リヨン

 人口約42万人のパリに続く、フランス第二の都市。フランスの地理的中心部よりやや南東に位置し、「絹の都」「美食の街」とも呼ばれる。起源は紀元前1世紀、ガリア・ローマ時代から栄えた歴史ある大都市であり、古くから周辺への街道が整備されていた事から、現在でもフランス国内はもとより、周辺国とのアクセスも比較的容易である。ソーヌ、ローヌという市街を流れるふたつの河と、ユネスコ世界遺産にも認定されたローマ時代〜ルネサンスに至る建造物が今なお現存する旧市街とが美しい景観を生み出しており、絢爛豪華なノートルダム・ド・フルヴィエールバジリカ聖堂、紀元前43年に建てられ、今なお公演が行われるフランス最大の野外ローマ劇場、ロマネスクとゴシックの折衷的建築であるサン・ジャン大司教教会、1903年以来、毎年7月に3週間にわたって開催される世界最高峰の自転車レース・ツール・ド・フランスなど、非常に豊富な文化資源を擁するが、同時にフランス南部経済の中心地としての側面も持つ。また世界初の映画興行を行ったルミエール兄弟や「星の王子さま」の著者・アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの生地としても有名である。
 ヨーロッパの大都市には、多くの場合、もちろん非公然に国際犯罪組織バイオネットが支部を構えているが、このリヨンも例外ではなかった。しかし2004年、フランス対特殊犯罪組織シャッセールがバイオネット・リヨン支部を特定、強制捜査に及び、結果幹部の大多数は逃亡したものの、支部自体の機能を完全に奪う事には成功している。なお、ルネ・カーディフが拉致されて以降このリヨン支部において身体改造、および戦闘訓練を強要されていた。