とにかく作ったロッドで魚を釣ってみたかった。見てのとおり、ヨーロピアンスタイルのベイトキャスティングロッド仕様である。バイトアラームがちゃんと鳴るスグレモノである。ガイドをバットガイドから60度傾斜させたスパイラルガイド仕様とし、それを可能とした。最初のガイドから傾斜させることで飛距離のロスを最小限にできる。この手の仕様の竿はバス用のビッグベイトロッド(WhitmerDownwrap)でも採用していた。ベースモデルはUKダイワのハイエンドモデルのアモルファスウィスカーで、リール装着時の重心を下げるためにABUアトランティックサーモンロッドのバットグリップを移植。ガイドはチタン製の最新の傾斜型などなど。これまでにかじった他ジャンルの釣りのうんちくが詰まったロッドである。ベイトタックルの利点は巻きとり後素早くキャスティングできること。釣場の底質を探るのに便利。また、着水後すぐに巻きとり、ヘアリグの絡みのないことを確認してポイントに落とすこともできる。糸よれがなく早く沈むフロロカーボンラインが使える。難点はスピニングよりも飛距離がでない。逆風時に投げるのに慣れを要するくらいで、狭い釣り場での釣りではさしたるハンデにならないし、むしろ利点が多い。しかし、どれだけうんちくを語っても魚を釣らんことには、その説得力を持たない。それも大きいヤツ。初の試し釣りはゴールデンウィーク中での愛知県犬山市にある入鹿池。いい所に入ることができたが、パターンを読み切れずボーズ。そして今回、矢作川旧明治用水頭首工前。約6時間粘って90cmゲット。やり取り中、右手がリールに触れることで魚信がダイレクトに伝わりスリリングな釣りが味わえた。 |