素粒子

   全ての物質は原子、あるいは分子によって構成されており、分子はいくつかの原子で構成されている。更に原子は原子核と電子に分割することが出来、原子核は陽子と中性子に分割できる(中性子がないものもある)。さらに陽子は基本的性質の組み替えによりいくつかのクォークに分割可能である。これが現在可能とされている化学的分割の限界、即ち電子、クォーク、中性子はこれ以上分割できないものとされている。そこでこれらの分割不可能な粒子(物質を構成する微細な粒の総称)をまとめて「素粒子」と呼称している。また基本的に分割不可能な粒子を素粒子ということもあるので、一般に素粒子と呼ばれているものが、本当に分割不可能であるとは限らない。
 素粒子はおおまかにふたつのグループに分けることが出来る。アップ、ダウン、ストレンジ、チャーム、トップ、ボトムの6種の素粒子を含む「クォーク」と、電子、ミュオン、タウ、そして三種のニュートリノを含む「レプトン」がそれである。