![]() |
![]() |
実は7年も前の事。後輩たちが主催した「哲学の講演会」がありました。当日は参加できず、預かった録音テープをなくしてしまいました。ずっと気になって、なかば諦めかけていたのですが、一昨年の大掃除の際、やっと見つかりました。あらためて聞いてみると、これがとても面白い。文章にしようと、少しずつ掘り起こし作業を進めていたのですが、いっこうにはかどらずじまいで、とうとう年を越してしまいました。「今年こそ!」と決意しているところです。
これも7年前の話。エレキギターを買いました。中学生の頃、フォークが流行っていて、フォークギターを少しかじったのですが、ちっともうまくならず断念。そのうち時代はロック全盛期へ。ギタリストにあこがれたものの、フォークギターの苦い経験から、手がでませんでした。
29歳を迎え、ふと「自分に趣味がない」ことに気がつきました。「ご趣味は?」と聞かれても、「飲むことです」では、しゃれになりません。「やりたいことがない」という事実に愕然とし、自分の「青春」を悔やんだものです。「酔っぱらって帰っても、できる趣味は何だろう」と思いあぐねた結果、「そんじゃ、諦めていたエレキギターに挑戦だ!」と練習をはじめた次第です。この歳になると、恥ずかしくて回りにたずねることもできず、まあ趣味と割り切って自己流で練習しているのですが、酔っぱらって帰る日も多く、なかなか先に進みません。『天国への階段』も『ホテルカリフォルニア』も『レイラ』『クロスロード』『アンジー』も、イントロの数フレーズが弾けるようになっただけ。ギターソロの所まで弾けないことから、ちっともエレキギターらしくありません。自ら「イントロ爺」と名づけ、慰めているところです。 イントロからエンディングまで、もちろんソロパートも含め、一曲はマスターしたいものです。
透きとおる海、白い砂浜、珊瑚礁を泳ぐ魚たち。水平線に沈む夕陽をあびながら、星
を数える。そんなバカンスを過ごしたいものです。
どぶ臭い神田川のほとりで、中央線のガードの騒音で目覚めるとき、月並みな願望で
すが、せつに思います。
毎夜毎夜、琥珀色の海(ときには透きとおっていたり、泡がでたり、中で梅干しが泳
いでいたりしますが…)に溺れているため、実現しそうで実現しません。
これは、すなわち「酒をやめる」ということになるのでしょうかねえ。いえいえ、そんなことはできないのでしょうから、とりあえず、酔っても「机にはむかう」という目標にしましょう。
ごぶさたしてしまって申し訳ありません。
どうも、「新しいことにチャレンジする」というよりも、「これまで気になっていて手付かずだったことに、けりをつける」という志向が強いようです。まあ、時代的にも「20世紀とはなんだったのか」という一大総括大会になるのでしょうから、これもまた自然な感情なのかもしれません。それとも、いよいよ歳かなあ…。
おわり。
[特集もくじ]
[前の投稿]
[次の投稿]
[25号もくじ]