管理人敬白

 2002年9月28付でサイトを凍結させてから約2年7ヶ月が経過しました。
 その間に、国内における外来種問題関連事項に、特筆すべき大きな出来事がありました。

 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)の制定です。

 法律は平成16年6月2日に公布され、現在、法律の運用規則の作成が進められています。また、特定外来生物に指定すべき種について、国民から意見募集(パブリックコメント)が実施されました。結果、総数11万超の膨大な意見が寄せられ、国民の関心の高さを浮き彫りにしました。特定外来生物の指定種は、専門家間の協議を経て、今後さらに追加される見込みです。

 しなしながら、国際的に見れば、日本の外来種対策は、ようやく第一歩を踏み出したばかりと言えるでしょう。
 ケナフ一種に限っても、普及団体のサイトでは、未だに誤った情報が訂正されることなく発信され続けています。また、各方面からさまざまな批判を浴びながら開幕した愛知万博でも、ケナフの植栽による、カヤネズミなどの野生生物の生息地破壊が問題視されています。

 け・ke・ケ・KE・ケナフ?の役割は、もう少し続きそうです。外来生物法がこの国にどのような影響をもたらすのか、行く末を見届けるまで、暫定的ではありますが、正式にサイトの凍結を解除することにしました。

 2002年9月の凍結宣言の反響は、非難・賞賛が入り交じった、非常に大きなものでした。しかし、反響沈静化以降も、幾つものサイトや文献で当サイトを肯定的に紹介していただきました。その事実が、「け・ke・ケ・KE・ケナフ?を存続すべし」との、サイト管理人へのみなさんからのメッセージと受け止めています。

 今後、第二陣、第三陣の特定外来生物の指定に際しても、パブリックコメントが実施されることでしょう。その際は、是非「あなた」の意見を国に届けて下さい。国を相手に意見するのは気が引けるかも知れませんが、どのような組織も人間が動かしています。無駄なことはありません。どうしても難しければ、あなたの代弁者を選び、気持ちを託しましょう。
 国を変えるのは、私たち一人一人の「声」です。

2005年4月18日

「け・ke・ケ・KE・ケナフ?」管理人
畠 佐代子


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