
水質調査は環境省でも実施していますが、各河川についても数カ所測定し、更には測定データーも多数あり、詳しく公表されています。(
環境省平成14年度水質測定結果)ランキング順位も国交省とは多少異なっています。(04.11.01)
水質ベスト1の後志利別川については、素晴らしい環境で、水もきれいな文字通り清流らしい清流でした。ただ、水質データーであるBOD=0.5は見た目では0.6とは大きな差はないものであり、後志利別川が今まで見た川の中でダントツできれいな川、という印象はありませんでした。ただ、ワースト1の綾瀬川については、言ってみれば「どぶ川」に近いもので、清流と呼ばれる川と比較するべくもありません。とはいえ、水質ワースト1ではありますが、周辺の住民にとってはこの綾瀬川沿岸の遊歩道や公園が憩いの場となっている事実もあるのです。つまり、川の存在価値は水質以前に大変大きいということを再認識するべきなのでしょう。
このように、人々にとって大変重要な存在である河川の水質は、清流と呼ばれる川を守るのみならず、汚い川の水質改善をより進めていくことが重要重要であるということを痛切に感じました。
(04.11.01)