光と闇の舞い

   天竜神が誇る最強の決戦攻撃。EI−01の反射レーザー攻撃を基にシステム化された。フレキシブルアームドコンテナから発射される多数のジャミング弾によって目標の光学的な視界は勿論、通信の妨害、レーダー、熱感知などを撹乱し、目標をあらゆる外的情報から孤立させた後、パワーアーム・メーザー砲からメーザーを、フレキシブルアームドコンテナから多数のミサイルを目標の推定位置に対して多角的に発射し、目標を完全に破壊する。更に、ジャミング弾に内蔵されていたミラー粒子を定着させた多数のチップがメーザーを反射し、防御行動を極めて困難にしている。またメーザーはいわゆる熱線であるから、ジャミング弾によって生じる煙幕等である程度拡散するが、レーザー(光線)と比較すればその拡散は極めて軽微なものであり、ジャミング弾によって発生した煙幕の中でもその攻撃力に大きな支障はない。
 この「光と闇の舞い」は目標単体はもとより大部隊を一挙に殲滅する事も可能であり、「竜神」シリーズが放つ「必殺技」の中でも最高クラスの攻撃能力を有するが、ミサイルおよびジャミング弾を多数発射するため物資的消耗が極めて激しいことと、一瞬とはいえ天竜神自身からも目標が目視できなくなること、そして目標となる機動兵器を文字通り完膚なきまでに破壊するために、これに塔乗するパイロットなど、対機界文明戦においてはの回収が不可能であること、またメーザー発射中はその反射角計算のために統合AIの大部分が使用されるために、機体制御が大きく制限されるのが欠点である。