ガジェットフェザー

 ジェネシックガオガイガーの背面、ガジェットガオーに内蔵された可変幾何学展開翼。四対、計八枚が展開されそれぞれが推進力を発生させることができるため、これら推進力の調整により、ジェネシックガイガー並の高機動性を獲得する事に成功している他、推進翼が幾つか破損しても戦闘に支障が生じることがない。
 翼面展開時にはジェネシックガオガイガーの背面に大きな眼の意匠が一対現れる。翼に刻まれた眼は、すなわち「神の眼」とも解釈することができるが、ヘブライ、あるいはアラブの伝承に現れる天使アズラエル(アズライル、アシリエル、アズリエルとも言う)の姿にも幾つか附合を見ることができる。天使アズラエルは第三天に所属する死の天使であるとされ、ヨハネ黙示録によれば復活の日にラッパを吹く天使のひとり(天使は元来物質的な存在ではないため、こうした数詞は相応しいとはいえないが、ここでは便宜的に「ひとり」と記述する)である。アラブの伝承によればアズラエルは70000本の足と4000の翼、無数の舌を持つ異形の天使として畏怖されており、その翼にはまた無数の「眼」があり、地上の全ての死者と生者を記録した台帳を手にしているといわれる。死に至る人間がいるとその名を台帳から消し、新たに人間が誕生する度にその名を台帳に記していくという。アズラエルは死(破壊)と誕生(再生)を司る天使であるとも言えるのである。
 ビギナ・ギナとかF91のフィンノズルみたいなもの。