名古屋からイシモチを釣りに横浜まで出かける釣り人は珍しい。正直、釣友も乗り気でない。イシモチでは、運転の苦労と費用対効果が期待できないのも事実。図鑑の釣魚を全部釣るとして始めたHP。強引に誘った後ろめたさから、帰りに中華街に立ち寄るとするオプションを用意しなければならなかった。かくして、早朝4時間半の長距離に耐え、横浜市内の洗練された街なみの南に位置する金沢八景。海岸沿いの古くから開かれた歴史を感じる横浜の港町で、田舎臭さはなく、まるでヨットハーバーのよう。今回は、黒川丸に乗船。出船時には女将さんが手を振りながらお見送り。少し離れて腰を屈めたお祖母さんも無事を祈るかのように。幾度か釣船に乗ったが、帰りのお迎えはともかく、行きに見送られた記憶はない。どんなに凪でも海上では危険が付きまとう。釣宿が釣人に贈る最高のサービスと感じつつ、徐にライフジャケットのヒモに手をやった。釣り場は、八景島が視界に入るあたりで開始。胴突き2本鈎仕掛けを底から10cm程オモリを浮かして待つ。一投目からあたりがあるが、鈎にの乗らない。また空振り。ファーストヒットはアジ。またアジ。どうも合わせると釣れない。重さを感じながら聞き合わせてやっとイシモチゲット。魚体がセイゴに似ているので、回遊していると思いきや泥砂でエサを居食いするのか、ヒラメ釣りのように動かさない方が釣れる。追い喰いを誘うように微かにシャクルのだが、やり過ぎても喰わない。釣果はイシモチ22匹で、釣友も同じぐらい。竿頭が33匹でこの日の調子は今一だったが、一味違っう釣り味を味わうことができた。 |
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