トラファルガー

   S−107 トラファルガー。機界最強7原種が拿捕した戦闘艦艇で、イギリス海軍の主力原子力潜水艦である。爪原種に融合を受け、強力な切断光線と多重宙雷攻撃によってJアークおよびGGG艦隊を苦しめた。原種巨人の構成に利用され、そのままキングジェイダーによって破壊されたものと思われる。
   トラファルガー級原子力潜水艦は推進器にポンプジェット・プロパルサーを使用し、キャビテーション抑制の対策としている。キャビテーションとは潜水艦のスクリューの回転のためにスクリュー表面に部分的に発生する圧力差によって泡が生じる現象で潜水艦が発するノイズの原因となっている(潜水艦は互いの位置をソナーとノイズで認識しあうために、大きなノイズの発生は敵に自分の位置を知らせる事となってしまうのだ)。同時にトラファルガー級はノイズ対策として艦体を遮音タイルで覆っている。
   ちなみにイギリス海軍は1988年にトラファルガー級にかわり、アプホルダー級潜水艦を就役させている。これは動力こそ通常のディーゼルエンジンであるが、それゆえに原子力潜水艦よりも建造、運用コストが小さく、ノイズも小さい。事実アプホルダー級は当時もっとも静かな潜水艦と呼ばれた。また乗員47名で運用可能な省力化、NQ1抗張力鋼、および遮音タイルのの採用、そしてイギリス海軍が新たにディーゼル・エレクトリック潜水艦を開発した事など、注目すべき点も多かったが、東西冷戦の終結によってイギリス海軍も兵力削減を余儀なくされ、その一環として4隻のアプホルダー級はほとんど使用される事のないままに退役する結果となってしまった。

トラファルガー級
   水中排水量 5208t
   全長 85.2m
   全幅 9.8m
   主機 PWR−1加圧水型原子炉×1/蒸気タービン×2(15000馬力)/1軸
   水中速力 32kt
   最大潜航深度 500m
   兵装 533mm魚雷発射管×5/魚雷、BGM−84 ハープーン対艦ミサイル、トマホーク水中発射巡航ミサイル 計20本/機雷
   乗員 130名
   就役 1983年
   同型艦 トラファルガー、タービュレント、タイアレス、トーベイ、トレンチャント、タレント、トライアンフ

アプホルダー級
   水中排水量 2455t
   全長 70.3m
   全幅 7.6m
   主機 ディーゼル電気推進×2(5400馬力)/1軸
   水中速力 20kt
   兵装 533mm魚雷発射管×8/魚雷、BGM−84 ハープーン対艦ミサイル 計20本
   乗員 47名