非常な高温下で原子が電子と陽イオンに分解(電離)された状態を「プラズマ(状態)」と呼ぶ。このとき自由に運動する正と負のイオンは共存しており、全体として電気的中性を保っている。これは固体、液体、気体に次ぐ第四の物質状態ともいわれ、高い電気伝導性を有する。言い換えればプラズマとは「高度に電離した気体」であり、自然界では太陽コロナ、電離層、星間物質のほか、放電中の発光部で見ることができる。また人工的に原子核融合の実験等に利用されている。
このプラズマを兵器として利用したのがGギガテスクの右腕・ハイプレッシャードリルに内蔵されたプラズマ砲・プラズマディスチャージャーである。気体にごく小さな集径光でパルスレーザーを照射するとプラズマは膨張する間もないごく短時間に大量に生成され、固体に近い高い密度を持った状態になる。これをリニアカノン方式、すなわち電磁的反発力により目標に対して発射する。このとき発射されるプラズマ光球は数千万℃に達する熱量の他、リニアカノンによる運動エネルギィ、荷電粒子による強力な電磁波が複合的な破壊力を発揮し、直撃すればGパワーによるバリアに守られたGGG機動部隊と言えど大破を免れることはできず、また直撃に至らなくとも、発生した超高熱と強力な電磁波が二次的な破壊をもたらすのである。