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| 福島県の浪江町は妻の母の実家があり、１０数年前に訪れたことがある。実家には叔父が住んでおり、その再会も楽しみの１つでもあった。サケ捕獲調査は7年前から実施され、当時はサケ釣りはできなかった。 福島県は名古屋から約650kmあり、車で9時間ほどかかる。今回は釣友と3人で前日の早朝より出発し、その日の釣り終了時刻の午後2時前に現地に到着した。現地の状況や先客に色々アドバイスをいただくために。 釣り場は、請戸川の河口から約500ｍ上流の請戸橋から下流で、川幅50mの程。流れは緩く、深みでも水深３ｍ程度とみた。正面から強い風が吹いており、フライは投げにくそう。ルアーもベイトタックルよりもスピニングの方が良さそうだった。さっそく釣師に状況を聞いてみると午前中はフライ。タイプ２のシンキングラインで１０本バラシ。昼からルアーで６本という釣果。立派な釣果にも拘らず、漁協の対応に不満を漏らしていた。 その釣師曰く、規約には予備竿の持ち込みを認めるとあるにも拘らず、認めてもらえなかったらしい。竿を変えるには駐車場まで１００ｍ近く戻らなければならず、一旦ポイントを開ければ、その釣り場はない。1年間待ち望んで、様々なタックルで魚の引きを楽しみたかったに違いない。サケへの情熱が怒りを増幅し、「金返せ」とまで言っていた。 釣り開始は河川沿いの管理事務所前に朝6時30分現地集合し、ミーティングした後、川の近くにある駐車場へ車を移動して、釣りを行う。当日は、地元テレビの取材、雑誌「アングリングファン」の取材ありで、賑やかだった。監視員も昨日と打ってかわって、事前説明をにこやかに話す。ここでは昨日の件を質問し、クーラー等はダメだが、必要最小限の竿は認めるとの回答を得て一安心。テレビが回っていたのか昨日の人が抗議したのか、あっさりと認めてもらえた。 説明が終わるや否や、皆われ先にと現場へ車で猛ダッシュ。ポイントが分かっている自分は3番手で、すばやく現場へ到着。ポイントに着いたところ、昨日までなかったテレビの取材と貼った立て札があり、その横で釣りすることにした。まずはルアーで開始し２．３投目で７０ｃｍヒット。またヒット。８ｆｔのベイトロッド、ＡＢＵ５００１Ｃでは投げるのは楽だが、巻くのがシンドイ。パワーハンドルに替えておけばよかった。とにかく魚影が濃く、河口のボラの大群くらい、いる感じである。開始1時間で7本ゲットし、フライにチェンジ。早々ヒットさせ、注目を浴びるがスレがかり。何とかもう1本ゲット。ここで突然、テレビ取材のインタビューを受ける。「サケ釣りの魅力は？」の質問に適当に答えて、その場を取りつくろう回答が精一杯だった。しばらく釣りを楽しんでいると、調査釣りに参加者以外は立ち入り禁止であるにも関わらず、調査腕章をしていない人が釣りをしている。どうやら、監視員がいない隙をみては腕章のある釣師の連れが代わる代わる竿を出しているようである。これには憤慨。しばらくして、あえなく監視員に御用となったものの、気分が悪かった。こうした輩がいるから、ルールも厳しくせざるを得ない漁協とそのアオリを受けた昨日の釣師。複雑な気持ちになった。結果は3人で４０本、最長８１ｃｍ５．５ｋｇの大漁。また、戻ってくる。必ず。 |
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| 地元テレビ取材 | 鯉で試した竿でみごとゲット。 | たべ頃のコイツを持って帰るべきだった | |||
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| アングリングファン取材 | 今回は真剣に釣る。 | 知らぬ間に網の入り口から脱走したのも。 | |||
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| ８１ｃｍ ５．５ｋｇ | 上流にあるヤナ場 | 帰りに漁協のセリ市、見学 | |||
