合板下地の場合 | |
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合板からアクが出る可能性が大
ほとんどの合板はアクが出ます(シナベニヤは出ません)。アクが出るかどうかは見た目ではわかりません(赤味のところからアクが出ます)。 |
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▲マスキングテープを貼った上に下塗材NGUを塗るとアクの出方がわかります。 写真上部の白いところはアク止め液を1回刷毛で塗った部分。 |
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アク止め液を使う方法がありますが・・・
これまで、施工仕事で、数種類のアク止め液を使ったことがありますが、現在は、アク止め液を使わないことにしています。 なお、下塗りした面に〈ペーストタイプ〉で仕上げ塗りをする場合、「アクが出た下塗り面にシーラー塗布→乾燥→ペーストタイプで仕上げ塗り」という方法でもうまくいくのではないかと思っています(テストしたことがないので保証できませんが)。気泡も出にくくなりますので、天井面の塗りが楽になります。ただし、下塗材〈NGU〉の持つ効果を低減させてしまうことになるのでは、と思っています。下塗材〈NGU〉は活発な呼吸性はありませんが、抗酸化力があるのです。ペーストタイプがそれを引き出してくれるのではと、私は勝手に思いこんでいます。 |
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施工面の一部に合板が使用されている場合
〈ペーストタイプ〉で仕上げする場合、合板部分にだけ下塗材(NGU)を塗ることはしてはいけません。段差ができてしまうだけでなく、下塗材(NGU)を塗っている場所と塗っていないところで色味が異なる仕上げになるからです。 |
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▼プラスターボード下地の中に一部合板が張られていたSさん宅。合板部にシーラーを1回塗布し、佐野の名水を全面にDIY施工(下塗材は施工せず)。合板部からは茶色いアクが・・・。でも消えるのです。 | |
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仕上材が〈ペーストタイプ〉ならアクは消える?
〈ペーストタイプ=PS、PZ〉は光触媒効果が優れており、合板のアクもきれいに分解します。ただし、太陽光や蛍光灯の光が必要です。陽がよく入るリビングルームでは2週間できれいに消えてしまいました(合板下地に下塗りした面でしたので、上の写真よりもアクはうすかったですが)。光触媒効果を信じて大丈夫だと思います。 |
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合板下地の施工方法 | |
1. | 養生・マスキング作業を行う |
2. | 水性シーラーを施工面全面に塗布(なぜ、シーラー塗布が必要なのかわかりませんが、マニュアルでは指示されています。) |
3. | ファイバーテープを貼る
貼る場所は、ボードジョイント部、出隅(出っ張ったコーナー部)、そして、窓・ドアなど開口部の角には、斜め45度くらいに貼って補強します。 |
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4. | 下塗材(NGU)を施工面全面に塗る |
5. | 乾燥
乾いて白くなったらオーケー。冬でなければ1日ほどで乾くと思います。 |
6. | 仕上材を塗る
ペーストタイプで仕上げる場合、少しやわらかめの材料でないと塗りにくく、ラフ仕上げもうまくいかないと思います(下塗り面が水を吸いますので)。 |
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●化粧合板の場合
浅く細い溝が付いている化粧合板は、その溝部からアクが出ます。表面の塗膜が剥がれかかっている古い化粧合板はその部分からもアクが出ますので、アク止めが必要になります。 |
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