もっと!け・ke・ケ・KE?

 寄せられたメールの中から、公共性があり、情報として公開する価値があると私が判断したものを、発信者の了解を得て掲載しています。

 情報提供者の匿名性は守ります。もっと過激(笑)なメールでも結構です。どしどしお寄せ下さい。ただし、特定の個人・団体への攻撃・誹謗中傷は、ただのゴミメールとして扱いますのであしからず。


 ガーデン設計をしているのに「ガーデニング」が嫌い、という偏屈な事務所に勤めています。

 初めは自分もケナフは環境に優しいものだと思っていました。まさか、生態系を犯すものだとは考えも付きませんでした。
 日本にはセイタカアワダチソウみたいな外来種がたくさんあります。それらはあきらかに日本の風景を変えてきています。しかもアレルギーの原因にもなっています。あのニコル氏も「日本人はなぜあの外来種を刈り取らないのか?」と怒っていらっしゃいました。

 「自然=植物を植えればいい」みたいな発想には疑問を感じます。確かに植物も必要ですが植物を生かしているのは土であり水であり太陽であり、そして動物なんですよね。そういうナチュラルガーデンを目指してがんばっているのですが、なかなか大変です。(照笑) (滋賀県・O)

*セイタカアワダチソウに限らず、一度国内に持ち込まれて広がった外来種を駆除することは非常に難しく、不可能に等しいです。
 だからこそ、外来種の持ち込みは慎重にするべきだと思いますし、持ち込むなら、万一にも野外に逃げ出さないように、きちんと管理するべきだと考えています。<は>


森林を勉強している身としてのひいきもあるかもしれませんが、ケナフより樹木の種を植えてほしいと思いました。
 こちらのサイトにも書いてあるように一年生植物の二酸化炭素蓄積量は対したことないですし、仮に紙の原料として樹木より優秀でも、ケナフってそれだけですよね。
 森林は二酸化炭素蓄積以外にも土砂流出阻止や生物多様性の維持など書ききれないくらい多用な役割がありますよね。

 僕が何より疑問に思ったのはケナフ推進派に生物多様性の保全とか多面的に環境問題を考える様子が微塵も感じられなく「二酸化炭素!二酸化炭素!」とだけ叫んでいることです。
 
生物多様性に関しては森林は地球の生態系の中でもっとも生物種が豊富なところですよね。一方ケナフの畑のような単一種しか植えないところでは生息できる種は著しく減少するでしょう。しかも外来種のケナフなら日本の植物を駆逐する可能性だけでなくケナフ畑になる前の環境で生きていたすべての生物が生きつづけられるかははなはだ疑問です。

 また推進派サイトのケナフの優秀性を説明するところで「樹木とケナフはどちらが優れている?」というのがありました。
 そのなかで「利用法が見付からない熱帯の樹木」というようなことが書かれていましたが熱帯雨林の生物種の豊富さと遺伝資源の概念と何より現在「生物多様性」に大きな価値が置かれてきていることを知らないのでしょうか?熱帯の種の豊富さを維持しているのは推進派がいう「利用方法が見つからない樹木」だと思うのですが。

 人間に直接利用できない樹木は役に立たないといってどんどん伐採開発してきたのを反省し、生物の種の豊富さを大事にしようという流れで「生物多様性条約」に各国が批准し生物の多様性を保全しようとしているのが世界の流れだとおもいます。その中で熱帯の樹木は使いにくいといってケナフのほうが優秀というのは無理があるのではと思いました。
 熱帯ではなくても日本にケナフを植えて日本の生物多様性を維持できると思っているのでしょうか?

 二酸化炭素問題だけしか考えず、環境問題は有機的に絡まって複雑化している事を教えない視野の狭い「環境教育」を行っている小学校に憤りを感じます。
 日本の河川敷や荒地、校庭には在来種の樹木の種子を植えてほしいと思います。
 数年後には驚くほどたくさんの種類の生物が生息し、ケナフ畑では実現不可能な豊かな生態系ができていると思うのですが。

 現在「生物多様性」に大きな価値が置かれてきているのは自明なことなのに、その問題をふまえずに安易な「環境保護」と言っている人がまだいるのかと残念に思いました。(北海道・S・大学生)

*残念ですが、ケナフ推進派に限らず、そういう「安易な『環境保護』」を唱えている人は少なからずいます。そういった動きにうかうかと乗せられて「環境保護の名の下に環境破壊を行う」ことが無いようにして欲しいです。<は>


 池袋のジュンク堂書店で、ケナフに関するトークセッション(→ジュンク堂 →what's new)のお知らせを見ました。

 店内ポスターには「成長にともない二酸化炭素をたっぷり吸収し」や、「紙や建材の原料となるので森林伐採を少しでも減らすことができる」といった記述がありました。また会場では参加者にケナフの「種付マニュアル」を配布するそうです。

 「たっぷり吸収」した二酸化炭素と、ケナフを煮詰めるために出した二酸化炭素、どっちが多いんでしょうかね。紙にして、燃えるゴミとして焼却したら、元の木阿弥ですね。製紙原料のための森林伐採を減らすにはまず、紙の消費を減らすことが急務だと思います。 (I・東京)

*ジュンク堂で配布されている、実際のチラシを見ました。うーん、ツッ込みどころ満載ですね(笑)。チラシには一切書かれていませんが、「種付きマニュアル」には栽培時の管理上の注意書きはあるんでしょうか。

 とりあえず、チラシに大文字で書かれている「アオイ科ハイビスカス属」は分類学的に間違っている(正しくはアオイ科フヨウ属)ので、差し替えた方が良いと思いますよ。<は>


 彩の国「さいたまケナフの会」 代表 栄京子さま

 ご意見拝読しました。どうも栄さまは「ケナフを育てる=環境意識が高い」「ケナフを否定=環境意識が低い」と考えておられるようですね。ケナフの栽培を推進している主要な団体の多くは最近では「ケナフ栽培は環境を考えるきっかけにしてほしい」と言うようになっているので、栄さまのようなご意見をうかがい、びっくりしています。

 我が家では屋根に太陽光発電パネルと太陽熱温水器を設置し、雨水をタンクに貯めて庭の灌水に利用し、クーラーは使わず、コンビニは利用せず、生ゴミはコンポストにし、風呂の残り湯で洗濯をしていますが、ケナフを育てる予定はありません。環境保全に役立つ保証がないからです。

 環境保全の役に立つことがはっきりしている行動はたくさんあります。環境にいいことをしたいので具体的な方法を知りたい人には、ケナフ栽培よりも環境負荷が低い生活の実践をお勧めしたいです。

 ただ、ここのサイトをよく読めば書いてありますが、ケナフを栽培すること自体は別に環境に悪いことでもないので、紙すきをしたい人はどうぞ栽培して下さい。ただ、紙はその辺の雑草(ヨシ、ススキ、桑、カラムシなど)でもできますので、できれば身近な材料で挑戦してみてほしいと思います。

 p.s.「日本では反対者が一人でもいるとできない」なんて思ってもみませんでした。マスコミが「これがいい!」というと「ちょっと待て!」の声を押しのけてどんどん走る国だと認識していたのですが。 (新潟県・山本)

*太陽光発電、いいですねー。ウチも欲しいです(笑)。我が家では、「出来るだけ、ゴミを出さない(リサイクル含む)」「無駄なモノを買わない」という2点を実践しています。<は>


この投稿は発信者の希望により削除しました。(02/05/11)


 最近、『環境フェア』というのに行きました。そこには、環境に関係したものが、たくさん展示してありました。その中にケナフもありました。ケナフを使ったたくさんのリサイクル用品が置いてありました。(ケナフ を使った料理のレシピも)

 私は、そのときケナフについて詳しくしらなかったので「ケナフってすごい植物!!」とか思ってしまいました。それで、そこにケナフの種が置いてあったので、持ってかえってしまいました。(もちろん、そこにいた私のクラスメイトも。) それで、ケナフに興味を持ちインターネットで、調べてみて本当のケナフを知りました。正直かなりビックリしました。「さっきまで自分が、必死になって書いて(メモ)いたことはなんだったの〜!」という感じでした。あらためて、自分は間違った情報をうのみにしていたことを、実感しました。

 私に、本当のことを教えてくれてありがとうございました。明日友達にケナフについて正しいことを教えたいと思います。(女性・高校生)

*同じような環境イベントで、「環境にやさしい云々」と書かれた紙とともに、ケナフのタネが無秩序に、大量に配られています。そのタネを持って帰った人の中には、「環境に優しい植物だから、河川敷や空き地など、あちこちに植えよう」と思う人がいるかも知れません(現に、つい先日も「今年も荒れ地にケナフのタネを蒔きましたケナフはCO2を吸収し、温暖化を防ぐので(耳タコなので省略(爆))」という、インターネットの掲示板のカキコミを見ました)。
 万一帰化したら、誰が責任をとるのでしょう。例え帰化しなくても、ケナフを植えるために河川敷を耕して、日本の植物を犠牲にすれば、それは立派な「環境破壊行為」です。そういったことを説明せずに、ただケナフの種子を配るだけというケナフ推進団体・環境NGO・企業が、あまりにも多すぎます。<は>


 ケナフについて危機感を抱いているのは、「ケナフが外来種であること」です。

 今外来種の数知れずですが、セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポに代表される外来種による在来種への迫害は目を見張るものがあります。河原にススキがなくなり、野原はホウの反り返ったタンポポ(セイヨウタンポポ)ばっかりです。

 セイタカアワダチソウの場合は根から某の毒を出して、周りの植物を駆逐するそうですが、ケナフにもそのような効果がないとは誰が言い切れるのでしょうか?生物の場合、机上の論理とは裏腹に予想もしなかったことが起こるものです。そうです、マングースはハブばっかり食べてくれないんですよね。しかしながら、アメリカザリガニは以外と共生できていると思います。外来種全てが悪いわけではないんですが。

 最近のペットブームやガーデニングブームにより帰化する機会が多くなってきているような気がします。ケナフを植えて地球温暖化を防ぐということは、「日本の景観を捨ててまでする ことなのか?」と思います。一つの在来種が絶滅するということは、日本の文化、歴史が一つ無くなるに等しいと思うのです。

 人間は生物と共に歴史や文化を育んできました。特に日本は世界一そうではないかと思います。和歌や俳句の中には、必ずといっていいほど、生物が登場してきます。山、川、海もすべて生物の存在によって価値が高まると思うのです。有名な秋の七草でしたか、キキョウやフジバカマなども今では絶滅危惧種であると聞いたことがあります。もしキキョウが絶滅すれば、この歌の価値はなくなるのではないでしょうか?

 私は日本が大好きです。だから日本に棲息する生物が好きです(もちろん嫌いなものもいます)。そして、将来は生物保全(ビオトープ)に関する仕事に就きたいと思っているので、こういうことを思うのかもしれません。極論ですが、周りがケナフばっかりならば、日本であってもそこだけはアフリカだと思うんですよね。 (Y・兵庫・大学生)

*同感です。温暖化を防ぐ目的でケナフを植えるくらいなら、河川敷のヨシ原を保全する方が、ずっと価値が高いと思います。まして、河川敷の植物を刈り取ってケナフを植えることは、環境破壊と同等の行為です。

 ところで、「アメリカザリガニが共生」しているというご意見ですが、外来種のアメリカザリガニが日本の生態系で生きていくということは、アメリカザリガニに捕食される在来種を減少させるだけでなく、本来それを食べて生きている在来種と競争し、エサや住み場所を奪うことにもなります。これはアライグマ・ブラックバス容認派の人が使う論理と同じで、これら外来種は「侵入・定着」しているのであり、決して「共生」しているのではありません。<は>


 ケナフ配布についてモスバーガー(→what's newモスバーガー)に問い合わせたところ、 下記のような回答がすぐにありました。(関 智子・東京)

========(問い合わせ内容)========
 3月12日のケナフ配布に心を痛めております。

 今回の配布はモスバーガーさんにとっても企業の営利を越えた善意の行為であることは大変評価しております。しかしながら、ケナフについては非木材紙の原料となり、資源の大切さを訴えることができるという長所があるとともに急速な成長による土壌への負荷(連作障害)、外来種であるゆえにもし野生化した場合には日本の生態系に悪影響を与える可能性があるという欠点も多く有しています。

 特に御社が書いておられた温暖化対策としての機能は疑問符がついている、ということがあります。

 確かにケナフは一時的に二酸化炭素を吸収しますが一年草であるゆえに、一年経てば枯れ草になってしまいそれを生ゴミで出した場合は焼却され二酸化炭素は大気中に還元してしまいます。そればかりか焼却のためにエネルギーが必要になります。(これが苗木などでしたら一年で枯れることはないのですが)

 1年後たとえば、モスバーガー店舗などで紙漉き教室などを開催する、紙漉きの情報などを提供する形で有効利用していけば、まだ環境負荷は低減するのですが。ただ、ケナフの栽培セットを渡しただけですと上記のように結局はゴミを増やしているだけになります。

========(モスバーガーの回答)========
 この度の「ケナフ」栽培セットのプレゼント実施につきましては、種だけをお渡しする形ではなく、小さな鉢で栽培をおこなうキットを配布させていただきます。

 弊社といたしましては、「ケナフ」の栽培を通して、地球の環境保護や非木材紙に対する興味をお客様に持っていただけたらと考えております。

 今回のプレゼント実施が、日本国内に「ケナフ」の種子を広げることが目的ではないことをご理解いただければと存じます。何卒ご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

 しかしながら、ご指摘のありました、「ケナフ」という植物が持つ性質、また生態系を今後脅かす可能性のあるという件につきましては、弊社としましても無視できるものではありません。

 今後、弊社内で検討をしてまいります環境推進活動におきましては、関様よりいただきましたご意見を参考とさせていただき、ケナフ以外の非木材紙の可能性も十分検討してまいります。

 株式会社 モスフードサービス 広報室

*実は、モスバーガーのアルバイトの方からも、メールが来ました。「HPの情報を見て、モスで配られる紙には書かれていない、ケナフの悪い点を知った。ケナフを配る際には、是非注意書きを添えたい。」という内容でした。モス本社のスムーズな回答は評価できますが、モス側から提供されている情報では、消費者や現場の人たちにとって不十分に思います。<は>


 以前と違い、「環境」がカネになる時代になって、もちろん良くなった面もあるのですが、いろんな経済的思惑に、「環境」がexcuseとして後付けされているケースが多いと感じています。

 ケナフもそのひとつで、「紙の原料として森林が伐採されている」という現状を知ったなら、まず「じゃあ紙の無駄遣いを減らさなくては」という流れになるのが自然だと、僕は思います。お金が足りなくなったら、収入を増やすより(増えるに越したことはないですが)支出を減らすことの方が現実的ですよね。

 あと、ブラックバス釣りの人たちに多いですが、移入種に対して警戒することを「閉鎖的 」とか「島国根性」とかいう人がいますが、アメリカの野生生物輸入に対する厳しさを教えて上げたいですね。

 やっぱり、科学的な考え方と想像力が一番大切なんだと思います。僕も表現することで少しでも貢献できればとも考えています。(I・イラストレーター)

*例えばヤシ油で作られた洗剤が「環境に優しい」製品として売られていますが、これは熱帯林を伐採したプランテーションで栽培されたアブラヤシが原料なんですよね。そういった背景を消費者が気づかずに(あるいは安易に情報を鵜呑みにして)買い、それを豊かな暮らしの免罪符にしている部分があるように感じます。

 ブラックバスについては、厳格な法規制をかけるしかもはや防ぐすべは無いでしょう。今は既に議論の段階を通り越していると思います。後は、キャッチ・アンド・キルを推奨するとか、密放流はいけないことだと学校で教えるといった啓蒙活動くらいでしょうか。<は>


 昨年ケナフをやってみたのですが、もちろん、そんなグローバルなことを考えずに、栽培目的で。それで、温暖化が防げれば、それに越したことはないとおもって。

 結果は大変でした。
 蜂が沢山きました。それもアシナガ。抜くのが大変でした。根っこが「木化」していました。そのおかげか知りませんが、そばにあったゴールドクレストが、枯れちゃいました。抜いたんですが、なかなか乾燥しません。結局燃えるゴミになりました。

 結論は、たとえば、環境保護派の人が「紙をつくれば・・・」とよく言われますが、個人としてはそのサイクルが確立していない限り難しいと思います。聞く限りでは、私の周りにそういうシステムは存在しないし。自治体が、ごみだし日とかに「ケナフ回収日」なんて作れば話は別ですが。もし、温暖化防止が目的ならば、普通の樹木を植えた方が、長期的に見て、効果抜群だと思います。実際やってみたものの感想です。

 帰化問題も怖いですよね。僕は、セイタカアワダチソウを見ると、抜くように心がけていますが。ご安心いただきたいのは、僕の場合最初から注意してましたので、その辺は管理の下やっておりますので、僕の家の周りは、まず大丈夫だと思います。 (匿名希望)

*同様の報告はよく聞きます。育てて手に余らせて結局ゴミにしてしまうケースがあまりにも多いです。ケナフ紙にしたところで、現時点ではケナフ配合100%の紙をリサイクルするシステムはありません。結局「使いっぱなし」になってしまうので、少しも環境に優しくありません。そういったことについて誤解の無いように、きちんと説明することがケナフを普及する側の義務だと思うのですが・・・。<は>


 恥ずかしながら私の父は某ケナフ団体に所属しています。ただし,ケナフの会役員がいつも高級車に乗ってくるとか,ケナフの繊維をとるために長時間ガスコンロで煮るとか,意外と冷静に見ているので完全なビリーバーではないようですが・・・。

 父がケナフの会に入ったことを知った一昨年,外来種を無秩序に導入するのはどう考えてもおかしいので,抜けさせようと説得を始めたのがケナフとの関わりの最初です。父の言うケナフ推進のスローガン「地球温暖化を防ぐ」「熱帯林を守る」「帰化は絶対にしない」を論破するためにいろいろ調べていく内に,ケナフに組織的に取り組んでいる小中学校の多さを知って驚きました。しかも大学の付属学校が旗振り役になっていたりもします。

 ケナフが畑仕事,紙すき,インターネットで他校と交流,熱帯の留学生と交流,・・・と,いかにも教育関係者に受けそうなことと組み合わされて総合的学習の一つのプログラムに仕上げられています。このまま平成14年の新学習指導要領の完全施行を迎えると,自前で総合的学習の時間のプログラムを作る体力がない沢山の小中学校が,このプログラムにわれもわれもと飛びつくのは明らかです。

 理科教育に携わる者として何とかしようと,授業で取り上げたり,ホームページで呼びかけたりすることにしました。教育関係者でもよく勉強している人は既に気づいていますが,それ以外の一般教員の間でもはやく「ケナフ?あれはダメだね。」という雰囲気になるように,活動していきたいと思います。

 しかし,推進団体のHPの主張を見ると唖然とします。一年生植物で冬には根まで枯れるから繁殖力が弱いというようなことが書かれていたり(種子繁殖を知らないのだろうか?),一年生植物で冬に枯れるということでいきなり大根・白菜・菜種と比較したり(大根や白菜や菜種は越年しませんでしたっけ?),作物だから帰化しないようなことが書かれていたり(セイタカアワダチソウやオオマツヨイグサも最初は観賞用作物ではなかったでしたっけ?)むちゃくちゃです。

 でも,似たような内容が教育関係者の少なからずに深く信じられているようです。教育関係者がよく口にする「ものの見方・考え方」が身に付いていれば,何か変だ,とわかると思うのですが・・・

 追伸:私の父は3年越しの説得が実って,「ケナフは地球温暖化を防止しない」「熱帯林は救わない」「帰化の可能性がないとは断言できない」ということを認め,ついに団体をやめるとこの正月に宣言しました。本当にやめてくれればめでたしです。 (大学教官)

*CO2がんがん排出してますね。「温暖化防止」活動をしている会の役員なら、率先して公共交通機関か自転車で通って欲しいです。ケナフ栽培のプログラム化の件は、私も非常に心配しています。特に、「ものの見方・考え方」が未熟な小学生のうちに、「ケナフ=森林を救う」といった短絡的な環境問題の解決法を植え付けられることを危惧します。
 しかし、この方のお父さんのケース、何だか新興宗教の脱会に近いものがありますねぇ(苦笑)。<は>


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