ツールロボ

 Gストーンとそれに伴うオーバーテクノロジーがもたらされたことにより確立した数々のハイテクツール群であるが、機界文明との戦闘が極めて深刻化し、GGG全体がその対処に追われる中でハイテクツールもその運用を制限されたり、またハイテクツールの存在がGGG自身を危機的状況に陥れる事態も想定されるようになってきた。
 比較的早期からGストーンとそれに伴うオーバーテクノロジーの供与を受けていたアメリカ合衆国はGGGの依頼を受けてディバイディングドライバー空間湾曲機能に事故が発生した際の対策としてGBR1専用空間修復ツール、ディメンジョンプライヤーを開発。この時技術上の理由からディメンジョンプライヤーは三つのユニットに分割され、それぞれに簡易AIを搭載することで自律運用が可能なロボット群、プライヤーズとして生まれ変わったのである。
 彼らプライヤーズはこれまでに開発されたいかなるマシン群にも厳密に分類することができなかった。自律運用機能を持つがゆえに文字通りの道具である「ツール」と言うこともできず、かといって「空間修復と作戦領域への自らの輸送」に特化された彼らの機能では、車両形態への変形機構を有し汎用性を旨とするビークルロボットに分類することもできない。そこで便宜的に作られたのが「簡易AIを搭載した特定機能、および特定機能を有するツールへの変形機構を持つロボット群」、すなわちツールロボットというカテゴリーである。現在この分類がなされているのはプライヤーズ、およびその量産発展型であるカーペンターズのみとなっている。ちなみにゴルディーマーグは特定機能を有するツール形態への変形することができるが、彼の場合更に戦車形態であるゴルディータンクへの変形が可能であるほか、成長型超高性能AI・GBRシリーズを搭載しているため特にマルチロボと呼ばれ区別されている。