ソルダート・J−019(そるだーと・なんばーじぇいおーないんてぃ)

   『電撃大王』誌上で連載された『勇者王ガオガイガー外伝 超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼』にのみ登場するソルダート師団のもうひとりの生き残り。赤の星の戦いで、「たったひとり生き残ってしまった」絶望感から自らJジュエルを破壊しゾンダーメタルを植え込むことでゾンダリアンとなったが、その分「本来の自分自身」への執着も強かったらしく、ゾンダリアンとなった後も装甲服が漆黒であることを除いては「ソルダート」としての姿は変わっていない。
   ゾンダーメタルに完全に支配されてはおらず、過去の記憶も自らの意志も備えている。しかし、それは「彼の」アルマの「心」と引き換えに繋ぎ止められたものであり、また同時に不完全であるとはいえゾンダリアンである彼はマスタープログラムに逆らうことは出来ない。
   彼は既にマスタープログラムに従い数多くの惑星を機界昇華に追いやっており、その過程で徐々に力を付けていった。今や「ゾンダリアン」でありながら彼の戦闘能力は機界31原種に匹敵するほどになっている。しかしその一方で依然在り続ける旧い記憶と意志はゾンダリアンとして生きる彼を苦しめ、代償行為として側に置く「アルマ」の疑似体も彼の心を慰めることはない。その苦しみを一時でも忘れようと彼は戦いに身を投じる。たとえその目的がかつての同志「ソルダート・J−002」の抹殺であろうとも。
   J−019は幾度もソルダートJに対して戦闘を挑み、一時はソルダートJを圧倒するほどの強さを見せ付けたが、「共に戦う者」のない彼にはソルダートJ、戒道少年トモロ0117の連携体制を打倒することが出来なかった。
   浄解され得ぬままに太陽の炎の中に消える。