別にコーチングをしているから観戦している訳ではない。
元々、観戦は趣味なのである。しかし、近所にスタジアムがあると言うのは やはり、とっても魅力的な一事かも知れない。
幸い、今年は仕事絡みでチケットが、ほぼいつでも入手出来るので、行ける時は積極的に スタジアムに行こうと思っている。
やはりスタジアムに行かないと見えない事もある。 気がつかない事もままあるのである。
しかし、それはそれ、やはり木村的観戦ならびにスタジアム観察なので、
そのリポートも斜眼的であり、ドス黒的妖し目観戦記なのである。
但し、僕は基本的に表現者であるので、特定のチームのサポーターではない。その意味で、公平にモノは見れると自負している。
また、口は悪いが特定の誰かを誹謗中傷する意図はない。 目の前で起きた事、それをどう感じたか?を素直に書いてしまう。

04/08/12/なでしこジャパンvsスェーデン/1-0            (onTV)

さて、いよいよオリンピックだ。時差があるから、緒戦は0:00キックオフ。
ウ〜〜〜ム、昼間、姉の所へヘルプに行っていたりして、ちょっとバテぎみ、起きてられるかなあ?
それでも何とかキックオフまでは気合いで起きていた。前半はキッチリ見れたけれど、ハーフタイムにウトウトしてしまい、目が醒めた時にはTVでは、韓国vsギリシャをやっていた。つまりなでしこジャパン戦は、前半しか見れていない。

さて、その前半だけれど、一言で言って、このチームは強い。良くトレーニングされているし、コンセプトも明確だし、そのコンセプトを的確にこなしている。正直、このモチベーションとクォリティが保てれば、それこそメダルも夢じゃない。
特に、最初のデフェンス(たとえば相手のサイドの選手にボールが渡った時など)が素晴らしい。確実にゴ−ル方向への道を塞ぎ、攻撃を遅らせ、さらにすぐにその後ろにバックアップする選手が適当な距離を持ってポジショニングする。さらに前線の選手が戻って来て挟み込む。この連係は、特に大きな選手を相手にした時に有効である。局面局面で数的優位を作るこの作戦は、たぶん繰り替えし繰り返し練習して来た物なんだろうけれど、いやしかし、あれだけ適格にはなかなかできないよ。スゴイ!

攻撃の方も見るべき所が多々あった。特にこのチ−ムの場合、少年サッカーなどで目指したい形が出来ている事に驚く。
たとえばである。FWの選手の前線への走り込み方。彼女達はピッチに平行でなく、なだらかで大きな弧を描くように 最終的にゴ−ルの方向に向かって走り込んでいる。すなわち相手デフェンスはマークに付きにくく、かつシュートに結び付けるには最良の姿勢である。次にスペースの役割分担である。前半しか観ていないから、完全な話ではないが、とにかくスペースで選手がかぶる事はほとんどなかった。ニア、ファー、引きぎみ、こぼれ玉、すべてに対応出来るようスペースを分担し、それぞれが機能していた。それゆえか、男子の試合で良く見受けられるような「味方同士での競り合い」のような場面はほとんどなかったのではないか?

前半を見る限りでは、後半にもう少し点がとれるような気がしたが、今朝起きてみると、点差はそのままだった。ダイジェストを見ると、後半、疲れが出てしまったのか、デフェンスラインを割られている場面もあったようだが、それでもシュートコースは限定されていたし、アナウンサ−が言う程危険な場面ではなかったように思う。

この次はガ−ナ戦。一番の敵は「慢心」だろう。それと「蓄積疲労」。それは充分考えられるが、このチームの場合、それを補えるだけのバランスの良さがある。期待できそうである。36年の壁を破るのは、彼女達かも知れない。


04/08/07/アジアカップ総括                    (onTV)

厳戒体勢の中、ジャパンは優勝を決めた。素晴らしい結果だと思う。あれだけのアウェイ状況の中、紆余曲折はありながら、最終日まで戦えた事は、誉めていい。

しかし、この間のTVを始めとする報道各社の表現には、ちょっと辟易としてしまった。
ハッキリいう。中国のサポーターの態度はたしかにホスト国としては、最低であった。スポーツの大会の主催国としてのコントロールは全くと言って良い程、出来ていなかった。しかし、これは外務省担当の話ではない。あくまでスポーツの上での話であり、抗議するならFIFAもしくはAFCに抗議すべき問題であって、外交上の問題ではない。歴史や反日思想の問題と置き換えてしまった事で、問題を複雑にしてしまったのだと思う。

サッカーの国際試合は、確かに政治的な意味合いを含んでしまう事が今までの歴史上で多々あった。しかし、2002コリア&ジャパンWカップという歴史上の過去の問題を含む二カ国が共催したという象徴的な事で、ある意味、全世界(サッカーという言語で結ばれた世界)では、かなりの部分、払拭されたと感じていた。アピ−ル出来たのではないかと思っていた。
しかし、今回の日本政府の対応は一見、常識的に見えて、それらを蒸し返す結果ではなかったか?報道番組に出てくる解説者は訳知り顔に「反日教育」のせいだと連呼していたけれど、たとえ、きっかけがそうだったとしても、状況を悪い方に助長していたのだとは考えられないだろうか?

僕の個人的な意見だけれど、「サッカーはスポーツ」であって、ピッチの上では同じ言語で戦っている物だと思う。戦っているのだが、そも「戦い」には相手がいなければ成立し得ないものであって、そのためには、まずイデオロギーや国家思想から離れた、相手を敬う気持ちから始まらなければいけないと考える。今回の戦いでピッチ場では最後の最後まで選手達に「その気持ち」は見られたと確信する。

それを踏まえた上で、最後の最後の最後で、アリ・ハーンが授賞式をボイコットした事は、唯一の汚点である。まあ、しかし、このアリ・ハーン。現役時代は僕の最も好きだった1974オランダチ−ムの中でももっともキレやすい選手であったから、仕方がないか? いや、オリンピックのホスト国になる国にとっては、取るべき態度ではなかったと確信する。(彼にそれだけの気のめぐりがあったとは思えない)

試合に関しては、決勝戦がもっとも安心して見ていられた。中国は20年程前、ペレが訪れた時に「このチームは10年後素晴らしいチームになっているだろう」と予言していたにもかかわらず、進歩は確実に見られるが、成熟とか完成度という部分で、旧態以前の弱点がいまだ克服されていないように思った。簡単に言えば、マニュアルでノーマルなのである。素晴らしい技術を持った選手も台頭して来ているけれど、まだチームになっていない。それに比べ、ジャパンは限られた選手(選手選考には大きな問題があると思うが・・・)による戦いだったけれど、少なくともチームとしての機能はしていたように思う。またアウェイで弱かったジャパンであるが、今回、あれだけのアウェイを6試合も経験させてもらった事で、「強くなってしまった」気がする。
決勝戦であれだけ落ち着いてプレーできた功績は、実は「中国サポーター」のおかげと言っても過言ではないような気がしちゃう位である。済南までの試合であれほどの逆境を経験してなければ、ジャパンは決勝戦でのあのブーイングに畏縮しただろう。でも、正味、決勝戦では「慣れちゃった」のではないか?下手っぴの審判の偏った裁定にも決勝戦で熱くなっていたのは「アホの鈴木君」だけであった。彼は今回の試合で素晴らしいアシストを決めたけれど、’06のための次の予選にはいないだろう。

とまれ、結果を残せた事は、誉めていいし、賞賛しちゃう。逆に今後の中国が強くなる為には、今回の敗戦を「アンラッキー」などと考えていてはいけない。今回の敗戦から「学ぶべきである」たとえ、中田が入れた二点目がハンドだったとしても(僕の解析はハンドではない。あれは中国デフェンダ−の手に当って入ったオウンゴールだと思われる。また万が一中田の手に当っていたとして、正しいル−ル解釈から考えれば「意図的に手でコントロールしようとしたモノ」でなく、手は「体と一体化している状況でのプレー」であるから、少なくとも常識的には「ハンドではない」
さらに、それでも「ハンド」だったとしても、その後の玉田のゴールはハ−ンが言う所の反則があったプレーとは解釈するのはあまりに偏向的な見方であり、常識的にはファインゴールであったのだから、結果として2-1でジャパンの勝ちなわけである。そんなのアリ・ハーン充分分かっているだろうに・・・。全く大人気ないなあ。
むしろ、問題とすべきは中東勢の台頭である。こっちの方がこれからのWカップ予選を含め、由々しき問題であると思うのだがいかがなものか?


04/07/21/U23vs韓国U23/0-0            (onTV)

予想したメンバーは、ピタリと当った。戦略もほとんど想像した通りだった。しかし、勝てなかった。勝てなかったけれど、ストレスは昨日の試合に比べれば、全然少ない。
闘っていた。圧倒的なアウェイの中で、精一杯闘っていた。チェイスしていた。そして、相手の韓国も闘っていた。敵も味方もなく、誉め讃えたい気持ちになる試合だった。これがサッカーなんだと確信した。

別に僕はチェイシングが好きな訳ではない。コンパクトなサッカーは、やっぱり好きだけれど・・・。ついでに言うが僕は根性とか辛抱とか大嫌い。合理的かつ論理的なサッカーが好き。
そして、気持ちの見えるサッカー。言葉が通じ合うサッカーが好き。そこに国の威信とか差別とか全く必要ないと思う。こんな事言うのは、昨日のストレスの固まりのような試合の後、某Yの日本代表の掲示板を覗いていたら、ヘドが出そうなくらい、その手の事に凝り固まっていて、誹謗中傷の固まりで、ちょっと辟易してしまったからなんだけれど・・・。

所詮、サッカーつうのは100人いれば、100通り以上の見方、考え方が存在する訳で、どれが「正しい」なんてことはないんだと思う。だから、僕のここでの見解も、いわゆるマスターベーションかもしれないし、僕はそれで良いとも考えている。
僕の考え方を(指導している子供達を含め)押し付けるつもりもないし、むしろ子供達には、僕をウウウムと唸らせてしまうような、違った考えや見方を提示してくれるようになってくれる事を願って止まない。
ただ、分かって欲しいと思うのは、サッカーというのは敵味方に別れる為に行うゲームでなく、それがどんなに激しい戦いであったとしても、同じピッチの上でプレーすることによって、あるいは同じゲームを見る事によって、お互いに何らかのコミュニケーションやそこから始まる相互理解のようなものが生まれるスポーツだっていうことなんだ。

今日の試合、試合開始直後にユ・サンチョルの流血もあり、荒れる予感もあったんだけれど、終始一貫して、集中力切れず、観ている人間たちをピッチから離さないだけの「力」のあるゲームだった。 僕が観たいのはコレなんである。大事なのは、やっぱり「闘志」だと僕は確信する。今日の試合でどっちが「勝った」とか「負けた」とか論じるのは愚の骨頂である。今日は両チームとも素晴らしかった。両チームが本戦で活躍出来る事を祈って止まない。そういう気持ちにさせてくれるゲームだった。


04/07/20/トップチーム?vsオマーン/1-0            (onTV)

ハッキリ言って、最悪の試合だったよ。唯一の褒められる点は「勝った事」それ以外は観るべき物なし。チームとしての戦略的なコミットも何も見えず、 選手には闘志は見えず、走らず、繋げず、拾えず、そして、鈴木にいたっては、転んでばかり・・・!鈴木なんていらねえよ。茨木に帰しちまえ!!そんなに転ぶのは栄養と反省が足らねんだ。きっと!鹿島に帰って魚でも喰っていろ!!

ジーコは試合前に選手たちにどんな戦略を与えたのか?どこでボールを取りに行くとか、どこでどう展開して行こうとか、とにかく選手任せとしか言い様がなく、どこにも彼らしいサッカ−哲学も見える事はなかった。

試合の行われた重慶は、中国きっての工業地帯でしかも試合会場は昨日までシンナーの匂い充満だったそうだし、昨日までは涼しかったのに今日は急に暑くなってしまったのだと言う。そう考えると、光化学スモッグ発生中のような状況になっていたのではなかろうかと思われる。日本人はこの手の事に殊更弱く、息が苦しく感じたり、頭が痛くなったりする。そういう状況がそこにあったのかも知れない。

そこまで深謀遠慮したとしてもだ。あのパフォーマンスは納得行かないだろう。少なくとも彼らは現時点での日本のトップチームなんだから。足が動かなくても息が苦しくても、闘志なら見せれるはずだろう。何にも見えなかった。それにもし、そういう環境状態であったとすれば、もっと積極的に選手交代があっていいはずで、一番動けていなかった走っていなかった鈴木でなく玉田が先に交代っていうのも納得行かない。西と本山は交代して入って少しだけだけれど流れを変えかけたけれど、後ろからの押し上げが、なければ、それだけの攻撃でしかない。

オマーンの出来は確かに良かったが、その出来の良さを呼び起こしてしまったのは日本の戦い方ではなかったのか?こんな試合しているのでは、アジアカップ優勝なんて夢の又夢。もちろん、Wカップなんてのも夢の又夢だろう。正直な話、今からでも良いから、オリンピック代表のバックアップメンバーの坂田と前田呼んじゃえよ。鈴木啓太呼んでやれよ。今のチームよりもっと良いパフォーマンスしてくれるぜ!ホント!!!モノスゴ、ストレスたまっちまったぜ!

もう明日の韓国戦に期待をかけてしまおう。ちなみに明日の先発予測。
GK、曽ケ端準 DF、闘莉王、茂庭照幸、那須大亮、右サイド徳永悠平、左サイド森崎浩司 MF、今野、阿部 FW、大久保、平山、田中。要するに小野の代わりに阿部が入る。たぶん、これが今のベストメンバー。超攻撃的布陣。
山本さん、これで行こうぜ!


04/07/13/トップチームVSセルビアモンテネグロ/1-0    (onTV)

このキリンカップでの試合のコンセプトは「勝つ事」。ただそれだけだった。チームとしての熟成とかシステムの連動なんてことは、今の時点で、あるいは今のメンバーで、求める事自体が、ここから繋がる2006年までのチ−ム編成に邪魔になるような気がする。
コンセプトをシンプルにして、今いるメンバーで成すべき事を絞った結果、分りやすい「闘い方」が実現できたのだと思う。
2006年までの道のりは、まだまだ長い。正味の話、それまでにオリンピックがあり、ここで有意義な経験をして来た多くの選手と現在、トップと称されるチームのメンバーに大幅な入れ替え、組み替えがあって然るべきだと僕は考えている。特にFW陣ならびにDF陣には多くの選手の入れ替えがあって欲しい(ジーコの鹿島偏重の考え方を変えて欲しい)と思う。

昨日の試合での、その一つの問題である鈴木君は、前試合に続いて、比較的デキはよかった。しかし、「転び上手」のプレ−振りは、相変わらずだったし、試合が勝ったから突かれないものの、引分けもしくは負けていたら「決定力不足」と言われても仕方のない所だった。玉田はコンスタントにやるべきことをこなしてはいたが、やはり、コンビを組む相手によって出せる力は変わってしまう。
中盤は、見方によるだろうが、セルビアモンテネグロの方がアタリも強かったし、巧かった。まあ、「東欧のブラジル」と呼ばれた、旧ユーゴスラビア時代に比べれば、かなり見劣りはしたが、それでもその片鱗は見せていた。俊介は、その強いアタリを上手に躱す為に早めにボールをさばき、サイドを変え、ほとんどタックルも受けていなかったのではないか?彼のイタリアでの経験が生んだプレーだと思う。これはこれで素晴らしい。遠藤の得点シーンは、従来のジャパンには見られなかった形で、あれが意図して行われたプレーなら、それはそれで認めて良いのではないかと思ったりもする。外から攻撃する事は効果的だが、それにこだわり過ぎてしまえば、相手にとって組しやすい。その形も含め数々のバリエーション(その意味でもFWは入れ替えが必要だと思うのだが)を持ってこその外からの攻撃なのではないかと思うのだが・・・。サイドバックの二人は、おおむね頑張っていたが、やはり相手がセンタリングを上げようとする時のツメが遅く、対応がアマイ!三都主なんかは元々オフェンシブな選手だったから、下手でも仕方がないと思いがちだが、やはり現時点でU23の徳永あたりの出来を考えると、三都主なんかは、もう少し出来てくれないとコマル。加地の場合は、昨日の場合、むしろ守備の意識が高かったせいか、攻撃に入る時のポジショニングが悪かった。FCで常時出場出来ていないことも大いに原因の一つと考えられるが、それならそれでどこかにレンタルで出してもらえばいいのになあ。などと思ってしまった。
DF陣では、中澤の働きが突出していた。先日のユーロのギリシャDFを思い起こさせるような縦横無尽ぶりであった。これも遠藤と福西二人のボランチの充実から起因している物だと思うが、それにしてもあのボンバーヘッドで、上がって来られた時相手の守備陣は、オドロクだろうね。似つかわしくないんだもん。田中は審判のナガシのおかげで痛い目を見なかったが、審判が違っていたらと思うと、少々、危なっかしい。宮本君は・・・・。宮本君は相変わらずだなあ。リ−ダ−シップも取れているし、それなりの自覚もあるのだが、それだけに自分の担当を忘れてしまうプレーが多々見受けられる。そこが完璧な信頼をおけない原因でもある。

とまれ、今大会、並びに現時点でのコンセプトは「勝ち倒す事」。それだけでいいじゃない。本当の真のジャパンの姿は今秋まで待ってあげよう。アジアカップもプレゲ−ム位のリラックスさで望めば良い。結果よりもケガしない事の方が大事な気もする。特に緒戦のオマ−ン戦。
ところで、柳沢君はメッシーナに行かせてあげるべきだと思う。正味、彼はいてもいなくてもいい。FWの枚数が欲しいなら、オリンピック代表から落選した若手を連れて行きなさい。その方がモチベーションも身体的な出来上がりも優れているように思うよ。

04/06/19/ジュビロvs鹿島アントラーズ 0-1         (onTV)
同日/横浜Fマリノスvs柏レイソル2-1&FC東京vsグランパスエイト 3-2

チームというのは、三日間でこれほど変わってしまうのか?前節、ベルディに良い所なくボコ負けした鹿島の片鱗は、この日の試合では、全く見られなかった。それどころか、この日の鹿島アントラーズは今期最高の出来ではなかったろうか?この出来の良さを引き出したのは皮肉にも対戦相手のジュビロだったような気がする。ロスタイムに入るまでスコアレスドロー。でも充分見ごたえがあった。ゲームの明暗を分けたのは、サブシチューションの使い方ではなかったか?特に藤田に変えて成岡。いや、成岡が悪かったんじゃない。藤田がピッチからいなくなる事に問題があったんだと僕は思う。ピッチには中山がいたけれど、今、ジュビロを支えている精神的支柱は中山でも名波でも服部でもなく、藤田なんだ。後半、ヒザをしきりに気にする藤田の姿が目立っていたからの交代だと思うのだが、しかし、最後までピッチにいさせるべきではなかったか?
確かに痛い一敗であるが、Jリーグ全体を考えれば、熟成されたこの二チームのマッチアップは、これからも看板になる組み合わせにまでなったと思うし、それはそれで良いんじゃないかな?
ところで敗戦が決まった時、中山は泣いていた。その涙が何を示すものなのかは定かではないが、その気持ちには拍手を送りたい。悔しい、悲しい気持ちがなくなったら、向上の道は閉ざされる。

二試合目。なんと言うか、こちらは解説者の言うほど接戦ではなかった気がする。実力の差が歴然としていたよ。特にアン・ジョンファンとユ・サンチョル この二人のマリノスへの貢献度は非常に高い。それに加え、奥がいなくても上野がいる。
ドゥトゥラもいる。正直な話、敵ではなかった。柏が強かった時には、そこにミョンボがいた。今の柏には誰がいるんだろう?明神?波戸?フ〜〜〜ン、中心がない気がする。選手の個人の力だけではチームの力を測る事は難しい。それはユーロのスペインやイタリアを観ても歴然である。しかし、核となる選手の存在は必要である。柏には今、それがない。いや、本当は明神辺りが、その自覚を持つべきなんだろうけれど、出来ていない。最下位も仕方がないと言うべきなのかも知れない。この試合、2-0になった時点でMXTVに切り替えてしまった。正直、良いタイミングだった。

その切り替えたMXTVの三試合目。
良いタイミングだった。この時点で0-2で負けていた。実はこの日もチケットは持っていたけれど、疲労感が息子にも僕にもあったので、チケット無駄にしてしまったのであった。(この日、ゲームをこなした人間は皆、すごい疲労感があったと思うよ。僕も含めて・・・・)
さて、この日の試合の功労者、ルーカスには賞賛を送りたいが、やはり、ルーカスだけでは最終ラインとトップの間が間延びしてしまっている。最初のルーカスの一点は、ルーカスの個人の力によるものである。この一点によってチームが蘇る訳だけれど、そんな闘い方では、「攻撃サッカー」の名がすたる。結果は良かったが、問題は解決されていないように思う。ところでこの試合、今野が目立たなかった。まあ、そういう選手だと思えば、そうなのだが、ちょっと気掛かり・・・。さて来節は原さんが依然率いていたレッズである。しかし、目玉のエメルソンは累積で出れないし、まあ、勝ってしまうかもね。アウェイだから、どうかな?まあ、後期に合わせた仕組みも考えながら、良い試合を期待しよう。


04/06/16/ジュビロvsヴィッセル神戸 2-2         (onTV)

優勝へのプレッシャー?まあ、それも多少はあったのかも知れない。しかし、この日の試合のキーワードは「シンプルさ」ではなかっただろうか?
ジュビロは元々、繋ぐサッカーが得意で、その完成度はかなりのモノだと考えているし、Jの中で一番洗練されているサッカーをしているチームだと認識している。ある意味、僕の中の理想に近いサッカーを実現しているチームだ。しかし、これはチーム全体のコミットが滞りなく運営された場合に生きてくるコンビネーションであって、それはそれで大変な作業である事は想像するに容易だろう。(原小キッズのベースには、実はジュビロのサッカーのエッセンスが多く使われている。が、現在の木村的な考えを正直に言えば、小学生には難解すぎるし、観る対象としては素晴らしいが、導入するには二の足を踏んでしまう)
この日のジュビロの連係は、ほんの少しだけれど、モチベーション的にもイマジネーション的にも微妙にズレが生じていたのではないかと思うのである。(特に序盤においてだが・・・)
これにくらべ、ヴィッセルの側は、非常にシンプルな戦略の元に全員が同じ目的意識を持って、ゲームプランを遂行していた。たぶん、ゲーム前のミーティングでは「簡単に優勝させるな!」という檄もあったろうし、今までJ1で勝った事のないジュビロに対して、独特のモチベーションもあったのではないかと推測する。特にこの日のレアンドロ、播戸の意気込みとパフォーマンスは素晴らしかった。得点を決める前のプレーだが、GKと接触したプレーにも播戸の意気込みが現れていたように僕は感じた。この日、播戸の決めた2ゴールは、いずれもファインゴールであった。
たぶん、この二本は二本とも前期Jリーグでのベストゴールに選ばれてもおかしくない、全てが完璧なゴールであった。その後、普通にドリブルしながら足をもつらせていた播戸の様子を見ると、最初の接触で、体のバランスが崩れていたんじゃないかと思うのだが、それでもあれだけの戦闘能力を持っていると言うのは、賞賛に値する。レアンドロもキープする能力も非常に高かったし、かつ勝負する気持ちも非常に高かった。どんなに素晴らしいパス出しができても、パスを念頭にプレーする選手より、果敢に勝負しに来るFWの方が守っている人間にとっては、厄介なのである。
後半、目を醒ましたジュビロは、ツナグことよりも、むしろプライドを捨てても勝負にかける姿勢が効を奏し、どうにか追い付いたし、もし今でもVゴールが実践されていたら、たぶんジュビロが勝っていたのではないかと推測するが、とにかく90分の戦いでは、ヴィッセルは充分に彼らのパフォーマンスを表現し、引き分けと言う結果に至った訳である。
これで勝った横浜とジュビロの勝点差は、わずか「1」。最後までカップの行方は分からなくなった訳である。横浜は勝負が決まった後で、ヒザに問題を抱える久保を投入した。たぶんこれは岡田さんが「得失点差」を慮っての交代だと思うが、僕はこの一事が後で問題を起こしてしまうような気がしてならない。Jの優勝の行方に関してもだが、トップチームにようやく定着した久保、玉コンビを無に戻すような所業のような気がしてならない。
ケガに最も即効性のある効果的な治療法は、どんな素晴らしい薬や器具など使用する事でなく「休養」させることなのだから。

さてさて、イタリアvsデンマーク、Vで観ました。2002Wカップ時からのデンマークの進化が素晴らしい試合でした。上記のジュビロのサッカーをもっともっと洗練したような、スゴイチームになったと僕は感じました。事実、スーパースターぞろいのイタリアの選手にして慌てる場面が数多く見受けられました。イタリアは、たしかにスーパースターぞろいですが、優勝はちょっと遠いように感じました。特にDF陣とそれ以外とのコンビネーションが惰弱な気がします。まあ、それでも大会中に熟成してしまう事も考えられない事はないし、惰弱と言えど、この日のデンマークを押さえ込んだんですから、基礎能力はやはり高いのだとは思いますが・・・。
デンマークは、ひょっとするとひょっとしちゃうんじゃない?と思わせるモノがありました。しかし、これにしてもあれだけ完成されたシステムサッカーを維持して行かなければならない事を考えると、それはそれで大変な集中力を持続させなければならない訳ですから、肉体の疲労より精神の疲労が気になる所であります。


04/06/14/フランスvsイングランド   2-1    ユーロ2004(onTV)

エリクソン監督にしてみれば、悪夢だろうねえ。でも良い試合だった。スゴイネ!この人たち。感動しちゃいます。ジダン、ベッカム、アンリ、スコール、ピレス、みんなみんなスゴイスゴイ!TVでの観戦だから局面局面のアタリのスンゴイところがVで見れちゃったりするので、息子を逃げないように確保しながら観ていたんだけれど、息子に説明しやすい試合だったよ。
とにかく息子に分かって欲しかったのは、「次の人にどれだけ良いパスが出来るか」っていうこと。オープンスペースに出して走り込ませて前向きにボールを繋ぐとか、自分の体勢が壊れても次の人にとって扱いやすいボールを出すなんて事が、サッカーで最も大事なことのひとつだと僕は考えている。
今、息子達には、自分で勝負する事をメインに教えているけれど、それでもそうしながら少しずつ、パスの意識みたいなものも生まれて来つつある。特に先日の試合、息子とダイスケの間には確実に意識の通ったパスが通じた。試合は負けたけれど、僕はそのプレー一つで息子とダイスケを大絶賛してあげた。新しい意識の芽生えである。
そんな事を実際に見せる事ができる、良いプレーがたくさんあった。もっと高度なパス交換もあったけれど、そこで息子からこんな質問というか発言があった「リフティングって試合の中で使っていいんだね」幼稚な発言だが、この日の試合は子供にそこまで理解してもらえる良い試合だった。良いプレーを見せる事はそれだけでトレーニングなんだと思ってしまった。
ついつい調子に乗って、本日のデンマークvsイタリアもVの予約を入れた。デンマークは2002年からどれだけ成長しているんだろう。あの時点でもかなり良いチームだった。イタリアは今回も相変わらずスター軍団であるが、DFの世代交代は出来たんだろうか?この対戦も楽しみである。


04/06/12/FC東京vsガンバ大阪 2-1 (味スタ)

倉吉から帰郷し、実は自律神経系統がヘトヘトに疲れていたのだが、この日息子は、サッカ−関係の練習もなく、先日の三年生大会で、種々の問題はあれど、ともかくボコ負けくらって、モチベーションも下がっていたので、息子はチャリンコ、お父さんは原チャリという体勢でノコノコでかけて行ったのである。梅雨独特の今にも降り出しそうな天気の中、息子の自転車に気を遣いつつ、スタジアムに到着すると、こんな天気にもかかわらず、結構お客さんが入っていた。それで仕方なくどちらかと言えばガンバサイドのバックスタンド側に陣取る。
陣取って、ビール購入している間にガンバが先制点。オイオイオイ、どうよソレ!でもこういう事はママある。問題はその後どう立ち直るかである。さて、この日は東京のトップにルーカスが復帰していた。結果は良い方向に収まったが、僕の個人的な意見としては、やはりルーカスが入るとトップと最終ラインとの間が広がってしまい、中盤がコンパクトにならないから、少し、ボールが落ち着かない感じがした。ル−カス事体は悪い選手ではないのだが、チ−ム戦術との相性を考えると僕は首をかしげずにはいられない。前試合で活躍した鈴木君はFKでおおいに観客を期待させたが、助走の仕方にロベカルのそれをまねてしまったためにダフっていた。ちょっと調子に乗り過ぎ。ハハハ。今野は何かを掴んだのか、CK等のポジション取りに魅せるものがあった。ムム良い方向で育っているなあ。ガンバの二川君はかなりイケテいた。良い仕事していたよ。
ガンバサイドは宮本が虫垂炎の手術で出場していなかったし、FCサイドも石川、加地もお休み。
それでもゲームは見るべきものがあったし、そこかしこに良い場面はあったよ。審判も比較的上手だった。
ところで、陣取った席がガンバサイドゆえか、後ろに一人で来ているガンバファンがいたのだが、ウルセ〜〜〜ヨ!
いや、ガンバ応援するのはいいんだよ。だけれど、サッカー知らな過ぎ。少しはルール勉強してこいよ。今のサッカーでは、手に当っただけではハンドは取らないし、オフサイドポジションにいただけではオフサイドではない。その選手が関与するか否かまで見届けてから笛を吹くのが正しいのである。ガンバの選手が反則犯した時には黙っちゃうくせに、際どいプレーがある度にウルセエエったらありゃしねいよ。周りには僕の息子含め小さな子もたくさんいるんだから、そういう応援したいならゴール裏に行けよ。仲間がいっぱいいるからさ。途中から隣の席の人と審判談義しながら、彼が何か発言する度に否定してあげたら、途中から静かになったけれどね。とまれ、前期優勝が見えなくなった所での試合にしては、モチベーションも高かったし、良かったんじゃない?これで4位進出。


04/06/09/トップチームvsインド戦7-0(onTV)

7-0、大勝である。しかし木村は不満がいっぱい。中田英寿の言う通り、彼らは何も分かっていない。
イングランド相手に今日のようにツナギが出来たのなら喜んでも良い。しかし、これはWカップ予選なのである。練習試合じゃないんだ。いつもいつも同じサッカーしか出来ないと言う事は、いつもいつも同じ負け方をするという事でもある。ジャパンは得失点差で泣いた経験があるのに、あの程度の相手にツナガないと勝てないのか?もっとシンプルにゴ−ルに向かうというコミットメントは出来なかったのか?実際の話、得点につがっているのは、せいぜい3本のパス交換である。それ以外の部分は不要であった。あの程度相手に後ろに下げ過ぎである。引いた相手にバックパスしてあげるってのは「一息つかせてあげる」以外の何ものでもないじゃないか。中盤で俊介はボールをさばく事しか考えていなかった。ダメ!!!サントスだってセンタリング上げる事しか考えていなかった。後半から入った鈴木にいたっては、上手に転ぶ事しか考えていなかった。ダメダメダメ!!!子供達に見せられないよ。今日の試合を普通に戦っていたなら、GKを除き、全員得点くらいは普通に出来た試合じゃなかったか?その位のレヴェルの差があったんじゃないか?
ハッキリ言って、こんな試合していたらドイツには行けないと思う。選手は良く言う「自分達のサッカーをするだけです」って、でもさ、自分達のサッカーって「パスゲーム」なのかい?相手にボールを奪われなければ良いと言う「鳥かご」なのかい?チガウダロ!
代表選手ならボールを持った瞬間、ゴ−ルを意識しろよ。打てれば打っちゃえよ!そのポジションがDFだろうがGKだろうが、サッカーの最大の目的は「ゴール」なんだから!
JFA指導教本にもそう書いてあるじゃない。トップが実践しなければ何の意味もない。
正味、木村的には本日の試合、17-0位で勝っていないと いけない試合だったと思う。17点+3点(今までの予選での得点)そう現段階で得失点差が19点はあって良いくらいの相手なんじゃないの?でないと次のステージでは勝てないと確信しちゃうよ。7-0なんてのはクソクラエだわ!オマーンはこの結果を知ってシンガポールとやるんだよ。彼らがシンガポールにそれこそ10点差で勝ってしまったら、日本はもう一つも取りこぼしや引き分けは出来ないって事じゃないのかい?


04/06/05/FC東京vsヴィッセル神戸2-1(onTV)

世の中には不思議な事も在るものである。FC東京の場合、ルーカスの離脱が良い流れを呼んでしまっていると思う。おかしな話だが現実なので仕方がない。このチームに関しては以前から僕は信頼すべきトップ2名と中盤でタメが作れる選手の必要性を話して来た。いかんせん、その問題は解決していないのだが、トップを張る選手が怪我のため離脱し、その代わり、せいぜい1.5列目と考えていた、FWというよりはMFの選手達が起用され、結果として、前からのプレスも効き、かつ今野などやや守備的なMFにまでシュートチャンスが生まれていると言う好結果を生んでいる。今野はU23代表、柏戦、今回の神戸戦と、リスタートからのゴールの方が多い訳だけれど、観ていると、ポジション取りも上手だし、どこかしら「はずれてもいいや、シュートで終わっておこう!」程度の非常に軽い気持ちでプレーしているせいか、力みも感じられず、本来持っている潜在能力の部分が充分に出せているのではないかと思う。人間は勘違いで生きている動物なので、もしかすると、その気になったら、「小野君」位に成長するかも知れない。元々、差程のテクニシャンではないが。コンサドーレ当時から「失敗しない選手」な感じがして好感の持てる選手だっただけに、向後に期待したい。
さて、本日のメインイベントはなんと言っても鈴木のFKである。石川の控えに甘んじていた選手であるが、おいおい、もっと使ってあげようよ。良い選手いるじゃない。と思わせるには充分すぎる程の得点であった。ちょいと言い過ぎかも知れないが、ロベカルのFKを思い起こさせるシュートスピードだった。ジャーンのフェイントがあったとは言え、GKが全く対応できていなかった。素晴らしいじゃないか。彼のシュートはあの一本で彼が将来に渡って、Jリーガーであったことを証明できる一本であって、記録より記憶に残る一本であったと僕は断言してしまう。間違えても近い将来、新潟とかに移籍させてはいけない。石川の影に隠れてしまうなら、使い道に合わせて、コンバートしても使いでのある選手である。さらにこの日、二枚のイエローをもらって退場してしまった近藤選手も、地味ではあったが、良い選手じゃない。もっと使ってあげるべきである。ネームバリューよりはコストパフォーマンスを重視した方が、チームはまとまると思うのだが、いかがなものか?
しかし、ゲーム全体を見ると、やはり中盤が惰弱である。この際、広島から次期契約をしないと宣言された、サンパイオをツナギに使ってしまってはいかがなものだろう。正直な話、ケリーより上だと思う。今野とサンパイオなら良いコンビが出来るだろうし、今野の目指すべきプレースタイルは、サンパイオのそれに酷似しているのではなかろうか?今野を育てるためだけに1/2シーズン取ると言う選択肢もあっていい。
それでも中盤でワンタッチで繋ごうとする試みも見えたし、石川、加地がいなかった割には、充分に「チーム力」を感じた。事、ナビスコカップに関しては、結構期待が持てる試合であった。ところで本日、Wカップ予戦に鹿島の中田が追加招集されたが、僕なら今野を選ぶ。よいしょでなくて、今の実力なら病み上がりの中田よりトップシームでも充分パフォーマンスが 期待出来ると思うのだが、いかがなものか?


04/06/02/トップチームvsイングランド戦 1-1(onTV)

良い試合であったと思う。両チームにとって準備期間の試合としてはだが・・・。
ジャパンの選手達には、中一日でイングランドと言うチーム相手にあれだけ出来た。負けなかった。ということで自信を持ってもらって良いのだが、僕は諸手を上げて、これでジーコジャパンが安心できるレヴェルまで完成したとは到底思えない。
まず、一番最初に考えたい事は、昨日のイングランドは、ジャパンをほとんど研究していなかったように思える。せいぜいアイスランド戦のVを見た程度なのではなかろうか?しかも、モノスゴク、フレンドリーな気分の戦いだったと僕は感じた。むろん、決して悪い事でなく、たとえばWカップ本戦時もこんな戦いが出来るのがサッカー界の理想であるが・・・・。
個々の局面を見ているとさすがにプレミアの選手達であるから当たりも激しいし、本来持っている個人のパフォーマンスは出ていたように思う。しかし全体をよく眺めてみるとイングランドというチームのパスコンビネーションは発揮されていたが対ジャパンという守備のシステムは、特に構築されていなかったように感じる。たとえばサントスの突破である。相手チームがジャパンをきちっと分析していたらサントスがあれだけ良いパフォーマンスが出来ただろうか?加地があれだけウラを取れただろうか?後半、イングランドは大幅に選手を代えて来た。エリクソン監督としては、その時点で「勝負はどうでもいいや」となっていたのではなかろうか?ユーロの試合前に出来うる限り全選手に試合勘を持ってもらいたかったのではあるまいか?ジャパン相手なら大怪我させられたりはしないと踏んでいたのではないだろうか?フレンドリーな挑戦者とジャパンを見たのではないだろうか?
しかし、稲本、小野、中村、玉田辺りのパフォーマンスはWカップ本戦時でも通用するくらいのプレーであった。中田と言う大きな柱がいなかった中で、それは大きな収穫であったと言える。しかしバックラインは、もし本戦時の本気モードのイングランドだったらどうだったろう?宮本は試合後、「高さはコントロール出来たと思う」と言っているが、だから彼には今一つ信頼感が持てないのである。本気モードの彼らのパフォーマンスは認識の上をくる。その時彼がコントロール出来るとは僕は思えない。バックラインにはもう少し熟成と発見が必要だと僕は思う(辛口過ぎるだろうか?)しかし、宮本の失敗のほとんどはここを原因にしていると僕は思う。世界の一流選手は、常識をこえるプレーをしてくる時がある。その常識を超えたプレーに対抗出来るのは、こちらも頭で考えたのではなく、体が反応するプレーが必要なのだ。残念ながら彼はまだその域に達してはいない。ちなみに坪井君は僕の見る限り、今ジャパンの中で最も優れたバックであると思う。
しかしながら、ジャパンというチーム全体を考えれば、ずいぶん熟成して来ているとは思った。稲本が試合終了間際、足を骨折して退場したが、観ている僕らの頭に「福西?遠藤?」などとすぐに選手が思い浮かぶ状況が出来て来た。つまりそれだけ選手全体のレヴェルが上がって来ていると言う事である。西も藤田もいなかったが、加地が彼らレヴェルの仕事はしていた。つまりそれだけ選手がいるのである。その辺を考えると、イングランドの選手交代劇を観ながら感じた事は、なぜジーコはDFラインの選手を交代させ経験させられなかったのだろうか?という一事である。チェコ戦で活躍した田中もいるし、もう少し、ベンチの自分の後ろにも気を使ってほしかったな。
それに比べ、FW陣の二枚代えはいただけないねえ。柳も鈴木も久保&玉田にくらべるとググっと力が落ちた。僕はこの二人はいらないと思う。欧州でやっていると言ってもほとんど控えだしね。パフォーマンスも納得できるものではなかった。彼らを選ぶならオリンピック終了を待って、相太と達也に入れ替えた方がズット良い!間違いない!


04/06/01/U23vsマリ戦 1-1(onTV)

結論から言おう。OA枠はGK以外は必要ないと思う。日本の将来を考えて行くのなら、今候補に選ばれている選手の中で充分良いチームが出来ると確信する。確かに小野は、シドニー予選で不運な反則に見舞われ、彼自身の中に「やり残した事」として何かが残っているのかも知れない。しかしながら彼を今、このチームに帯同させて、このチームの中に馴染ませるのには、それなりの時間を要するし、メリットもあるがデメリットだって充分あるのである。少なくとも今選ばれているメンバーは結束している。この結束は「大事」すべきである。ただし、やはりGKには曽ヶ秦もしくは川口あたりを入れても良いのではないかと思う。またDF陣に浦和またはFCの選手も多いので、土肥という手もある。が、ここは一番、川口のメンタルも含め、名誉回復も含めて、川口採用というのが僕のオススメではある。
しかし、山本監督と言う人は相当スゴイ監督である。素晴らしい。ちょっと感動してしまった。世界基準の監督である。
マリは本戦で戦う可能性もある事から、主戦力を温存していた。それでもマリはとても強いチームだった。DFにしてもGKにしても素晴らしい身体能力だった。そのチーム相手にして、決定力に問題はあったものの、何度も相手の守備ラインを崩せていた。本戦ではないので本気でなかったのかも知れないし、日本のホームと言う利点もあった。それでも試合の趨勢は日本にあった。素晴らしいじゃないか。ここに達也とトゥーリオとソウタが加わる。僕はトゥーリオには、まだ全幅の信頼は置いていないが、選出される事は間違いないだろう。達也と相太がいたら今日は楽勝だったと思う。
ただ、気になったのはパスの回し過ぎである。まわせる事は良いのだが、パスが回せても得点に結びつくとは限らない。むしろ、少ない効果的なパスのほうが得点には結びつくのである。パスが回せれば、ゲームは主導権が握れていると思ってしまうが、実際の問題として、今日のゲームのように決定力不足で悩みながらパス回している間に相手にワンチャンスで点を取られてしまう事も安に想像できるのである。それでも今日のパス回しは「良く出来ました!」と言って良いとは思うけれどね。
さて、現時点で最後に残る18名の選択である。
現在、木村的に選択決定の人間は以下の通り。
今野、鈴木、阿部、大久保、平山、田中、森崎、松井、茂庭、那須、石川、徳永、トゥーリオこの辺だろう。高松も入れたい所だし、坂田も入れたいが、全体のバランスを考えると、坂田と達也はかぶる。高松と前田は大久保とかぶる部分がある。松井の後ろには山瀬がいるし、彼ははずしたくないが難しい所だ。駒野はこの試合でかなりアピールできたから、当落線上の上の方にやって来た感じ。GKはハッキリ言って未定。左サイドバックに根本も入れたいが、石川が入ると、彼は両サイド出来るし、森崎と根本だけ比べた時には森崎が上だろう。上記13人にGKが最低二人。残りの枠は3人である。いやはや難しい所だけれど、こう考えると、やっぱりOAはいらないと思うね。


04/5/22/鹿島アントラーズvsFC東京(鹿島スタジアム)0-0          on TV

ルーカスが内転筋を傷めてしまって欠場。層の薄いFCは苦肉の策で馬場をワントップで使った。攻撃面で言えば、最後のツメは甘くなってしまうが、ルーカスがトップにいた時よりも出場選手のほとんどがMFだったゆえか、全体としてコンパクトにまとまって、追い込みも上手くいっていたように思う。アウェイながら良く攻めていたしね。木村としては珍しい事だけれど、今日のFCのサッカーは確かに「攻撃サッカー」であったと思う。まあ、それもこれも前半に鹿島の石川がペナルティエリアであまりにも上手に転ばされてしまい、PKを取ってもらえなかった事が大きい。明らかな反則であったが、転び方がシュミレーションぽく、あの手のプレーは反則が取りにくい。審判だって人の子である。
しかし、このプレーで鹿島の選手は興奮し、セレーゾも興奮し、これ以降の鹿島のコミュニケーションに微妙な影を落とした。結果、その気持ちは審判に確実に伝わり、この試合もイエロー連発の取締官なジャッジになってしまった。それまでは「良かった」のにねえ。
ムムムム、正味イエロー連発というのは、審判としてどうよ?試合がコントロール出来ていない事の証明みたいなもんだよ。実際の話さ。ちょっとコレ多すぎるんじゃない?サポーターは決して荒れた試合が見たいんじゃないのよ。もう少しおおらかに注意する事から始めても良いのではないか?
まあ、審判に関して毎回書くのもどうかと思うんで、このくらいにしておくけれどさ・・・。
鹿島の方はどうだったのかというと、やっぱり前半のそのプレーから微妙に狂いはじめていた。いや開始早々のFCのプレスを受けてしまってからか?とにかくワンテンポワンテンポずれてしまっていたように見えた。もっと滑らかなもっとしたたかな攻撃が持ち味のチームであると思っていたのだが、結構ガツガツっていう感じがして、その結果はずしていた。鹿島も問題はトップだね。ファビオ・ジュニオールは、ほとんど機能していなかった。茂庭に潰されていたからかというとそればっかりでもないように思う。
やっぱり、悩みはどこも同じようなものなのかなあ?
試合終了前の10分間は両チームとも疲れてしまい、中盤がアマアマ状況であった。不思議な事にプレスをかけていたFC側ばかりでなく、鹿島の選手も相当疲れが見えていた。なぜ?
これで両チームとも勝ち点1ずつ取った訳だけれど、これは結果として優勝戦線からの離脱を意味する。この後は、ジュビロとマリノスがこけるのを願って、自分達がコケナイよう勝ち続けなければならなくなった訳だ。それでも可能性がない訳ではない。特に今期のシリーズは、何度も書いているが、イエロー連発な試合が多く、累積でベストが組めなくなるチームがこれから続出することは間違いない。その中でいかに上手に戦い抜くかが、最後のカギになりそうである。


04/5/16/FC東京VSサンフィレッチェ広島(味スタ)1-1

この日、息子たちの練習は雨天のため中止になった。息子は今回、一学年上の四年生大会への召集からはずれ(いや、はずしたんだけれどさ)土日ともサッカ−に触れる機会がない状況だったので、なんだかサッカーに飢えているようであった。仕方がないので雨具持参で味スタへ行く事にした。今回は同じ住宅のマナブとコーヘイとコーヘイのお姉ちゃんのハルカとお父さんも帯同してもらった。なんとコーヘイのお父さんはスタジアム初体験。まっ、それはさておき・・・。

実際の話、この日のFCは得点経過以上に出来は悪かった。それでもマリノス戦にくらべれば、レフェリーの違いか?選手は落ち着いていたようにも思われる。サンフィレッチェの戦い方は、非常にシンプルであった。守ってカウンター。正直な話、サンフィレッチェの得点チャンスの方が圧倒的に多かったように感じた。なぜか?
一つ目はサンフィレッチェの目的意識や試合に戦い方に対するコミットメントが、より明確であったからだと思う。

二つ目はFCの標榜するという「攻撃サッカー」が空回りしているからに他ならない。攻撃は確かにしている。しかし中盤で落ち着くタイミングがない。シュートのタイミングが悪い。精度が低い。攻撃のリズムが単調である。以上には重なる部分も多々あるのだけれど、とにかく、今のFCのサッカーからは「メロディ」が聞こえてこないんだ。良いサッカーには、間違いなくチームをコントロールする居心地の良いリズムがある。そしてそれがチ−ム全体に行き渡り、ピッチで表現される時、そこからはリズムに音色が付いたメロディが聞こえるんだ。それがない。まったくない。
元々日本人には国民的なメロディやリズムはない。だから、ベースとなるリズム感も個々の育った環境や嗜好の違いによって当然異なる。だからこそ、代表を含めプロのチームで最も大事な準備は、共通の価値観や同じリズム感の中でのプレーの統一なんではなかろうかと思うんである。もちろんその中には、共通の目的意識も含まれる。試合の中での数々の約束事もあるはずだ。しかし、昨日の試合。それが何だったのか、見ていて感じられなかった。
たとえば、試合の中での約束事の一つとして、相手がワントップでしか残っていないのに、FCは3人もしくは4バック全員が自陣に残っていた。通常こんな時は、相手のFWの数+1のバックで対応するのが常識である。残りのバックは当然の事ながら「攻めている」のが常道なはずである。しかも「攻撃サッカー」なんだからさ!特に昨日の試合、FCが攻め込んでクリアされたボールのほとんどは、サンフィレッチェ側の中盤もしくは下がったトップが拾っていた。そこにFCの余ったバックがポジショニングしていれば、もっと分厚い攻撃も可能だったろうし、結果的に試合そのものももっと簡単に支配できたんじゃなかろうか?
中盤はこのようにほとんどがサンフィレッチェのモノだった気がする。特にサンパイオにやられてしまっていた。この元ブラジル代表のベテランは、本当に凄かった。ボールを取るタイミング、取られない体の使い方。リズムを変えるためのボールのコントロール全てに於いて、プロを感じた。今野君が悪かったわけではないのだが、やはりFCにはもう一人、かなり上手な中盤の選手が欲しい。それとシュ−トの部分では、ル−カス一人ではやはり得点力は上がらない気がする。今必要なのはルーカスが最前線でボールを持った時に彼より前もしくは彼を追いこす形で彼の視線の中に入って来れるトップの選手だと思う。たとえば「玉田」「大久保」「森本」「森島」「吉原」などなどエネルギシュに動き回り、スペースに積極的に走り込み、形にこだわらず、シュートの打てる選手。徳永がいて梶山がいて加地がいるのなら、あえて石川を前で使ってみるのも手なんじゃないか?阿部や馬場では少々物足りない気がする。
試合後、原監督は「俺がシュートを打ちたかった!」とコメントしている。多少不満が残るビルドアップでも結果を残すのがトップの責任である。が、ル−カス一人しか目印のないサッカーで彼だけの責任を問うのはいかがなものか?
どうでしょう?ヨーロッパで売れ残っている元ベルディのアモローゾ辺りを拾ってくるって言うのは反則でしょうか?とにかくヨーロッパでは移籍が解禁なのである。取るなら今だと僕は確信する。

とまれ、負けなかった事は大きい。ホームだけれどね。


04/5/2/FC東京VS横浜Fマリノス(味スタ)0-2

この日、朝8時から自分達の試合があった。試合が終了したのは1:00位だったから帰宅後すぐに原チャリに乗ってスタジアムへ急いだ。GWということもあり、スタジアムはなかなかの入りで、日ざしは前日の天気予報が良い方にはずれ、西陽も厳しく、半そでで充分の気候であった。席はクラブのメンバーの奥様方が先乗りして確保してくれていたのでバックスタンドほぼ中央前から21列目というナイスポジションだった。フフフ。ついでながらこの日、一緒に観戦したのは、お父さんコーチ三人組である。皆同様にJFA公式指導員資格を有し、さらに公式審判員の資格も所持している。
さて、最初の得点は試合開始後イキナリであった。アンジョンファンの得点であったが、FCのファンからはGKへのチャージではないかとブ−イングが出ていた。ルーカスもこの日の主役「奥谷REF」に執拗に抗議をしていた。が、公平な立場で観て、あれはチャージではない。なぜならアンジョンファンはGKの土肥君に触れていないからである。その場でジャンプのボレーキック。あれはあれで素晴らしい。ところで、思えばこの「抗議」ならびに「ブーイング」がこの日の試合を左右してしまったように思う。
と、言うのはこの日のメインレフェリーの「奥谷氏」以前から「どーなのソレ?」という感情的判定ならびにゲームコントロールで気になっていた人なのである。
20数年前から口を酸っぱくして発言しているのだけれど、「審判」「レフェリー」と呼ばれる人は、「ルールの監視員」「ピッチのおまわりさん」になってはいけないと思うのである。彼らは常に冷静を保ち、ゲームを良質のエンターテーメントに導くプロデューサーであり、演出家でなければいけない。それを踏まえた上で、僕は「審判 エンスー」であり、その微妙な演出能力を愉しみにしているのである。
ところがこの奥谷さんは、以前から「すぐに興奮してしまう」「感情を露にしてしまう」「笛の吹き方がおまわりさんのソレである」「特定の選手に対して根に持った判定をしているようにしか見えない」等々。Jの審判としての適格さを疑ってしまう所業が多いのである。見た目はイタリア人レフェリー「コリーニさん」を気取っているようなのだが、その本質に於いて格段の差があると言って良い。とにかくこの試合に於いてもイエロー連発なのである。しかも偏っている。たぶんそれは、最初の得点時のルーカスの執拗な抗議ならびにサポーターからのブーイングが彼をそうしてしまったのか?とも思われる。神経質な笛の吹き方とイエローの連発では選手は興奮してしまい、良いプレーは引き出す事は出来ないだろう。こういった不要な笛、無駄なイエローがこの日は多過ぎた。その中でもっとも気になるプレーは後半、Fマリノスの奥が決めたFKの原因になったファ−ルの場面である。奥谷氏は笛を吹く瞬間、間違いなく片手を上げている。つまり間接FKの反則である事を示している。ところが奥がFKを蹴る瞬間にはどちらの手も上がっていないのである。そして奥が蹴ったボールは誰にも触れずゴールマウスに納まる。間接FKなら得点は認められるはずがないのであるが、奥谷氏は相も変わらず、ファナティックな笛を吹きながらセンターサークル目指して走って行っちゃったのである。
僕らは審判講習会で、ファールに相当するファ−ルが起きた場合、それがどちらサイドの誰のファールで、そのファールが直接FKに相当する物なのか、あるいは間接FKに相当する物なのかを明確にするボディランゲージを習得させられる。特に間接FKの時は、FKが蹴られ、誰かのワンタッチがあるまで片手を挙げている事をシツコイほど教えられる。  
それなのになぜ?講師もするであろうトップのレフェリーが「こんなにイイカゲンでいいの?」と思わざるを得ないではないか?
この後、FC東京のサポーターからは「ハ〜〜〜〜ゲ〜〜〜〜〜!ハ〜〜〜〜ゲ〜〜〜!」という中傷めいたシュプレヒコールが聞こえた。正直言えば、あまり正しい事ではないと思うが「気持ちは分かる!」さらにその後投入された三浦文丈君は記録的には二枚目のイエローで退場。ということになっているが、一枚目はどこで出たの?と思わせるような退場劇であった。もし二枚目のイエローによる退場なら「二枚目のイエローを提示し、その後レッドカードを提示する」べきであって、いきなり「レッドカード」はマニュアルとしてもおかしい。正直な話、先日行われたハンガリ−戦でのクロアチア人の主審を想起せずにはいられないジャッジであった。(しかもこの日はFC東京のホームだろうに)最終的にFC東京の選手達は退場後25分間もあったのに組織的な攻撃サッカーはどこにも表現できずに無為無策な確率の低い攻撃の選択を繰り返し、0-2で敗戦した。
試合終了後、FC東京のサポーターから今度は「クソレフェリ〜〜〜! クソレフェリ〜〜〜!」のシュプレヒコールが聞こえた。正直言えば、やっぱり正しい事ではないと思うが「気持ちは、よく分かる!」

今日になって、FCとFマリノスのサポーターの掲示板を覗いてみた。予想通り、FCの掲示板には奥谷氏への悪口雑言ばかりである。が、何人かは「選手層の薄さ」に触れている人もいた。これにくらべ、Fマリノスサイドの掲示板は勝った余裕もあるのだろうが、やはり「奥谷氏への苦言」が多く発言されている。これはとても興味深い。

まあ、結論から言えば、この日主審が(運良く)奥谷氏でなかったとしてもだ、FC東京はやはり負けていただろう。ケリーがいなかったせいもある。後から投入した三浦が10分もたたずにベンチに帰ってしまった事もある。が、だとしても中盤でボールをコントロールしてゲームを落ち着ける中継基地になるべき選手がいなかった。本来なら今野君あたりがやらなければいけない仕事なんだろうけれど、いかにも選手層が薄い。ゲームの支配は間違いなくマリノスのものであったと思う。今年になり数ゲームを観戦しているが、標榜している「攻撃サッカー」というものは何なのか?何をしたいのか?そのためにどうしたいのか?がまったく理解できない。表現出来ていない。トップチームやU23に選手を招集され、チ−ム戦術を浸透させるのに手間がかかっているのかも知れない。が、それは他チームも同様である。ル−カス一人では片手で拍手が出来ないのと同様に片手落ちである。いくらサイドバックから良いセンタリングが上がったとしても目標がルーカスだけでは得点になる可能性は極めて低い。今、FC東京に必要と思われるのはルーカスとコンビを組めるFWと中盤でコントロールできるMFだろう。その辺の補強は急務であろうと思われる。


soccer top